痛み

腹筋ローラーが腹筋運動に有効とか無効とか有名な人が議論していますが…腰痛予防に腹筋の勧め

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
腰痛腹筋ローラー

腹筋ローラーに意味はある?!

腹筋ローラーについてメンタリストな方が否定的な動画を発表して、グレートな方が反論動画をアップするなどと、ちょっとした話題になっていましたね。
個人的には、バキバキに鍛えている人のトレーニング方法について、頭でっかち系の人がどうこう言ってもあまり説得力が無い気がします。
それはまるで、プロの選手にヤジを飛ばしている、酔客のごときもの…
むしろ、今の学術的な定説で説明できないのなら、将来的には現在の学術的な常識が非常識になっている可能性もありますからね。

ただ、物凄く影響力を持っている人が『何かしらの発言』をすると、世論が動いてしまう訳です。
単に、庶民が誘導されて踊らされていたダケなような気もしないではないですが、本日は腹筋の話。

腹筋ってなんだ?

腹筋は腹筋でしょ?
という声が聞こえてきそうですが…(汗)

一般的に腹筋というと腹直筋の事を指すことが多いです。
腹直筋rectus abdominis ラテン語で、腹の(abdominis)まっすぐな(rectus)、という単語が組み合わさっています。『お腹にある直線的な筋肉』といったような意味合いでしょうか。
中央に白線と呼ばれる白い条があり左右が分かれ、さらに腱画と呼ばれる中間腱により複数の筋腹に分かれています。
専門的には多腹筋と分類されています。
起始停止と呼ばれる、筋肉の端の部分は『恥骨(恥骨稜)』『恥骨結合』・『剣状突起』『第5~7肋軟骨』にあります。
筋肉は、縮む(短くなる)時にのみ、力を発揮します。引くだけで押す事は出来ないので、反対の動きをする際には必ず相対する筋肉が働きます。
つまり腹直筋は『恥骨(恥骨稜)』『恥骨結合』と『剣状突起』『第5~7肋軟骨』の間の距離を短くする動作に関与しています。
具体的な動きとしては、体幹の屈曲(体を丸めるような動き)。体幹の側屈(体を横に曲げるような動き)に働きます。
また、動作を伴わない働きとして、逆方向(例えば背中を逸らすような動き)の動作を強制された際などに、動かないように抵抗したり、腹腔内圧(お腹の中の圧力)を高めるような働きもあります。腹腔内圧を上げる事により排便や息を吐く動作を助けることができます。

シックスパックやエイトパックと、ビジュアルが非常に特徴的な腹直筋に対し、あまり目立ちませんが、その他にも『外腹斜筋』『内腹斜筋』『腹横筋』が腹部前面に位置しています。

所謂、腹筋ローラーで運動をする際には、体幹を丸めた状態から→体幹を伸ばした状態→体幹を丸めた状態に戻る。という一連の動作の中に、急激に伸びない(つぶれない)ように力を入れたまま少しづつ力を抜いていく姿勢の保持→重力に逆らって縮んでいくという腹筋の運動がぎっしり詰め込まれています。

体幹トレーニングは腰痛予防になる?!

メディアに露出しているキン肉マン達程の極端な筋力向上なんて現実味の無い人事ですが、腰痛の予防にも体幹を鍛えるトレーニングが推奨されています。

小さな動作にも多くの筋肉が連動する

人間の体は非常に複雑な構造をもち、かつ高度な制御がなされています。小さな動作1つとっても様々な関節とそれに付随する筋肉がお互いに相互しあって動きます。

例えば、何気なく使っている手の動き。
右手を前に突き出してみます。
肩の関節が動き、肘は伸び、前腕も回旋します。
手を前に出せば、手の重量分の重心が移動しますので、前方に倒れないようバランスをとるために無意識に脊柱回りの筋肉や、もちろん立っていれば足の筋肉も働きます。

上半身と下半身の運動を繋ぐ体幹

体幹は体の中心部で上半身と下半身の動きを繋ぐ役割をしています。
人間は二本足で立つ事で移動の為に地面に対し大きな力を発し、また二本の腕を使い様々な動作を行うことができますが、手足を繋ぐ胴体の骨は1本の脊柱のみです。
人間の手足の運動を結びつける、この胴体の部分が体幹ですね。

体幹は、身体を捻じるようなスポーツをしていると、『軸』とか『壁』という風に表現されたりもします。
背骨は、多数の椎骨に椎間板という弾力のあるパッキンが挟まり、S字状に積みあがった構造をしています。
S字にしなる事で、バネのように衝撃を吸収する役目も果たしています。
しかしバネのようにしなる構造は、例えば足の力を上半身の動きに連鎖させたい場合などには、逆に運動エネルギーを衰退させてしまう、つまりエネルギーをロスしてしまう構造でもあります。

スムーズに動ける事が負担の軽減につながる

動作の中で最適なパフォーマンスを発揮する為には、力を伝えたい部分はしっかり固定し、力のロスが極力少なくなる必要があります。
大きなエネルギーを生む上半身の力を下半身に伝える、下半身の力を上半身に伝える。この動作において体幹の筋肉は非常に重要な働きをしています。
スポーツなど大きな出力を必要とする動きだけでなく、普段何気なく行っている日常の動作においても『ロスなく力を伝える』事は、無駄な力による各部の負担を軽減する為に重要です。

筋肉が正しく働くために必要な要素

筋肉が正しく働くには2つの重要な要素がありあます。

1つ目は、筋力がある事。
強い筋力が有る事で、目的の部分をしっかりと固定したり動かしたりできます。

2つ目は筋肉を効率よく(うまく)使える事。
筋力だけが有っても、必要な時に有効に使えなければ意味がありません。

これら2つの要素は、身体を使う、つまり運動をすることで鍛えることができます。
運動によって、筋肉筋肉を動かす神経も鍛えることが重要なのです。
例えば電気刺激などによって、無理に筋肉を動かし肥大させたとしても、それを制御する神経が鍛えられていなければ、上手に動く事はできないでしょう。

運動のロスをなくし負担を減少する

身体のコントロールが上手にできると、運動時のパワーロスは少なくなります。
運動のロスが少なくなることは、スポーツではより高いパフォーマンスを得られ、また普通の生活動作でも、関節や靭帯にかかる余計な負担が減少します。
余計な負担を減らすことにより、腰痛等の痛みも予防できるのです。

痛みのある時は出来る事を欲張らすに

とは言っても、腰痛の有るときなどは普通の生活の為に動くだけでも辛いものです。
運動をするといっても、無理に痛みを我慢して動かす必要はありません。
身体の動きを伴わない等尺性の運動という手段も有りますし、バランスボールのような不安定な場所で正しい姿勢を保つようなモノでも筋肉を働かせる事ができます。
どうしても辛いときは、姿勢を良くしてお腹をへこめる。発声練習のような腹式呼吸をしてみる。など
状態に合わせて、少しづつ動きを増やしていきます。
最初から無理せずに、辛い時には『筋力を落とさない』という事を目標にするとイイかもしれませんね。

腹筋ローラーのような負荷の高い運動をするときにも、自分のレベルに有った強度で運動をする必要があります。
『腕が痛くならないように』『身体が反らないように』など、色々と表現されますが、正しいフォームが維持できる強度で運動を行う事が重要です。

 

スポンサードリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

コメントを残す

*