ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)
テレビでカズレーザーさんが絶賛したことでブレークした『ケーキの切れない非行少年たち』(新潮新書)を読んでみました。
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ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書) [ 宮口 幸治 ] 感想(50件) |
著者である宮口幸治氏は精神科の医師であり、その経験から、少年犯罪の根本に切り込んでいっています。
でも、気になったのは、上の書籍のジャケットに書いてあるケーキの切り方です。
「えっ、いい大人が、そんな風に切ってしまうの!」って、思いませんか?
私は、その図を見て、この本を読んでみようと思ったのでした。
そして、私と同じように思った子供を持つ親御さんが多いようで、この本の感想欄には、参考になったとの投稿がたくさんありました。
ちなみに、第2弾や漫画も出ているようです↓
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どうしても頑張れない人たち ケーキの切れない非行少年たち2 (新潮新書) [ 宮口 幸治 ] 価格:792円 |
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ケーキの切れない非行少年たち 1 (バンチコミックス) [ 鈴木 マサカズ ] 価格:682円 |
4歳児にケーキを三等分させてみた
この本を読んで、どこの親御さんでも思う事、それは、「我が子はできるであろうか?」ということでしょうね。
分数を正式に習うのは、小学生中学年頃です。
でも、日常生活の中でピザやりんごを切ったり、積み木などおもちゃで遊んだりしながら、子どもは「分ける事」を学んでいるはずです。
ということで、我が家の4歳児にケーキを切ってもらいました。
結果がこちら。
取敢えずいくつかのパーツに切り刻んでから、パパとママと自分の分に分けてくれました。
ちょっと指示がまずかったのかと、今度は『3人が皆同じ大きさになるように分けてね』と説明して再挑戦してみました。
『うん…同じ大きさじゃないねぇ』
と、コメントすると。
『折れば大丈夫だよ!!』
そして…
成る程。なんとなく同じ大きさのモノが3つ出来上がりました。
その後、パパが正解を作って見せてみたり…
時計の12と4と8の所を繋ぐんだよ。とか、色々と説明を変えて試みましたが、難しかった様子。
そういえば、保育園で作成してきた時計もこんな感じでした…。
中心を見つける。というのが次の課題でしょうか。
4歳児に書籍の中の図形認知問題をさせてみた
書籍の中には、「道具を使ってコルクをとる」という課題などもあったのですが、さすがに同じ装置を作るのは難しいので、簡単にできそうだった課題をもう一つ4歳児にやってもらうことにしました。
この図形の書き写しです。
書籍では、非行少年の中には、図形の認識能力が低い人もいて、このような図形すら書き写せないのだとか。
また、黒板に書かれた大きな文字をノートという小さな紙に書きとるのが難しい少年もいるとのことでした。
さて、そのような図形の認知能力って何歳くらいで出来上がるのでしょうか?
我が家の4歳児11か月が、できるでしょうか?
シンクシンクというアプリで、我が子が遊び始めたのをみると、まだまだ簡単な図形すら怪しいのですが…
だって、図形を書き写す問題の”ボスレベル”ですよね。
線の数、図形の形、位置関係、すべての情報を統合しないとできないはずです。
それに、線も多いので、時間がかかるので集中力もいるはず。
お受験などで特殊な訓練をうけた4才ならできるのかな?
我が家はそんな高度な対策していないし…と、できなかった言い訳を考えながら、やってもらいました。
『同じのを描いて』と言われ同じように描こうとする気持ちと、思いついてオリジナルで描き足してしまった部分が混じりあってますね…。