
自宅で出来るハンドクラフト 本格的?お裁縫「子供用ズボン」に挑戦
外出自粛でお家で何かする時間が増えましたね。
ゲームやレンタルDVDの売上が伸びたとか…外なら大丈夫なんじゃ?と公園やキャンプ場に人が押し寄せたりとか…(これはダメ!お家に居ましょう!)
とにかく、初めて経験する非常事態に、右往左往の毎日です。
外出自粛で趣味が増えたかも?!子供用ズボンを作ってみよう
マスクを制作するのに、ハンドメイド系の動画をあちこち見ていたのですが、面白そうなのでもう少し大物を作成してみる事にしました。
なんと!子供用ズボンに挑戦してみることにしました。
1.使用する布地を入手
布地の種類は色々有ったのですが、子供のズボンに使われているような布地は見つけられませんでした。
仕方なく布カバンに使われているような、少し厚手の伸びない布地の柄が可愛かったのでそれを購入しました…。
ズボン本体の布地、ポケット用の布地、それぞ約1mずつ購入しました。
子供用ズボンなので、これだけあれば十分でしたよ。
2.必要な量を裁断する
布地を切り出しました。
- 前ズボン 55cmx22cm 2枚
- 後ズボン 57cmx25cm 2枚
- 前ポケット 15cmx20cm 2枚
- 後ポケット 16cmx12.5cm 2枚
- ゴム通し部分 9cmx(後で現物合わせで計測)
切り出したサイズは、子供の身長に合わせました。
3.カットラインを引く&布をカット
型紙は無しで、布地に直接カットラインを引いて作っていきます。型紙を作らないのがパパのハンドクラフトっぽいでしょ(笑)。
上図では、左側がズボンの後ろになるモノで、右側がズボンの前になるモノです。
それぞれのパーツが2つずつ表裏対照で必要となりますので、布地の表同士(裏同士)をあわせて一度に切り出します。
4.前ポケットを作る
まずは、前ポケット部分を作っていきます。
ズボンの前になる部分の表面とポケットの布地の表面を合わせます。
この、表面どうしを合わせる事を『中表』と言うそうです。
入門書などを見ていると、しょっちゅう登場します。
ポケットの入り口部分の形を決めます。
縦7cm横8cmで直接布に弧の字のラインを引いてみました。
上図の水色線でミシンを掛けてから、5㎜程外側の赤線部分の布地をカットします。
縫製部分が内側になるように裏返して、アイロンで押さえてから、ステッチをかけて縫い止めます。
ポケットの布地を半分折り返して、袋状になった端の部分を少し丸くカットしてから、底部分をミシン止めします。
裁断面には縁かがりミシンを掛けました。
表面から見るとこんな感じになりました。
おお!いい感じなんじゃないでしょうか。
5.後ろポケットを作る
後ろポケットを作っていきます。
ポケットのサイズ(お好みで)+αの布地を2枚用意しますよ。
ポケットの開口部は2重に折り込んでステッチで縫い止めました。
重なって厚くなりすぎる部分はちょっとカットしました。
試行錯誤して…
アイロンでしっかり押さえてポケットの形が完成。
なかなか良いんじゃない?
開口部分以外は、裁断面そのまま織り込んだだけです。
6.後ろポケットをつける
まず、後ろポケットの位置を決めます。
ズボンを履いた際に、お尻の膨らみがあるので、取り付ける場所によってポケット入り口の角度が結構変わるようです。
よく判らなかったので、手持ちの服を参考にしてみました。
場所が決まったら、ミシンで縫い付けます。
ポケットの開口部はほつれやすいので補強しています。今回はポケット開口部の隅っこを、三角形にミシン掛けしてみました。
7.足の筒を作るよ
前後ろのパーツを、表面が内側になるように重ね合わせます。
まずは、長い側(上図の水色線①)からミシンをかけていきます。
仮止めしてから、縫い代1cmでミシン掛け。
縫い代の端には、縁かがりミシンをかけておきます。
一度広げて、アイロンで縫い代部分を後ろに倒してから…
ステッチをかけて縫い代を止めてしまいます。
短い側(上図の水色線②)も同様に仮止めして、縫い代1cmでミシン掛けしてから、裁断面にもふちかがりミシンをかけておきます。
この様な筒が2つできましたよ。
8.足のパーツを股部分で繋ぎ合わせるよ
7で出来た筒の1つを表返します。
表返えした片側を、裏返しの逆側の中に入れて…
ここで気を付けて欲しいのが、カーブした方(ズボンの股の部分)が重なるように入れることです。
縫う部分を合わせて、しっかり仮止めします。
仮止めには、待ち針を刺したりクリップで止める等の方法がありますが、私は仮止め用の糊を使用しています。
沢山作るならコスパはあまり良くありませんが、先にしっかり縫う部分を接着しておけばズレもなく、そのまま縫えるので簡単です。
2つのパーツをぐるっと一周縫い合わせたりする場合に、少しづつズレてしまい最終的に合わなくなるなんて失敗も、あらかじめ接着しておけば防げますから私のような初心者にお勧めです。
ベタベタたっぷり使っても、洗濯すればキレイに無くなるというのもこの仮止め用の糊の良いところです。
ミシン掛けしていきます。
既製品を見てみると、破れやすい部分なので補強が入っていたり2重に縫われていたりしますね。
私のミシンには『補強縫い』という一度に3倍縫える(?)モードが有ったので、それを使用しました。
縫い代部分には縁かがりミシンをかけておきます。内股の縫い代は後ろに倒しました。
広げると…
ズボンだ!!!ズボンができたよ!!!(あたりまえ)
作っていて、この部分の作り方が一番感動しましたね。
考えた人凄い!!!
