ゼクサスZX-R370

ヘッドライトは色々な場面で役立ちます

キャンプや災害時に役に立つヘッドライト

ヘッドライトってご存じでしょうか?
自動車の前照灯。ではなく、テレビで洞窟探検隊なんかがヘルメットに取り付けている懐中電灯の方のことです。

このヘッドライト、顔を向けた方向を照らしながら両手を自由に使えるので、使ってみると凄く便利。
キャンプなどで自分の視界の必要な部分だけを照らせますし、トイレなんかに行く時もランタンだと置き場に困ったりするのですが、そんな心配も無用です。
100均などで買える物もあるので、防災グッズとして持っておくのもお勧めですよ。

商品自体は、色々な機能が付いたものや明るさ等で値段もピンキリ。
ネットショップだと2~3000円前後のモノが人気のようです。

もちろん、釣りにもヘッドライトは役に立ちます

夜釣りに使うヘッドライトを購入しようと、色々調べていました。
条件は使う人により様々だと思うのですが、とりあえず私が考えた条件は2つ。

  • 防水(釣り場で水しぶきがかかったり雨が降る事もあるので)
  • 明るさ(足場の悪い場所でも十分足元の安全を確保するため)

あとは、なるべく軽ければ良いな。といった感じ。

防水性能については、水中や滝の中に探検に行く訳でも無いので『防水』と表記されている程度でいいとして…

問題は明るさです!!!

ヘッドライトLEDの「明るさ」問題

ヘッドライトの電球も、最近はLEDが使われていることが多いです。

LED電球の明るさの指標としては、『ルーメン』という単位が使用されているのですが、テンでピンときません。

ルーメンとは

すべての方向に対して1カンデラの光度を持つ標準の点光源が、1ステラジアンの立体角内に放出する光束

とか、

光源から放たれたすべての光の明るさ『光束』の量。

なんだそうですが、うーん??やっぱりピンと来ません(笑)。

まぁ、数値が大きい程明るい。と言う事なのでしょう。
※厳密には、単純に数値ダケ大きくても実際の使用感では暗く感じたりすることもあるようです。

単純にカタログスペックを比較して、ルーメンの数値が大きいモノが明るい、と思いますよね。
しかしこの数値の比較というのも曲者。
国際規格があるにもかかわらず、ネットには『他社と比較して数値を決めました』なんていう摩訶不思議な文言が表示された製品が普通に売られていたりします。
ですので、明るさを比較の基準とする場合には注意をしてくださいね。

100~150ルーメンの明るさがあれば十分かな?

明るければ明るいほど足場が悪い場所では良さそうですが、どの程度の明るさが有れば活動可能なのでしょう?
使用する環境によっても、木の生い茂った山の中と開けた場所では全然違います。
満月の夜なんかは、深夜にジョギングをしていてもライトなんて全然無くても良く見えますし…。

色々調べた結果、徒歩での移動を前提であれば100~150ルーメン程の明るさがあれば活動できそうということがわかりました。
ですので、最低でも明るさが100~150ルーメンあるヘッドライトにすることにしました。

ヘッドライトは 富士灯器 ZEXUS ZX-R370に決定!

防水、かつ明るさが100~150ルーメン以上という条件をクリアするヘッドライトを色々比較検討した結果

富士灯器のゼクサス ZEXUS ZX-R370

を購入することにしました。

ゼクサスZX-R370のスペック

ゼクサスZX-R370

  • 最大830ルーメン!!!
  • IPX4相当防水
  • 充電式(本体重量114g)

・・・・明るさはだいぶ明るくなりましたが(笑)。まぁ、明るいに越したことはないということで。

ゼクサスZX-R370

ちなみに、富士灯器は「電気ウキ」なんかも作っている、釣り人にはおなじみの国内メーカーなんですよ。
防災時の装備や安全の為の装備として使う事を鑑みて、今回は聞いたことのない会社よりも、実績と信頼の有名メーカーを選択する事としました。

