
目次
健康診断はもう済みましたか?
今年も健康診断の時期がやってきました。
普段あまり病院にかかる機会のない健康サラリーマンも、一通りの検査をしてもらいに病院を訪れます。
検査項目は、おなじみの身長、体重、視力の検査から、血圧、採尿、採血、胸部レントゲン撮影…。
そして、健康診断の最大の山場といえば、『胃部レントゲン検査』ですよね。
胃のレントゲンって普通のレントゲン撮影と違うの??
レントゲン撮影と言えば整形外科でおなじみの検査ですね。
怪我をして病院に行った時の検査と違い、健康診断では激痛がある訳でもありませんから、ちょっと『冷たっ』となる程度で、得に大変な事なんて無さそうなイメージです。
でも、この『胃部レントゲン検査』は通常のレントゲン検査とはちょっと違うんです。
苦手な方も多いので、健康診断の時期には何かと話題に挙がりますよね。
ご存じない方の為に、検査の流れはこんな感な感じになっています。
- 前日21時頃より絶食。(飲酒不可、水とお茶はOK)
- 当日検査の2~3時間前からは、水も飲んではダメ
- 検査は『発泡剤』『バリウム』を飲んで行う
- 検査中はゲップ不可
- 体勢を変えながら、何枚もレントゲン撮影を行う
- 検査後は下剤を服用し、バリウムを排泄する
なかなか、メンドクサイ検査なのですが、中でも『発泡剤』と『バリウム』が曲者です。
発泡剤は、文字通り飲むと発泡して絶食で縮んでいる胃を膨らませる為のモノです。
これは、好みはありますが、ラムネみたいで個人的には結構好き。
しかし、発泡するのでちょうどコーラを一気飲みした時のように、胃から強烈にガスが逆流してきます。
その状態で、診療放射線技師の指示で体勢を変えながらの撮影です。
しかも『ゲップ不可』の条件付きで、これが結構つらい。
バリウムは粘度の高いドロリとした白い液体です。
造影剤といって、レントゲンで映らない食道や胃の壁に張り付きレントゲン撮影をするためのモノです。
飲み込んだバリウムを、転がったり、逆立ちするような状態と体勢を変えることで、消化管内を動かして撮影を行います。
見た目は美味しそうに見えなくもないバリウムだが
この造影剤のバリウムが非常に飲みにくい。
到底食べ物と思えない、ドロリと張り付く感じの粘度でなんだかズシリと重たく、石膏を飲んでいるような喉越しです。
分量自体は小さめの缶コーヒー程度なのですが、一口目から異物感がハンパではなく飲み込むのに物凄く抵抗があります。
病院によっては色々味がついていて、飲みやすくはなっているようです。
今回私が行った病院では『イチゴ』『パイナップル』『レモン』『バナナ』の4種類のフレーバーが選択できました。
ちょっと甘い味が付いていることで、随分飲みやすくはなっているようなのですが、
『確実に異物なのに、食べ物のフリしやがって』という憎しみすら湧いてくる喉越しで、飲み込むまでが物凄く苦しい…。
前日からの絶食でお腹は空いているハズなのに、美味しそうな味が付いていてもまったく飲み込む事ができません。
ゲップを我慢しつつ動きながらの検査が行われる
この、『異物を飲み込み』かつ『胃から物凄い勢いでゲップが吹き上がってくる』状態と戦いつつ、検査は行われます。
竹を割ったような窪んだ形状の検査台にはいり、診療放射線技師さんの指示で動きます。
右に2度回ってください。
斜めになってください。
最後の方では、ベットが動き上下逆の体勢です。
宇宙飛行士の訓練のソフトなヤツです。
我慢していても、少しゲップが出てしまいそうな勢い…
胃に溜まったガスは、腸方向にも多少抜けていくので、少し位なら問題ないようなのですが、あまり盛大にゲップがでてしまうと『発泡剤お替り』を飲む羽目になってしまいます。
検査が終わる頃には、すっかり涙目です(笑)
バリウムが固まる前に排泄する必要があります
検査が終わると、下剤を飲んで終了。
バリウムがうまく排泄できず、腸内で固まってしまうと大変なので下剤を服用します。
下剤を飲んで排泄しても、バリウムが完全に排泄されるまでには数日かかります。腰痛などで整形外科にかかりレントゲン撮影をすると、2~3日程度はバリウムが写ります。
次回までにもう少し美味しいバリウムが開発されてると良いなぁ
バリウムのメリットは、検査にかかるコストが安い事なのだそうです。
他の方法に変えようにも、検査に使用する機械自体も大変なコストですし、中々簡単ではありませんよね。
バリウムが、せめてもう少し飲みやすくなると良いのですが…。