2021年の節分は「124年ぶりの珍事」ってどういう事?!

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そろそろ「節分」ですね

子供が鬼は外の歌を歌いだした

保育園で季節の歌を歌うようで、今年も子供が「〽鬼は外、福は内~」なんて歌いだす季節になりました。
そうです、節分ですね。
近所のスーパーでも、鬼のお面なんかがディスプレイされた特設コーナーが出来上がっていました。

ん?
そもそも節分ってなに??

なんだか鬼に対して豆で攻撃する日!!という以外にまったくイメージがわかない節分ですが、『節』の字が付いていますしこれも節句なんでしょうか?

節句について調べてみた

まず、節句とは「暦」に関係しています。
日本で使われている暦は、中国の陰陽五行説に由来したもので、この暦の中の”季節の節目となる日””節句”とよばれているのです。
1年を通して様々な節句があるそうなのですが、そのうちの5つだけが江戸時代に幕府の公的な行事・祝日として定められたのです。

なんと?!節句は5個しかない?!

節句って5個しかないのですよ。
端午と七夕しか聞いたこと無いですが(汗)、なんとなくもっと多いイメージがあったんですけどね。

江戸時代に定められた5つの節句とは

ここからは、江戸時代に定められた節句とその和名、それとその節句の日に食べる「節句料理」を見ていきましょう。

人日(じんじつ)の節句

1月7日
和名は、七草の節句
節句料理は、和名からもわかると思いますが、「七草粥」です。

上巳(じょうし)の節句

3月3日
和名は、桃の節句・雛祭。
節句料理は、「菱餅」や「白酒」など。
お雛様に菱餅がある理由がわかりますよね。

端午(たんご)の節句

5月5日
和名は、菖蒲の節句
こちらは、和名よりも元々の名前の方が有名ですね。
節句料理は、「菖蒲酒」。菖蒲酒…初めて聞くお酒の名前ですが、この節句の料理みたいです。
菖蒲酒の他にも、関東地方では「柏餅」、関西・中国地方では「ちまき」があります。
こちらはどちらも、ゴールデンウイーク近くになるとスーパーの和菓子コーナーでも見かけますね。今や全国区の端午の節句のお菓子ですね。
あと、料理とは関係ありませんが、お風呂に菖蒲の葉っぱを入れる「菖蒲湯」も有名です。

七夕(しちせき)の節句

7月7日
和名は、七夕(たなばた)。日本の神事のひとつ「棚機(たなばた)」とも関係があると言われている節句なので、読み方はそこからとったのかもしれませんね。
節句料理は、なんと「素麺」。
素麺を天の川に見立てているのだそうです。

重陽(ちょうよう)の節句

9月9日
和名は、菊の節句
五節句の中で、一番マイナーな節句と個人的に思います(笑)。
節句料理は、「菊を浮かべた酒(菊酒)」など。

節句”料理”と言う割には、お酒が多いのは気のせいですかね?(笑)

あれ?節分は??

「節」が付くからには、節句の一つだと思っていた節分ですが、どうも節句ではなかったみたいです。

節分とは、それぞれの季節が始まる『立春』『立夏』『立秋』『立冬』の前日を指していて、節句とは別に設けられた雑節と呼ばれる特別な日なんだそうです。

元々は、節分は4日あった(立春・立夏・立秋・立冬の前日)そうなのですが、江戸時代頃から立春の前日のみを「節分」と言うようになったそうです。
立春は春の始まり、冬から春に季節が移る時を年の境と考えたことから、立春の前日の「節分」が重要視されるようになったという訳です。

2021年の節分は124年ぶりの2月2日

太陽の角度が引き起こす珍事

立春の日付が、どのように決まるのかご存知ですか?
例年なら、2月4日が立春ですよね。立春が2月4日だから、節分はその前日の2月3日になるわけです。
しかし、立春は暦の”日付”ではなく、”太陽の角度を基準としている”ので、立春の日付は必ずしも2月4日になるわけではないのです。
(ちなみに、「太陽黄経が315度になる日」が立春になります。)
立春が2月4日じゃなくなると、おのずと節分も2月3日じゃなくなります。
そして今年、2021年は立春が2月3日となってしまう為、その前日に当たる節分は、実に124年ぶりに2月2日となるんですって。

124年ぶり?!じゃあ、もう人生に二度とない?!

と思ったら、そんな訳でもないようです。
前回「節分が2月3日ではなかった」のは、1984年。この時は、2月4日だったんですって。(2月5日が立春だったってことですね。)
1984年には既に生まれてて、物心もしっかしついていた年齢だったんですが…うーん…全然記憶にないぞ…。

因みに、次回節分が2月2日となるのは2025年だそうですよ。
2月3日ではない節分の日、生きてる間に結構経験できそうですね(笑)。

 

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