ゼクサス ZX-R370 詳細

ゼクサス ZX-R370 パッケージ内容

ゼクサスZX-R370
パッケージが既になんだか凄そうな雰囲気。

ゼクサスZX-R370
パッケージ内容は

  • 本体
  • 充電池(ZR-02)
  • ヘッドベルト
  • ベルクロベルト
  • 充電用コードmicroUSBタイプB
  • 充電用コードmicroUSBタイプC

ヘッドベルトは、本体にあらかじめ取り付けられた状態になっていました。

ベルクロベルト

ゼクサスZX-R370
ベルクロベルト。
このベルトで頭以外の場所にも取り付け可能となっています。

例えば…

ゼクサスZX-R370
この様に、フィッシングベストの肩紐部分に取り付けもできます。(ヘッドベルトは外して、ベルクロベルトのみが本体に付いています。)
この使い方だと、電池ボックスを取りつける為に、もう1つバンドが必要ですね。

充電池・充電用コード

ゼクサスZX-R370
充電池はZR-02。

円柱型の充電池が1本付属しています。

ゼクサスZX-R370
形は乾電池ですが、単三電池と比較すると結構大き目ですね。

ゼクサスZX-R370
この充電池、microUSBタイプCのコネクタが付いています。

ZEXUS ZX-R370
こちらの充電用コードでUSB電源から直接充電可能です。

さらに、USBコネクタの横についているUSBポートを使用して、充電池をパワーバンクとして使用する事が出来ます。
容量は3400mAhとなっていますので、スマホ一回位なら充電できそうですね。

ゼクサスZX-R370
電池ボックスはこんな感じ。
合わせ目部分にゴムパッキンが入っているのみの防水仕様です。

ゼクサスZX-R370
電池ボックス後ろ側のmicroUSBポートカバーを開くと、microUSBタイプBの差込口が出てきます。

ZEXUS ZX-R370
充電池を電池ボックスから取り外さなくても、こちらから充電可能です。
今回は、この状態で充電池を充電してみました。
充電中は、リアスイッチ部分が赤く点灯します。

ZEXUS ZX-R370
充電が完了すると、リアスイッチ部分が緑色になります。
充電にかかる時間は約5時間。
届いた時は完全に空の状態で、5時間と少しで満充電となりました。

ZEXUS ZX-R370
取扱い説明書によると、充電池のポートを使用した場合の充電時間は3.5時間となっているので、急いでいる場合は直接充電した方が早そうですね。

1回のフル充電で、照度5%で使った場合45時間使うことができます。

ライト部分の可動域

ZEXUS ZX-R370
ライト部分を横から見ると、こんな感じとなっています。
少しだけ下向きに角度が付いた状態ですね。

ZEXUS ZX-R370
箱や取扱い説明書には可動について触れられていないのですが、無段階でここまで動かせます。

スイッチ

ゼクサスZX-R370
ライト上部のスイッチは、『Z』と表示されたメインスイッチと、サブスイッチの2つだけ。

ZEXUS ZX-R370
メインスイッチを押すとメインLEDが点灯します。
明るい!!
再度メインスイッチを押すと消灯します。

ゼクサスZX-R370
サブスイッチを押すと、赤色サブLEDが点灯します。
2秒以上点灯した状態で再度サブスイッチを押すと消灯します。

ゼクサスZX-R370
サブスイッチを2秒以内の間隔で2度押しすると、電球色サブLEDが点灯します。
少しオレンジ掛かった暖かい色味の明かりとなっています。
再度サブスイッチを押すと消灯します。

ゼクサスZX-R370
電池ボックス部分には、後部認識点滅灯が装備されています。

『Z』と表示されたリアスイッチ(画像で緑に点灯している部分)を押すと。

1回押す→電池残量インジケーター点灯(100~55%緑色、55~10%黄色、10%未満赤色)
2回押す→後部認識灯が赤色に点滅
3回押す→後部認識灯が赤色に点灯
再度押す→消灯

