松坂城址公園のシンボルツリーが倒木。近隣住民に見守られながら。

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松坂城松

松坂城址表門脇のクロマツがなくなりました。

GW最中の5月4日 午前9時頃 松坂城址表門の脇に100年以上も佇んでいたクロマツの木が倒れました。
以前より徐々に傾いてはいたようなのですが、前日から根本付近が盛り上がり、当日倒木を防ぐ作業を始めるのを待たずに倒れてしまいました。
交通の制限を行っており、倒木時は通行止めとなっていた為、怪我人等はありませんでした。

史跡松坂城整備基本計画 による伐採が終わった矢先でした。

3月には、石垣修理の準備などに伴い、城址内の30本程の樹木を伐採したばかりだったのですが。表門脇に残されていたこの木が倒れてしまったことで、松阪市役所側から松坂城址を望む景観は、今までの『森?』という感じから『城!!!』という感じに生まれ変わりました。
ずっと変わらずにそこにあった木々が無くなってしまったことは寂しいですが、観光地としての価値を考えると、城址に続く道の先に美しい石垣が望めるようになったのは良いことなのかもしれません。

松坂城址の歴史。

松坂城は天正12年領主となった蒲生氏郷が、松ヶ島城に変わる新たな城として四五百の森の独立丘陵に天正16年に築城しできた梯郭式平山城です。

城跡は松阪公園と呼ばれ、昭和50年代頃までは公園内にライオン、クマ、サルなどがいる小さな動物園、大きな恐竜のオブジェ、SL機関車などがありました。
(サルとSLは中部大運動公園に引っ越し。)
園内には100坪ほどの藤棚と桜の木が多数あり春には花見客でにぎわいます。

平成23年2月7日 国の史跡に指定されました。

 

建造物は無いが、美しい石垣が残る。

日本100名城にも名を連ねる松坂城址には城の建物は残っていません。
しかし築城当初からの「野面積み」と呼ばれる工法、江戸時代に行われた修復に伴い積み直された部分には「打込みハギ」「算木積み」と呼ばれる工法で積まれた石垣が残っており、積み方の異なる石垣を同じ城址内で見比べることができます。

石垣にはちょっと変わった石も使われています。

築城の為に松阪近郊から大量の石が集められたと言われています。
これだけ立派なお城を作るには、それは大量の石材が必要ですので、大きな石は根こそぎ集めたのでしょうね。
城址の石垣の石には、なんと『石棺の蓋』なんてものまで使われています。
『石棺の蓋』は今も見える場所に3個所程残っており見る事ができます。
散策しながら探してみるのも面白いかもしれませんね。

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