そして、この部分になると形もしっかりしてきて『できた感』もひとしおです。
9.裾を縫い止めるよ
ズボンの裾部分を1cm内側に折り返し、さらに2cmほど折り返してからミシン掛けします。
10.腰部分にゴム通しパーツを作るよ
続いて、腰のゴムを通すパーツを作っていきます。
9cm幅の長方形で帯状に布地を切り出します。
長さは、先ほど制作したズボンを直接計測します。
裁断や縫製の段階で誤差が出るので、現物合わせで出来るだけ正確に測って、一周長さ+2cm(縫い代)の帯状パーツを切り出します。
布地の表面を合わせて半分にに折り、上から1cm。3cm開けて、残りの5cmを縫い代1cmでミシン掛けします。
(上図だと、布地左側から引かれている黒い線が1cm、右側から引かれている黒い線が5cm、黒い線から上が縫い代の1cmになります。)
ズボンのウエスト部分と同じ長さの輪ができました。
縫い代部分を左右に広げて、アイロンをかけておきます。
先ほど開けた3cmの縫わなかった部分がゴム通しの穴になります。
穴が広がらないように上下とサイドを囲んでミシン掛けしておきます。
上下は縫った部分ギリギリに。サイドは出来るだけ縫い代の外側部分を縫うようすると、後でゴム通しが引っかからなくて良さそうでした。
1cm縫った側を一周1cm内側に折り込んでアイロンをかけておきます。
表向きにしたズボンの最上部部分と、裏返した腰のパーツの折り返してない側を合わせます。
しっかりと仮止めします。
サイドの縫い目部分にゴム通しの穴が来るようにしてみました。
縫い代1cmでぐるりと一周ミシン掛けします。
一周縫い止めたら、先に折り曲げた部分を、ズボンの内側の縫い目を少し超えるくらいまで折り返して、ミシンで上下を縫い止めます。
しっかりアイロンをかけて仮止めしてから、上図の水色破線部分にミシン掛けします。
上下にミシン掛けをして、ウエスト部分が完成しました。
縫い目付近の白い汚れは仮止め糊の痕です。洗濯すると落ちるから気にしない気にしない。
11.腰部分にゴムを通すよ
ウエスト部分に、ダイソーで購入した幅2cmの平ゴムを通します。
出来上がり幅が結構ギリギリで、この作業が意外と難航しました。
ゴムの長さを調整したら、両端をしっかり縫い付けます。
ズボンの中にゴムを全て押し込んでから、ズボンのウエスト部分を何度か引っ張り伸ばして偏りを調整したら出来上がりです。
手作り子供ズボンが完成!!
ズボンが完成!!どうですか?
早速、身長96cmの子供に履いてもらうと…
サイズはちょっと大き目かな。
なんだか『もんぺ』っポイ。
あまり伸びの無い布地で制作しましたが、ゆったりとしたデザインなので動きやすさに問題は無さそうです。
我が子の反応は?
出来上がったズボンをどうだっ!と見せてみたのですが・・・・。
大はしゃぎするでもなく、嫌がるでもなく、ものすご~く薄い反応しかありませんでした・・・。
何故だ???
子供用ズボンの制作にかかった時間は
制作にかかった時間は、トータルで4時間程でしょうか。
手順通りに作業を進める根気さえあれば、好みの柄でオリジナルのズボンを作る事ができますよ。
残った布でハーフパンツも作ってみました。