災害用マンホールトイレ

あなたのお近くに整備されている災害時の設備ご存知ですか?

戸棚に置いてあったジャムが開封する前に消費期限を越してしまいました。
保存のきく非常食も、たまには確認しないといけないですね。

昨年、平成30年の一文字は『災』でしたが、いつやってくるか判らない災害。皆様備えていらっしゃいますか?
1995年に発生した、阪神淡路大震災をうけて、国が始めた『グリーンオアシス緊急整備事業』により、広域避難地を中心に半径1km以内の3か所の公園、もしくは緑地を一時避難地として整備すると補助金が給付されましたので、有事の際には避難可能な公園が造られた地域も多いのではないでしょうか。

グリーンオアシス緊急整備事業を利用して造成された鈴の森公園

東南海トラフど真ん中、三重県松阪市の中心地近くにある鈴の森公園も、このグリーンオアシス緊急整備事業の補助金を利用して造成された都市公園のひとつです。
松阪こた堂接骨院のある西ノ庄町川井町外五曲町にまたがる、およそ6haの鈴の森公園は、松阪市立図書館や文化会館等の施設が集まっており、車でも訪問しやすい無料の広い駐車場が有ります。
の季節にはお花見、夏は広場の地面から直接噴きあがる噴水が子供達に大人気です。
園内の遊歩道ではジョギング、ポケモンGOなど、色々な目的で人が集まる、市民の憩いの場として利用されている人気の公園となっています。
公園の東側には、広場の端を横切るせせらぎが流れ込む修景池があり、2018年11月18日にテレビ東京系で放映された『池の水ぜんぶ抜く』の収録が、AKB48大家志津香さん加藤玲奈さん峯岸みなみさん、爬虫類ハンターの加藤英明先生等が参加して行われました。
過去記事リンク:鈴の森公園池の水ぜんぶ抜く

鈴の森公園の駐車場には災害用マンホールトイレが設置されています

鈴の森公園の駐車場では、以前から何やら工事が行われていたのですが、久しぶりに訪問してみると、『災害用マンホールトイレ』が設置されていました。

鈴の森公園災害用マンホールトイレ
このトイレは、大地震などの災害時に、水洗トイレの使用が出来なくなった場合に使用する非常用のトイレ設備です。

災害用マンホールトイレ
上の画像にある、直径20cmのマンホールの蓋を外し、そこに専用の便器を設置して、専用テントを立てて使用します。

案内看板には『マンホールキー』『手くみポンプ』『専用テント』『専用便器』などは『鈴の森公園内に保管しています』と表示されています。
すぐ隣に防災倉庫が建っているので、そこに保管されているのでしょうか。

この『災害用マンホールトイレ』は、汚水を直接下水道に流す方式で、悪臭なども無く快適で、下水管の破損などが無ければ使用できるようです。

災害用マンホールトイレ
上の画像にある、貯留弁管理用フタの下にあるレバーで1日1回溜まった汚水を流します。
貯水槽に貯められた水を使用することで5日間の使用が可能なのだそうです。

それ以降は、どうするのでしょう?池から水をどうにかして引くのでしょうか…?

地域の防災施設を知る事も有事に備える大切なこと

災害時の備えについては、近年の大きな災害をうけ、方々の自治体で盛んにおこなわれています。
普段何気なく使っている、駐車場等にもこうしたトイレや貯水槽などが整備された場所も増えました。
お住まい近くの、こういった設備を探してみるのも面白いかもしれませんね。

鈴の森公園マンホール

↑災害用マンホールトイレの横に有った、汚水マンホールの蓋です。
かわいい…

松阪鈴の森公園調整池のビオトープ。20年でどんな生き物が定着した?

2018年10月23日鈴の森公園にある池の水が抜かれました。

【松阪市】鈴の森公園の池の水ぜんぶ抜く?!

テレビ収録その後の池の様子。

【続報】鈴の森公園の池『池の水ぜんぶ抜く』撮影後【どうなった?】