飲酒運転。人生を棒に振ってまでアルコールを飲みたいですか?

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アルコール検出

先日地方のローカルニュースで、自動車事故を起こした女性から基準の4倍近いアルコールが検出されて酒気帯び運転で逮捕されたというものがありました。
彼女は『ノンアルコールビールは15本のんだ』と容疑を否認したそうです。

ノンアルコールビールってなんだろう?

日本では酒税法によって『酒類』が定義されています。
アルコール飲料はアルコールの含有量が1%以上の飲料。
1%未満は『酒類』ではないということになります。つまりノンアルコールの表示があっても少量のアルコールが含まれている場合が有るということです。

このノンアルコールの定義は国によっても異なり
アメリカ0.5%未満
日本 1%未満
ヨーロッパ 1.2%未満
イギリス 0.05%未満などとなっています。

日本で通常流通している『ノンアルコール飲料』はアルコール分0.05%以下の飲料を指しています。
この0.05%という数字は、天然の果汁に含まれているアルコール分と殆ど変わらないそうですよ。

また0.05%~1.00%以下のアルコールを含有する飲料は「低アルコール飲料(Low-alcohol beverage)」に分類されます。

2003年に道路交通法の飲酒運転への罰則が厳しくなりました。それに伴い酒造メーカーが一斉にノンアルコール飲料を発売しました。
2007年の道路交通法改正では飲酒運転の罰則はさらに厳しくなり、現在ではアルコール含有量0.00%という商品も発売されています。

酒気帯び運転の基準

道路交通法の第65条に、何人も酒気を帯びて車両等を運転してはならない。と定められていますので、飲んだら運転してはダメです。

当然のことなのですが、取締る方はどこで線引きをしているのでしょうか?
飲酒検問で『息はいてー』と臭い?をチェックされますが、嗅覚には個人差がありますよね。

基準値と呼ばれる取締りの値は呼気中のアルコール濃度が0.15㎎/Lですが。
これは一体どのくらいの量なのでしょうか?

計算してみるが、途中で訳が分からなく…

呼気に含まれるアルコールは、血中アルコールの約5倍だそうです。

呼気中のアルコール含有量(㎎/L)=血中アルコール含有量x5(%)

つまり呼気中に0.15㎎/Lなら血中アルコール濃度は0.03%となりますね。1L中に0.3gです。

人間の血液量は、体重のおよそ1/13程度、男性で8%女性で7%なので、逮捕された方が体重50㎏だとすると血液は3500g
0.03%だと血中におよそ1.05。
アルコールが350mlに0.1%含有されるとすると、0.35
1%未満でも3本でアウト??
吸収率とか比重とか色々おかしいので、計算式をさがしてきました。

呼気アルコール濃度=飲酒(ml)×アルコール度数(%)÷167÷体重(kg)

これに当てはめると、0.15㎎/L検出される為には1%の飲料を1.3L程飲まないといけない計算ですね。
「自動車事故を起こした女性から基準の4倍検出」となっていたので、単純に4倍だと5L以上飲まないといけないことになります!
そんなの飲める訳ない。と思ったのですが、350mlを15本だと5.25L(汗
ニュースの方は飲んでますね…

基準値の問題ではなく少量でも飲酒です。

計算式はあくまで計算で、実際には個人差が有ります。
アルコールに弱い人ですと、一口でも真っ赤になってしまう方もいらっしゃいますし、
本人は平気だと思っていても、第三者から見れば酔っ払っているなんてことも。

飲酒運転には『酒気帯び運転』以外にも『酒酔い運転』という違反も有ります。
酒酔い運転には呼気中のアルコール濃度は関係ありません

少しでも、飲んだら絶対に運転してはダメですよ。

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