数字の間に入れるカンマは3桁ごと?4桁ごと?

銀行などで、金額の数字を記入する際に、3桁ごとにカンマを打ちますよね。
また事務作業においても、発注個数など桁の大きな数字を扱う際に、3桁毎にカンマを打つのが一般的となっています。
ところが、『4桁毎と教わった』という方もいらっしゃいます。

ジェネレーションギャップ?でもないらしい…

世代の違いで、最近は4桁と教えているのか?と思ったのですが、話をしているとそういう訳でもない様子で、アラフォーの方の中にも4桁で教わった方もいらっしゃる様子。
『仕事の書類は3桁だから、最初は戸惑った』なんて、笑っていましたが。

4桁毎、3桁毎のカンマにはどういった意味が有るの?

カンマは、桁が大きな数字を表す際に、その桁数を分かり易くする為に使われています。

4桁毎のカンマで表示してみると。
1,0000=1万
1,0000,0000=1億
1,0000,0000,0000=1兆

3桁毎のカンマで表示してみると。
10,000=1万
100,000,000=1億
1,000,000,000,000=1兆

こんな具合になりますね。
お仕事等で、桁数の大きな数字を扱いなれている方ですと、違和感は感じないと思うのですが、日本語ですと、「万」「億」「兆」と4桁毎に単位が変わっていきますので、4桁毎にカンマを表示する方が瞬間的に単位を認識しやすく、合理的であるように感じます。

しかし、一般的に使われているカンマは3桁で、4桁で表示されているモノを私は見たことがありません。
3桁毎のカンマはどういった意味が有るのでしょうか?

数字を英語表記にすると。
1,000= thousand
1,000,000= million
1,000,000,000= billion
1,000,000,000,000= trillion

またSIと呼ばれる国際単位系、世界標準の統一単位においても、英語が基準となっているために、
1,000=k:kiro
1,000,000=M:mega
1,000,000,000=G:giga
1,000,000,000,000=T:tera
といった具合に3桁毎の区切りとするのが都合が良い事が判ります。

生活の中に溶け込む4桁区切り

一般的な書類では4桁区切りは見かけないのですが、生活の中においては、両方が使用されていて、車等高額な商品を置いてあるような店の店頭には、250万円とか1,680千円とか表示されていたりします。前者だと4桁区切り、後者は3桁区切りとなるのでしょうか。漢字表記を入れる場合ですと3桁区切りは、個人的にはちょっと判り辛い気がします。

国によって単位の区切りはまちまちで、カンマとピリオドの使用方法が全く逆の国も有るそうです。例えばフランスにおいては、3桁毎に空白をいれ、小数点にカンマを使用するのが一般的だそうです。

世界標準を作れば、全体としての意思の疎通は捗りますが、カンマとピリオドの違いだけでも、混乱してしまう地域が出てしまいますので、国際的に完全に統一するのはなかなかに難しそうですね。

日本では、一般に使用されているピリオドやカンマについては国際基準と同様なモノが使用されていますので、その点はあまり問題なさそうです。