DIYステンシル

ステンシルってなんだ?

ステンシルを気にし始めたきっかけ

「ステンシルって知ってる?入手できるとこ知らない??」

ある日、患者様にそんな事を尋ねられました。

「こんなの。」
と見せて頂いたスマホの画像には、カーキ色の缶に白文字で描かれた独特の文字がかかれているものでした。

言われてみれば、よく似たものをたまに見かけますね。
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探してみると、あっさりありました。
松阪こた堂接骨院の待合室に置かれた、100均のスタンドデザインにも使用されていました。

文字の感じからして、伊勢型紙みたいな型を作り、それを印刷したい紙や木材などの上に敷き、色を型の上から塗っていく感じですね。

と言うことは、型紙を自分でつくれば、オリジナルのステンシルができるということですね。

オリジナルステンシルを作ってみよう

好きなフォントを探してみる

ステンシルで大事なのは、ずばりフォントです。
まぁ、明朝体でステンシルを作ってもいいっちゃいいんですが、あまり見かけませんよね。
文字の中の離れ小島になった部分の処理をどうするかが問題ですが…。
今回は、アルファベットのステンシルを作ろうと考えているので、自分の気に入るアルファベットのフォントを、まず探してみることにしました。

エクセルでフォントを見てみると。
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ズバリ『stencil』というフォントがありました。
『stencil』というのは、謄写版とか刷り込み板といった意味なんですって。
ただ、このインストールされているフォントは少々形状が複雑で、自分で切り抜くのはちょっと大変そう…。

と言うことで、もう少し切り抜き易いフォントは無いかと、ネットでfreeのフォントを探してみると…ありました。

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直線的なデザインで、切り易そうなフォントが有りましたよ。
こちらの、”OCTIN STENCIL”。このフォントに決定しました。

早速ダウンロードして…って英語やん!!!
英語は少々困るので、却下!

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もう少し検索してみると、OCTIN STENCILの日本語のサイトも色々見つけられました。
よかった。

フォントの追加

早速、OCTIN STENCILのフォントをダウンロードしてみました。

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ダウンロードしたファイルは圧縮されていますので、展開して早速使ってみましょう。

さて、さぁ使おうと思ったら・・・あれ?フォント無いぞ???

ダウンロードしたのになんでだ?と思い調べてみると、ダウンロードしたフォントを『フォントのフォルダ』に保存しないと使えないようです。
考えてみれば当たり前ですね。

では、フォントフォルダに保存してみましょう。

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まず、PCの画面左下のウインドウズのマークをクリックして、歯車マークをクリックすると出てくる『Windowsの設定』から、
『個人用設定』を選択します。

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『個人用設定』で『フォント』を選択して『フォントの追加』という場所に、先ほど展開したファイルをドラッグして保存すると…

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ダウンロードした、『OCTIN STENCIL FREE』のフォントが選択できるようになりました。

ステンシルの型紙を作ってみる

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さて、OCTIN STENCILのフォントは実際どんな感じなのか、取敢えず、よくある感じの文字を適当に印刷してみました。
(練習に印刷したのがミスコピーの紙だったので、紙に既に何やら印刷されていますが気にしない方向で…。)
なるほど、良い感じです。

ステンシルの型紙の素材の選定

さて、フォントの次は型紙の素材を何にするかが問題です。

ステンシルの素材は、最初テーブルクロスが良いかとも思ったのですが、手近である程度ハリのある加工しやすいモノを探した結果、クリアファイルを使ってみる事にしました。
デザインを印刷した紙をクリアファイルに挟んで、100均で購入したデザインナイフで黒い文字部分を切り抜いて行きます。
定規は金属のモノが有ればそちらがお勧めです。
私は無かったので、プラスチックのモノを使用していますが、どうしても定規も削ってしまいます。

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クリアファイルは意外と硬くて、切るのはなかなか大変でした。

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スプレーで吹いてみると…

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おお!いい感じじゃないですか?
ちょっと頓珍漢な単語となっていますケド、試作なので気にしない。

ステンシルの作成は、切り抜きの根気さえあれば比較的難易度は低そうですね。
クリアファイルは切りにくいので、切り口が多少荒れた状態になってしまいますがそれ程精度を求めないならオッケーですね。
印刷した段階で、かすれたり滲んだりするのもまたイイ感じの味になりそうです。

ステンシルの文字を切り抜く強い味方

切り抜きをもう少し簡単に出来ないか?と考えていたのですが…
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そういえば、ステッカーを自作する為のカッティングプリンターSTKA SVを持っていたんでした。
カッティングプリンターを使ってみると、

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おお!行けそう!!

クリアファイルは、カッターの入力に対して中々に強い素材のようですね。
細かな文字を抜くのに少し苦労しましたがSTKA-SVを使用する事でかなりの時間短縮になりました。

自作ステンシルでこんなの出来ました!

クリアファイルで作った、ステンシルで出来たのがこちら。

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ブロックに塗ってみました。

うん、なかなかうまくできたのではないでしょうか。満足です。

ステンシルのことについて尋ねた患者様には後日

「ステンシル、自分で作れますよ!」

とお答えしました(笑)。

ステンシルを自作したくない場合は…

ステンシルは単純な印刷で、色々な場所で見かける事もあるのですが、あまり注意して見ていなかったので気付いていませんでしたね。
近年では、所ジョージさんの『世田谷ベース』で有名となり、手軽にオシャレなデザインが造れるという事でDIYをする人達に人気なんだそうです。

…人気なんだそうです。

そう、人気があるという事は、ステンシル普通に売っているんです。
今回自作したようなプラスチックのモノや、本格的な金属のモノ、またスタンプのように使うモノなど色々なバリエーションの商品が販売されています。

スタンプタイプはこんな感じ。

そして、なんと近所の100円ショップでも、DIYでステンシルを楽しめる道具が一式販売されていました。
(あ、この事実も患者様にきちんとお伝えしましたよ。)

自作ステンシル作成用の『ステンシルシート』なんていう商品もちゃんとありましたよ。
クリアファイルよりは、こちらの方が加工し易そうですね。
ユニークなフォントやデザインを使用してオリジナルのステンシルを作りたい場合は、この『ステンシルシート』だけを買って、今回のように自作するのが一番かもしれませんね。

 

 

 

オリジナルカッティングシートステッカーを自作。STIKA SVで効率大幅アップ【口コミレビュー】