静かな田舎も夜は都会よりも騒がしい。カエルの合唱が聞こえます。

田んぼの中を通る夜のお散歩コースでは、歩いているとあちらこちらから何かの気配を感じます。
小さなカエルから、タヌキ?や、夕涼み中の猫まで…田舎ですから。

最近は雨が続いたからでしょうか、カエル?暗闇で見えませんが、急に現れた不審な犬と人に驚いて田んぼに飛び込む音、音、音…。

ちょっと多いです。普段水が殆どない近くの川が増水しているので、避難中でしょうか。しかも水音が大きい
なんて思っていたら、遭遇しました。


ウシガエルです。

特定外来生物ウシガエル。とにかく大きい。

子供の頃、オタマジャクシを捕まえたことがあるのですが、オタマジャクシの段階で相当大きいです。
大人になると、苦手な人だとUターンして迂回したいサイズでしょうね。
体長は11~18cm。体重は500-600gにもなるそうです。

別名は食用ガエル。食べられるの?

1918年動物学者渡瀬庄三郎さんが食用として、アメリカのルイジアナ州ニューオリンズから持ち込み、日本にやってきました。
1950~1970年にかけては盛んに養殖が行われ年間数百トンのウシガエル輸出用として生産されていました。このエサとして輸入されたのが、こちらもあちこちで見られるアメリカザリガニです。
東京都江戸川区の浄土宗法龍寺には『食用蛙供養塔』があります。

ウシガエルってどんな味がするのだろう?

ウシガエルの味は鶏のササミに似ていて。肉は脂がほとんど無いため、炒め物やフライなどに料理される事が多いです。
中国では普通に食べ物屋に並んでいます。皮をはいだものを見ましたが、水かきや頭が無ければ見た目も鶏肉と大差ありません。
日本では2005年12月に特定外来生物に指定され、飼養・保管・運搬・放出・輸入が規制されている為市場に出回ることは無く、自力で捕獲調理しない限り食べてみることは難しそうです。(捕獲は禁止されていません)

ウシガエルは普段どこに住んでいるの?

流れの緩やかな河川、池沼、湖、湿地などに生息しています。
よく見ると、水面から目鼻だけを出して周囲を伺っているのを見つけられることがあります。
夜間はエサを求めて活発に活動します。
名前の由来は低音で牛のように『ブォー、ブォー』と鳴くことから、その鳴き声は1kmも届くと言われています。

どんなものを食べている?

貪欲で口に入るモノなら何でも食べます。
虫、蛇、小鳥、ネズミ、カエル、etc. 釣りをしていると、ルアーに掛かることも有ります。
そういえば最近、鉄腕ダッシュ長瀬智也さんが釣っていましたね。

飼ってみたい?

大きいオタマジャクシを捕まえると、子供はきっと飼ってみたくなります。
特定外来生物は飼養が禁止されていますが、学術研究、動物園などの展示、教育、生業の維持、その他公益上の必要がある目的の為ならば、申請して許可を取れば飼うことが可能です。

環境省のHPに申請の手続き方法がありましたが、そもそもペットとしての飼育は認められませんのでやはり一般家庭での飼育は無理そうです。