車中泊用自作ベッド

三菱デリカD:5に車中泊ベッドを自作する

デリカのカタログにはフルフラットモードなるシートポジションが掲載されています。
確かに平らな感じにはなるものの、シートには身体をホールドするための凸凹がありますし、何より三列目のシートは座面の高さより上にシートのジョイントが有るために、背もたれの厚み分10cm程の段差ができてしまいます。
そのまま寝るにはかなりつらい凸凹です。
タオル等を詰めてもなかなか平らにはなりません。
腰痛もちが、本気で寝るにはちょっとつらいんですよね。

荷室にベッドを制作してみることにしました。

当家は、中型犬コーギーと大人が1人で出かけることが多いので、スペース的には大人一人分のベッドと荷物が置ければ十分です。
普段使いでも2人以上乗って走る事はないので、後部の2列目、3列目の空間を利用してベッドを制作してみることにしました。

右2ndシートの座面を跳ね上げ運転席との間を、イヌのバリケンを置くスペースにしました。
3rdシートは一時取り外しました。
※デリカの3列目シートは、比較的容易に取り外せると思います。工具を使用せずに、ノブを取りつけて取り外し可能にできるようなキットも販売されています。

 

ただし乗車装置(座席)が車内に無い状態で継続的に運用する事は道路運送車両法上問題が生じます。
常に3列目の座席を取り外した状態で使用する前提であれば、乗車定員を変更してしまうのも一つの方法かもしれません。

乗車定員の変更

乗車定員の変更は比較的容易に行えます。純正のシートを残しておけば元に戻すことも可能です。
構造変更にあたり、車検は受けなおしになってしまいますので、車検が残っている状態で手続きを行うと残っている車検期間は消えてしまいます。
オーバーフェンダーの装着や、リフトアップ等で構造変更をする時と同じですね。

※乗用車から貨物車に変更したり、10名乗車が可能な乗用車の乗車定員を減らすなど、別の基準が絡んでくる場合の改造については、戻せなくなる場合もあるようですので、事前によく調べてから行ってくださいね。

ちなみに、構造変更を行った場合は、車検証に記載されている『型式指定番号』『類別区分番号』の欄が空白になり、元の内容は備考欄に転記されます。この欄は元の構造に戻しても空欄のままで、構造変更の履歴が有る車両である事が判ります。買取査定に関係してくる場合もあるようです。

イレクターパイプを使用して車内にベッドの骨組みを作る

簡単にでも、まず設計図を描くことをお勧めします。
頭の中でイメージをまとめやすくなりますし、実際に部材を買う際に分量の目安になります。
強度計算など判らない素人ですので、車外でも自立するように作成した為、画像では斜めの部材を渡したり、四角くイレクターパイプをつなげてみたりしていますが、実際に使用すると車体の壁やシートに密着する部分があるので、車幅一杯の天板に足をつけたダケの構造でもそうそう倒れたりはしなさそうに感じます。

D:5ベッドDIY

コンパネを使用してベッドの天板を作る

D:5車中泊ベッドDIY

ホームセンターに売っているコンパネを、適当なサイズに加工します。
ホームセンターでカットしてくれる店も有ります。
あまり大きいと外した際に場所を取ってしまいますし、細かすぎると組み立てが面倒になります。

DIYベッドD:5

15㎜厚のコンパネを使用し、3ピース+αの構造にしてみました。
コンパネ厚さは天板を支えている骨組みの間隔と相談になります。当家ではこの厚みで厚すぎたかな?という程度でした。

2ndシートの前にバリケンが挟まっているのもあって、作れた平面部分の前後長さは148cmでした。

D:5車中泊ベッドDIY

斜めだと180cm程の長さが確保できました。

自作ベッドD:5

このままだと見た目も使い勝手もちょっと微妙ですので、断熱シートを張る事にしました。

両面テープで、断熱シートを張り付けていきます

車中泊DIYベッド

天板の合わせ目は、断熱シートをほんの少しだけ、長めに残して切りました。

車中泊自作ベッド

完成です。

手作り感満々ですが、市販品よりはお安くできます?

今回の制作に掛かった金額は、22000円位でした。

もう少しちゃんとしたベッドマットを作りたいという方は。
↓こちらのブログもご参考にどうぞ。

車中泊をするにあたり。その6 ~ベッドマットを自作してみた~ デリカD5

 

※記載内容は当家で使用しているモノになります。強度等につきましては素人の感想で安全性を保障できるものではありません。
車検の検査基準等については変更される可能性が有ります。改造する前にご自身で確認し、自己責任にて行ってください。