トミーてんとりてんとう虫

実家で発見!40年前の玩具 てんとりてんとう虫ゲーム

偶然息子が発見した懐かしい玩具

実家に遊びに行くときは、いつもお気に入りのトミカを持って出かけるのですが、この日トミカを忘れて泣きべそをかいていた息子が気付くとなにやらご機嫌で遊んでいました。

何で遊んでいるんだろうと見てみると・・・・

なんだこの、なんだか懐かしい玩具は?!
トミーてんとりてんとう虫

 

てんとりてんとう虫ゲームはトミー(現タカラトミー)社製!

実家の押し入れから発掘された、この玩具は…

トミーてんとりてんとう虫
トミー社のてんとりてんとう虫ゲーム

トミーてんとりてんとう虫

偶然にも、息子の大好きなトミカを作っている、タカラトミー社の前身トミーの玩具です。
昭和50年代(1981年)に発売されていたゲームのようですね。
光の当たらない押し入れに箱に入った状態で保管されていたので、埃以外はさほど古い感じはないのですが、
てんとりてんとう虫

添付のカードを見ると、古さが伺えますね。
カセット式のウォークマンに、カシオのデジタル時計でしょうか…。
パッケージの商品写真にも。

てんとりてんとう虫ゲーム
ちょっとレトロな景品の数々が…。
こんな感じの、生活用品がもらえるゲームがよくテレビでも放映されていました時代ですね。

トミーてんとりてんとう虫
カードは、これで全部揃っているのかな…?

トミーてんとりてんとう虫
この、「てんとりてんとう虫ゲーム」は、かわいい帽子を被ったゼンマイ仕掛けのてんとう虫が、ボード上の分岐点をランダムに進んで行って、最後のポイントにあるカードを取っていくゲーム。
だと、思います。
この玩具自体はすごく好きだった記憶はあるのですが、なぜかゲームとしてはあまり遊んだ記憶が無いんですよね。

てんとう虫の頭の帽子がゼンマイのネジとなっていて、足が動いてもぞもぞと歩く仕様となっています。
取敢えず息子に遊び方を説明しようと、ゼンマイを巻こうとしてみたのですが、手ごたえがありません。
残念ながら壊れているようです。

息子は壊れたてんとう虫でも楽しそうに遊んでいましたが、せっかくだからあの頃パパが楽しかった玩具でちゃんと遊ばせてあげたいなぁ…。

てんとりてんとう虫ゲームを修理してみた

と、言うことで修理することにしましたよ!
ボードは何の問題もないので、メインのこのゼンマイ仕掛けのてんとう虫を修理していきます。

てんとう虫を分解 原因を探ります

トミーてんとりてんとう虫
てんとう虫の裏面を見てみると、ネジが2本で止まっているだけのようですね。
トミーてんとりてんとう虫
ネジを外すと、てんとう虫の前後はツメではなく、接着されているようでしたが…
マイナスドライバーで軽く抉ると外すことが出来ました。
前後の足は短い金属の棒状パーツでギアボックスにはめ込んであるダケでした。

トミーてんとりてんとう虫
ゼンマイパーツの入ったギアボックスは、帽子から繋がる金属パーツが刺さっているだけで、引っ張るだけで外すことが出来ました。

トミーてんとりてんとう虫
ゼンマイパーツのボックスは、4隅が嵌め合わせられ、少し溶かして接着されているようでしたが、パーツの合わせ目をマイナスドライバーでこじ開けると、溶接部分が少し欠けたダケで外すことが出来ました。

トミーてんとりてんとう虫
ゼンマイパーツのボックスの中は、こうなっていました。
こういう物って、見ても何のためのパーツか判らない物がありますよね。
ゼンマイパーツのボックスの右上に写っているストッパーっぽいパーツとか…無いとどうなるんだろう?
気になりますが、外してしまって修理できなくなるのも嫌なので、そのままにしました(笑)。

てんとう虫が動かなかった原因を発見!

取敢えず故障の原因を探していると、ついに原因を発見!

ゼンマイのネジが空回りする原因は、てんとう虫の帽子から繋がる金属の軸パーツとゼンマイを繋ぐ、プラのパーツが破損している為でした。
トミーてんとりてんとう虫
このパーツ中央に開いた四角い穴に、金属の軸パーツがはまり込み、回転させてゼンマイを巻く仕組みなのですが…

てんとりてんとう虫ゲーム
割れてしまい、軸パーツが空回りしています。

てんとう虫の壊れたパーツの修理

パーツが割れていると分かったので・・・

トミーてんとりてんとう虫
困った時のアロンアルファ(笑)。
これで修理をしていきます。
付け過ぎてよく白くなってしまうのですが、今回は変色しても内部パーツなので問題無し。
念のため、パーツをよく洗って汚れと油分を落としてから接着します。

トミーてんとりてんとう虫
調子に乗ってアロンアルファを付け過ぎて、はみ出した接着剤で中央の穴が少々狭くなってしまいました(汗)。
狭くなった穴の内側を精密ドライバーで削り取って完成です。

てんとう虫の修理 無事終了?

結論から言うと、この接着のみではゼンマイを巻く際の力に耐えられませんでした。
割れた部分の接着と合わせて、金属パーツを差し込む穴のある周囲部分に糸を巻き付けて強度を稼ぎ解決しました。

てんとりてんとう虫ゲーム
元通りパーツを戻せば完成です。
が、元に戻す途中、プラスチックの経年劣化で、ネジ受けのパーツが破損してしまいました。
まぁ、なくてもなんとかなる。かな…。

トミーてんとりてんとう虫
てんとう虫さん復活!!!

復活した「てんとりてんとう虫ゲーム」で楽しく遊んでほしい

無事に修理が完成しました。
息子は喜んでくれるかな?

時代を超えて楽しく遊んでいます

息子、喜んでくれました。
よちよち動いていく様子が面白いみたいですね。
パパ、てんとう虫を直した甲斐があったよ。

今は、ゼンマイで動くてんとう虫を使って、てんとりてんとう虫ゲームで楽しそうに遊んでいます。
ゼンマイは名一杯巻いて、てんとう虫がギリギリゴールまで到達できる程度しか動きません、ゼンマイを巻くたびに修理箇所が壊れるんじゃないかとドキドキでしたが、うまく接着できている様子です。

玩具は約40年前のものですが、今の子供にも十分に楽しめるクオリティで、面白いモノは時代を越えて面白いんだなぁと、感心しきりなのでした。