SF作品に描かれた21世紀の世界?!3Dプリンターでヒトの角膜を印刷?

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角膜印刷

コンピュータ、3Dプリンター、技術の進歩は凄いですね。

平成も来年で終わる予定となっていますが、平成の時代は家庭用のコンピュータ技術が急速に発達しました。
今やほとんどの方がお持ちの携帯電話は、NTTが初めて「TZ-802型」を販売した1987年には携帯電話は体積500cc、重量は900gと鮒ずしにテンキーとスピーカーが付いたような大きさでした。
今ではポケットに収まり、書類の中に紛れてしまうようなサイズです。

ヒトの角膜を3Dプリンターで印刷?!

技術の進歩と言えば、最近の医療ニュースで、『イギリスのニューカッスル大学(Newcastle University)でチェ・コノン教授とスティーブ・スウィクロ教授のチームにより、ヒトの角膜を3Dプリンターで作成して移植する技術の開発が発表された』というのが有りました。
ニュースを読んでも、なんだかSF作品のようでエイプリルフールのジョークニュースなのかと日付を二度見してしまいました。

3Dプリンターって何だろう?

従来のプリンターは平面にインク等で模様をつけるものでしたが、3Dプリンターは空間に樹脂等を何層にも積み重ねることで、立体的にデータを造形、可視化できる。
型抜きが難しい複雑な形状も制作可能で、比較的低コストで製造できる。
家や銃、フィギュア、CAD模型など、技術が急速に進歩している分野です。

角膜corneaとは?

目の組織で最も外側に位置する組織で、節足動物や軟体動物、環形動物、脊椎動物にのみ存在しています。
ヒトの角膜は0.5mm程度で、眼球内に光を取り込む窓にあたり、乾燥や眼球内部への細菌感染を防ぐ役割や、水晶体と共にピンとを合わせる役割も果たしています。

今回開発された技術は、ヒトの角膜から幹細胞を取り出し、アルギン酸塩やコラーゲン等を組み合わせ作った『バイオインク』を使い、患者の目に合わせたサイズに3Dプリンターで移植用の角膜を作成するというもの。

色々なモノが作れる時代になっていくんだなぁ。と感慨しきりです。

このままいくと、工場で人間が作れそうですね。

体のパーツを作る技術も日々進歩しています。
移植を待たれている、提供者が必用な疾患の方々も、人工的に代替パーツが作ることができれば助かるかもしれません。
現在すでに行われている技術も、もっともっと良いものが出てくるでしょうね。

日本でも、大阪大学や理化学研究所などが、ヒトのiPS細胞を使い眼の細胞を作り出す技術を開発しているそうです。

もう何年かすると、ヒトは怪我や病気に怯える必要が無い時代がくるのかもしれませんね。

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