ミシシッピニオイガメ。ペットとして出回る外国産の生物たち。

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5月23日は世界カメの日です。

『亀に関心を向け、知識を深め、敬意を払い、亀の生存と繁栄のための人間の行動を奨励する日』ということで、2000年にアメリカの非営利団体が制定したのだそうです。

アメリカ!そしてカメ!となると、やはり有名なのは皆さまご存知『ミシシッピアカミミガメ』です。

縁日でもおなじみのミドリガメですね。
ペットとしても人気のある緑色で綺麗な柄の入った外国産のカメです。
河川や池沼、調整池、観光地のお寺や神社の池まで、日本中のあらゆる場所で見られます。

野生で緑のカメなんて見たことないけど?

ミシシッピアカミミガメは成体になると甲羅の色が少し地味になります。
お腹側はマーブルアイスのような黄色っぽいクリーム色に黒っぽい柄の派手な色合いです。
日本のカメは、表も裏も地味な色合いです。
とは言っても、カメの腹側を見る機会なんてあまりありませんよね。

近所の河原で同じ位のサイズのアカミミガメとイシガメを捕まえたときの画像が有りました。

画像の左側がミシシッピアカミミガメになります。

ミシシッピアカミミガメの裏面はクリーム色の明るい色です。

足と尾にも模様が有るのが判ります。

ミシシッピアカミミガメは1960年代後半ころには日本でも野生の個体が確認できるようになったそうです。
ミシシッピアカミミガメはアカミミの名前の示すように、頭の両側、耳の位置に赤い模様が見られます。
爪が長く、水中で前肢の爪をメスの頭部の前で震わせる求愛行動に使われます。

日本のカメよりも低い水温から活動でき、雑食で、真冬でも冬眠せず少し気温が上がれば活動する個体もいます。

水辺の地面が露出した場所に穴を掘り卵を産みます。乾いた地面であっても体内に蓄えた水を排泄して濡れた状態の地面をほることができます。

画像は津市にある貯水池近くの土手で産卵の為に穴を掘るミシシッピアカミミガメです。
後ろ足を使い、器用に穴を掘ります。周囲の土が不自然に濡れているのも観察できます。


産卵場所を探す際の移動距離は意外と長く、産卵期には川沿いの住宅地の庭先に穴を掘っているのを見られることもあります。

世界最小のカメの名前にもミシシッピ

ペットショップなどで売られているカメに、同じ『ミシシッピ』とついたものが売られているのを見かけることが有ります。
『ミシシッピニオイガメ』こちらはまた別種のものになります。
小さな体に中心のせりあがった、アポロチョコのような形状の小さなカメです。
こちらは最大で甲長が13センチ程度と、甲長が28cm程度になるミシシッピアカミミガメと比べるとかなり小さなカメです。
世界最小クラスのカメとして、オシャレなインテリアとしてアクアリウムやアクアテラリウムで飼育するのが人気だそうですよ。

最後まで責任をもって飼ってください。

カメの仲間は非常に長生きです。長寿なモノだと100年以上生きた記録もある位です。アカミミガメやイシガメでも15~20年位は生きます。

大きくなりすぎた、凶暴になってきて手に負えない、環境が変わって飼うのが難しくなった。
飼育しきれなくなり何となく放した個体が、本来の自然の姿を壊したり、繁殖して危険を及ぼしたり思いもよらない被害を産むことがあります。

動物を飼うときは、最後まで責任をもってくださいね。

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