国道42号線が伊勢湾の両側にある?

松阪市の中心を走る国道42号線。ごちゃごちゃねじ曲がっていたり、供用区間があったりして地図でみているとよくわからないのですが、伊勢湾を渡った反対側を見てみると対岸の伊良湖岬から静岡県の浜松方面にも同じ国道42号線が存在してます。

国道はすべてが道路でつながっている訳ではない?

一連の国道でありながら橋やトンネルなどがなされておらず、フェリー等によらねば通行不能なものを海上国道とよぶが、必ずしもフェリー航路が存在している訳ではなく、名目のみ存在している場所もある。
地図でみると海により寸断されれている国道もあるという事らしいです。

国道42号線の伊良湖~鳥羽間は海上国道。

国道42号線は将来的に三遠伊勢連絡道路を建設し、伊勢湾をショートカットする計画も有るそうですが、現状この区間は国道259号線と重複したフェリー航路となっています。
松阪市から鳥羽までの区間は、小津交差点~伊勢市通町交差点が国道23号線と重複通町交差点~鳥羽水族館南交差点までが国道167号線と重複しています。
それならば、わざわざ42号線にしなくても松阪で終点にしておけば良いように思うのですが、国道は「重要な都市や空港、港などを結ぶルート」と設定されており、その区間が重複していてもあまり関係ないようです。
国道と言っても国が運営している訳ではなく、国道42号線の海上区間となっているフェリーは、伊勢湾フェリーが運航しています。
三重県側は鳥羽市の鳥羽水族館の隣~愛知県側は伊良湖岬が国道42号線の海上国道となります。

伊勢湾フェリー伊良湖~鳥羽間に乗船しました。

伊良湖岬のフェリー乗り場は伊良湖岬の先端にあり、道の駅伊良湖クリスタルポルトが併設されています。こちらは道の駅として建てられたのではなく、もともとあった旅客ターミナルを道の駅としたものです。売店、飲食コーナー、特産物の販売所、伊勢湾フェリー・名鉄海上観光船・神島観光船の切符が購入できるチケットカウンター、ヤシの実博物館などがあります。
伊良湖発鳥羽発とも、始発は8時10分。最終便は17時40分で毎日8便運航しています。
※繁忙期はダイヤが変更されている場合が有ります。

車を止めてチケットを買いに行きます。
かなりぎりぎりの時間についたので、フェリーの乗船順番待ちの場所に車を停め、乗り場のすぐ横のクリスタルポルト1階にある伊勢湾フェリー発券所に車検証をもって行きます。

車のサイズで料金が変わるため、確認の為に車検証の掲示を求められます。
料金は車のサイズによって変動しますが、4m以上5m未満+運転手1名で6690円。同乗者が1人1550円。小学生未満は大人1人につき1人は無料でした。
ペットは小型のみキャリーバッグに入れて同伴できます、中型犬以上は車でお留守です。車を停める場所は密閉空間ではないので、風は通りますが船のエンジン音と振動がすごく煩い場所になります。

以前乗った時、当家の犬は平気で爆睡していましたが…

チケットを入手したら、出航15分前に乗船案内が始まりますので道の駅や海辺を散策できます。15分前になると案内の放送が流れます。
チケットの確認が終わったら、順番に車ごと船に乗り込みます。

今回は乗用車が7台程でしたので、船の中央に一列に停車しました。

車を停めたら、船の両側についた階段から客室へ移動します。
クーラーの効いた客室は、絨毯の轢かれたごろごろできるスペースと、映画館のようにテレビをみて座る席、電車のボックス席のようなテーブルのついた席があります。

外にはベンチが置いてあるだけの席も有り、潮風に当たりながら景色を楽しめます。

追加料金を支払うと、もう1フロア上の特別室が利用できます。

船内には小さな売店もあります。

伊勢湾ショートカットの有用性。

伊良湖⇔鳥羽間の所要時間は55分となっています。
愛知県側の一般道は混雑する事は少ないものの追い越し禁止の一車線道路が延々と続く為、静岡方面に向かうのであれば、仮眠を取りたい等の目的がなければ、高速道路で向かったほうが時間的にも金額的にも有利となります。

名古屋周辺の渋滞を回避したり、ドライバーの休憩、目的地によっては便利な選択肢になります。

時間に余裕があれば、のんびり船旅もお勧めです。イルカが見られる時もあるそうですよ。