七夕の願い事は誰が叶えてくれるの?短冊の風習は日本だけ。

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7月7日は七夕です。覚えているけど、今も判らない疑問。

今週末は七夕ですね。
子供のころに教わった童謡の七夕の歌を覚えていますか?

ささのはさらさら
のきばにゆれる
お星さまきらきら
きんぎん砂子

五しきのたんざく
わたしがかいた
お星さまきらきら
そらからみてる

のきば?砂子?5しきのたんざく?一体何だろう?

のきば』は漢字で書くと『軒端』つまり軒の端ですね。軒は家の屋根が外壁から飛び出している部分です。縁側の足に笹を固定して、屋根の端あたりで笹が揺れている。ような感じでしょうか。

砂子』蒔絵・色紙・襖紙などの装飾に使用する、金銀の箔を細かい粉にしたもの。
空に輝く星がキラキラの砂子のようだ。という感じでしょうか。

5しきのたんざく
七夕の元となったと言われている中国の『乞巧奠』が元となっており、この時に飾られていた『5色の糸』が日本の文化と混じることで『短冊』に変わったものと言われています。
5色は陰陽五行思想によるものでそれぞれの色が自然界の元素を象徴しています。
青(木):木の幹を覆う葉や花を表す。春の象徴。
赤(火):炎の光輝く様子を表す。夏の象徴
黄(土):植物の発芽を表す。季節の変わり目の象徴 。
白(金):土の中で輝く鉱物を表す。秋の象徴。
黒(紫を使用)(水):泉から湧き出る水を表す。冬の象徴。

七夕のお話は覚えていますか?

『彦星と織姫が7月7日の一日だけ会える日』ですよね?
どうして、願い事を吊るすのでしょうか?
織姫と彦星は年に一度しか会えないのに、下からやんややんや言われたら、神様でもちょっとイラっとしそうではないですか?

七夕の伝説は寄せ集め。

七夕自体は日本だけのものではなく、ギリシャフィンランド等、色々な国に存在するのですが、短冊は日本だけの風習なのだそうです。

日本の七夕は、日本の『棚機津女』の祭事に中国の『乞巧奠』の風習が混じったモノと言われています。
乞巧奠の機織りの上達を願う5色の糸の飾りを、日本では短冊に歌を詠んでつるしたことから、芸事の上達を願うようになり、いつしか芸事に限らない、願い事を書くという風習に変わっていったようです。
元々は、自身の努力の成果が表れるように願うもので、他力本願な願い事をかなえてもらうものではありませんでした。

彦星も、織姫も、願い事にはノータッチだったのですね。

夜空に彦星と織姫を探して見よう。

彦星と織姫は両方ともに1等星なので、簡単に見つけられると思います。琴座の「ベガ」が織姫、鷲座の「アルタイル」が彦星になります。
白鳥座のデネブと共に夏の大三角形の一辺をなしています。

丁度七夕の頃ですと、梅雨と高度の関係からよく見えません

元々旧暦の七夕は8月なので、8月頃の方が天の川と共に観察しやすくなります
この頃になると、高度も上がり天候も安定するので観察しやすくなります。

天の川を挟んで輝く織姫と彦星、遠距離恋愛の二人に思いを馳せてみましょうか。
ちなみにベガとアルタイル間の距離はおよそ16光年だそうですよ。

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