と、順に作動します。

富士灯器のゼクサス ZEXUS ZX-R370 明るさ検証

明るさはどのくらいなのか?検証をしてみました

さて、肝心の明るさはどの位なのか?ということですが。

ゼクサスZX-R370
夜間、検証してみました。

空地の向こう側の建物の壁までは約15m、手前のブロックまでは約2mとなっています。

ゼクサスZX-R370
消灯状態。
カメラのISO感度は800。
肉眼ではもう少し明るく見えます。左上で光っているのは街灯です。
ゼクサスZX-R370の照度は、メインLEDもサブLEDも照度100%で照らしてみます。

赤色サブLEDを点灯した場合

ゼクサスZX-R370
赤色サブLED点灯。この画像ではうっすら手前のブロックが見えるかな?という感じです。

赤いライトは、水中に透過しにくいので、釣り用のライトには赤色のサブライトが付いているモノが多いんですって。
画像では暗い感じとなっていますが、手元なら釣り糸を結ぶのにも使えそうな明るさです。

電球色サブLEDを点灯した場合

ゼクサスZX-R370
電球色サブLED点灯。

手前のブロックははっきり見え、草も見えるくらいの明るさになりました。

メインLEDを点灯した場合

ゼクサスZX-R370
メインLED点灯。

奥の建物の壁まで、はっきり見ることができます。
かなりの明るさです。

ゼクサスZX-R370
ライトの中央部分を手前に向けると、一部分がものすごく明るくなるのがわかります。

乗用車のライトと比較

ゼクサスZX-R370
これは、乗用車のライト(ロービーム)で照らした状態です。
少し斜めに光が入った状態ですが、中央部分だけの明るさならゼクサスも負けてない感じですね。

街灯のない場所でのメインLED明るさ検証

ZEXUS ZX-R370
街灯の無い場所に移動してみました。
天気が良くないので、肉眼でみてもほぼ真っ暗闇です。

ZEXUS ZX-R370
メインLED点灯!!
画像左側のフェンスの先にある何か白い箱(?)の辺りまで、30m弱位の距離があります。
この検証で(視力にもよるのかもしれませんが)、およそ30m程度は十分見通せる明るさであるとわかりました。

結論:ゼクサスZX-R370は十分明るい

2か所での明るさ検証の結果、ゼクサスZX-R370の明るさは十分であるとわかりました。

ゼクサスZX-R370は明るさ調整機能付き

30m程度先まで照らすことのできるLEDですが、その明るさが仇となる時もあるのです。

まず、とても明るいライトは、消した際に暗闇に目が慣れるのに時間がかかります。
また、他にも人がいる場所では、照らされた方が眩しく不快な思いをする場合もありますし、釣り場では水面を照らすと魚がビックリして逃げてしまいます。
使用する用途が限定されているなら、必要最小限の明るさのライトを用意するのがベストだと思います。

しかし、ゼクサスZX-R370には、メインLED・サブLED共に5%~100%の範囲で無段階に照度を調整できる機能が付いているので、場所や状況に合わせて明るさを変えることができます。

ゼクサスZX-R370は「釣り用」には高性能すぎるかな

ゼクサスZX-R370は、高性能で良いヘッドライトであるのは間違いないのですが、正直言って、夜釣りや夜間の散歩時の明かりに使うダケであればゼクサスZX-R370はオーバースペックでした。
最大の明るさにすると、バイクで夜の林道でも走れるんじゃないか?という明るさです。
メインLEDを5%照度(約41ルーメン)で点灯してみても、足場の良い慣れた場所であれば余裕で活動できそうです。

メインLEDのルーメン値以外ほぼ同機能である、ゼクサスZX-350の方がコスパ良さそうですね。

ただし、こちらは本体重量165g、単三電池3本使用なので使用時の重量は約235g。
ZX-R370は本体重量114g、充電池が48g位なので使用時の重量は約162gですので、ZX-350の方がやや重くなってしまいます。

防水性能は、ZX-350はIPX6相当となっているので、水辺で使用するならZX-R370よりもこちらの方が安心感がありますよ。