
松阪市には読みにくい地名ってあまりないのですが…
松阪こた堂接骨院は三重県の松阪市という場所にあります。
松阪市は、松阪牛や松坂城址などが有名なので、ご存知の方も多いかと思います。
松阪市には、割と読みやすい地名が多いのですが、引っ越してきた人等が必ずと言っても良いほど苦戦する難読地名があります。
それは…
『駅部田』
読めますか?
松阪近郊出身の人でなければ、初見で読める人はまずいないのではないでしょうか。
国道166号線沿いの結構広い地域で、お店等も多いので松阪市民の世間話の中でよく登場する場所でもあります。
駅部田は…えきぶだ?
ではなく…
『まえのへた』と読みます。
『駅部田』を考える
まえのへたの『た』は、駅部田の『田』というのは、まあ判ります。
まえのへたの『へ』についても、お隣の津市にも『上津部田』と書いて『こうづべた』という地名が存在しますし。
駅部田の『部』が『へ』なのだろうという事は、何となく判りますね。
人名でも『部田』と書いて『へた』と読む方がいらっしゃいます。
と言う事は…
『駅』が『まえの』と言う事になります。
絶対読めませんね💧
『駅部田』地名の由来は?
飯高郡駅部田村地誌にはこんな記述が有るそうです。
本村ノ名義ハ松阪駅ニ対シテ駅ノ傍ナル謂(いわれ)ナリ。部田ハ馬屋ノ傍ナル故ニ名ヅクベシ。
『駅部田町』は、現在の鉄道線路とは離れた場所に位置していますが、昔は今の『近鉄道路』と呼ばれる道路の場所に鉄道が走っていたそうです。
松阪駅(うまや)の傍らに位置することから名づけられた地名…
『うまやの傍らだ』
⇒『うまや ら(の)辺だ』
⇒『ぅまやらへんだ』(松阪の人は『~の近く』を『~らへん』『~のはた』と言います)
⇒『ぅまゃーらはた』
⇒『まゃーのはた』
⇒『まゃーのへた』
⇒『まえのへた』
こんな感じでしょうか…。
紙の地図で『まえのへた』を探すと、延々と地図上を彷徨うことになってしまいます。
最近はスマホの地図を使うことが多いので、読み方さえ判っていれば難儀する事はあまり無いですが…
インターネットが普及したおかげで、取敢えず何でもかんでも検索すれば出てくるのですが、文字だけ判っていて読み方が判らない時も意外と困りますよね。
銀行振込などで、支店名を入力してくださいという時に、難読地名だとすごく困ります。
最近はATMの前でスマホをいじっていると、『振り込め詐欺』の予防とかで声掛けをされたりして、恥ずかしさ倍増です。