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梅雨の風物詩?アジサイにカタツムリ。
アジサイが咲く季節となりました。この時期雨が降るとよく見かけるのが、カタツムリ。
背中に渦巻きの貝殻を背負ったぬめぬめした生き物です。
カタツムリは巻貝の一種
カタツムリは巻貝の仲間です。
ヤドカリのように殻をかぶっているわけではなく、殻は身体の一部で中には内臓が入っています。
小さな傷程度であれば、数日で修復されますが、あまりに大きく破損すると死んでしまいます。
殻がとれるとナメクジになる?
似ていますが、近縁の違う生き物です。
ナメクジの仲間には、殻の名残があるものがあります。
殻が退化してなくなっていった種類がナメクジになっていったもので、カタツムリの殻をとってもナメクジにはなりません。
サメのようにどんどん新しい歯が生えてくる?!
ぐにゃぐにゃの身体からはイメージし難いですが、カタツムリには歯舌と呼ばれる歯が有ります。
卸金のような細かな歯が80本程並んだものが150列もあるそうですよ。
この歯で食べ物を削り取って食べています。
コンクリートも食べてしまう。
カタツムリはコンクリートも食べます。
カタツムリは殻を作るために非常に沢山のカルシウムが必要です。
濡れたコンクリートからしみだしてきた炭酸カルシウムを食べるために、雨上がりにはよくブロック塀等のコンクリート製の場所で見られます。
飼育する際はカルシウムをとるために卵の殻等を与えます。
主食には植物の葉等を食べています。
アジサイの葉は毒が有るので、あまり食べないそうですよ。
雄雌の見分け方。
カタツムリは雌雄同体といって、雄雌両方の性質を持っています。
2匹いれば繁殖が可能で、両方が産卵を行います。
動きの鈍いカタツムリには雄雌の区別がないほうが、繁殖に有利ですね。
エスカルゴに似ているから食べられるのかな。
飛騨地方ではクチベニマイマイを食べる風習があるそうです。また古くは民間薬としても使われていました、喉や喘息の薬になるとして、殻を割って生食したり、黒焼きにして飲んでいたそうですよ。
カタツムリにかぎりませんが、淡水性の貝類は有害な寄生虫を持っていることが少なくありません、寄生虫の含まれる粘液などが直接または間接的に口・眼・鼻・陰部など粘膜や傷口などにつくことで、寄生虫が感染する恐れが有ります。
食用のエスカルゴは寄生虫が付かないように衛生管理をしたうえで養殖したものです。
捕まえたカタツムリをちょっと食べてみよう、なんて考えないほうが賢明です。
また、触った後には石鹸で手を洗って、よく乾燥させてくださいね。