【外道】せっかく釣れたのにフグは食べられないの?【初心者釣り記録】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

せっかくだから釣った魚は食べたくない?

外道の扱い酷くないですか?

何となく目当ての獲物がいる訳でもなく、釣りをするのであれば、何が釣れても嬉しいモノです。
ですが、目的の獲物が居る釣りで、目的と違う魚は『外道』といって嫌われます。

外道は、物凄く小さかったり、毒を持っていたり、エサや針を取っていったり、食べる部分があまり無かったりと色々ですが…

(目当ての)獲物を釣るのに邪魔な存在

と言っていいと思います。

特に、撒き餌をするような、サビキ釣りやフカセ釣りだと、海面の見える場所に物凄い外道の群れが表れて、『外道しか釣れない』なんて事態になる事も有ります。

食べると美味しい魚もいるようですが嫌われる運命?

クロホシイシモチ
画像の金魚のような魚は、『クロホシイシモチ』です。釣り人には『ネンブツダイ』なんて呼ばれる(ネンブツダイに似た魚を、一括りにそう呼んでいるようです)、堤防などでは定番の外道です。
10cmそこそこの魚体で、その半分近くが、頭と尾びれとなっており食べられそうな部分が殆どありません。そのくせ大きな口でかなり大きな針にも喰らいついてきます。
自分の身体より大きいルアーにも喰らいついてくることも有るそうです。
クロホシイシモチは、固い骨が有る事と小さくて処理が面倒な事を除けば、それなりに美味しい魚ではあるようですので、子供が釣りをデビューする時には海での最初のターゲットに良いのではないかと考えています。

フグなど毒を持つ魚も釣れてしまいます

外道として釣れる魚には、触ると危ない魚や、食べると危ない魚なども存在します。

定番外道のフグは毒のある魚としても超有名

クサフグ
TTX、猛毒テトロドトキシンを含む、毒のある魚の代表選手フグ。
釣りをしていると、割とよく釣れる定番の外道です。
あまり美味しそうには見えないのですが、『高級魚』としても名が通っているためか、毎年食中毒のニュースが絶えない魚でもありますよね。

フグの毒は、エサに含まれる毒素をフグが体内に蓄積したもので、人工飼料で飼育すると毒がないフグが出来るのだそうです。
ただ、毒を持たないフグを飼育している場所に毒を持つフグを混泳させると、皆が毒を持つようになるという不思議な性質を持っています。
普通に考えて、野生のフグは間違いなく毒を持っていると考えて間違いなさそうですね。

テトロドトキシンの毒性は青酸カリの850倍(500~1000倍)、加熱により解毒されないので食べるのは非常に危険です。
今一つ、ピンと来ないですが、とにかく強烈な毒性を持っている事は判りますね。

毒があるのに食用として提供されている?

そうはいっても、実際料亭で提供されているじゃないですか?

もしや、料亭のふぐ刺しはフグの名を騙った偽物?!

フグの毒は主に、内臓や血液、皮に多いと言われており、『可食部位』と言うものがはっきりと定められています。
ふぐ刺しは、『フグ調理師』という有資格者が可食部位を提供しているので、食べても大丈夫なんですね。

猛毒のフグの卵巣を食べる地域が有る

石川県白山市の美川地域、金沢市の金石、大野地区では、毒が有って食べられないハズのフグの卵巣を珍味として加工販売しています。
その方法は、卵巣を2年以上の長期間にわたり、塩漬けおよび糠漬けにするのですが…
毒性がなくなるメカニズムについては実は良く判っていないようです。
最初に食べた人って一体何を考えていたのでしょうか💦

フグを食べたければ資格を取れば良いのか?

『フグ調理師』の資格を取る方法を調べてみました。
三重県では、フグ調理師免許の受講資格は下記のようになっています。

 受講資格
ふぐ取扱講習会の受講を希望する者で、次の①又は②のいずれかに該当する者
①ア ふぐ取扱い(食用に供する目的でふぐの有毒部位を除去する行為)従事経験が、おおむね2年以上
であること。
イ ふぐ料理店営業、ふぐ販売業にあっては、調理師免許証を有することが望ましい。
②調理師法(昭和33年法第147号)第3条第1項第1号に規定する調理師養成施設においてふぐの処理に
関する過程を修了した者

上記の条件を満たし、講習及び学科試験実技試験をクリアすると資格を取得することができます。
よく見ると、ふぐ取扱従事には免許不要なんですね。免許が有る方の監督下であれば、取扱自体は可能なようです。
また、『三重県では』と書きましたが、『フグ調理師』は県ごとに定められた資格となるため、県によってその取得方法が異なります。
地域によっては、講習のみで取得できる場所も有るのだそう。資格の統一化を目指している動きもあるようですが、現状では資格取得した都道府県内のみでしか通用しない資格となっています。

フグ調理師資格は、他人にフグを食用として提供する為の資格で、個人で食べる分には薬物のような禁止規定がないので、チャレンジしてしまう人が絶えないのでしょうか??
正しい知識を持っていれば、食べられないモノではなさそうですが、下手に手を出すと命掛けの挑戦になってしまいますね。
やはり一般人は、挑戦はしない方がよさそうです。

どうしても釣ったフグを食べたい?!

フグを専門に釣っているヒトもいるようで、ふぐ釣りの釣り船なんていうモノも出ています。
こういった乗合船ですと、可食部分を処理してくれたり、提携している料亭などで料理して食べさせてくれる場所も有るそうです。
どうしても、自分で釣ったフグを食べたいという人はこういうのを利用するのも良さそうですね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*