
奥歯が痛くて歯医者に予約。行ったら歯を削られました。
ここ何カ月か妻が『歯が痛い』とぼやいておりました。
『引っ越したので、かかりつけが遠い』『時間がない』『どこが良いか判らない』とか言っておりましたが、ストレートに言うと『怖いから行きたくない!!』ということらしい。
しかし、ついに諦めて歯医者の予約をとりました。
当家の近所は文字通り“コンビニより歯医者が多い地域”。選び放題ですが、どんな先生がいるかは、行ってみないと判らない状態。
一生懸命に口コミを探していましたが、田舎ですので口コミがある所自体がすくない。
結局、いつも駐車場がガラガラの所に『空いてそう』という理由で決めたようです。
虫歯でもないのに歯を削ったのですが大丈夫なの?
結果は、
虫歯ではないけれど奥歯のかみ合わせが合っていないので、奥歯に負担が掛かって痛みが出ている。
ということで、歯を削って帰ってきました。
健康な歯を削るの??
馬の蹄じゃあるまいし?多層構造の外側削ったら不具合がでるのでは??
と思って調べてみたのですが、健康な歯を削ること自体はよく行われている治療の様です。
自然にすり減るものだから大丈夫。
遺跡などから発掘される、大昔の人の奥歯は溝がほとんど無いと聞いたことが有ります。
昔は硬い食べ物をよく噛んで食べていたので、顎が発達し、奥歯もすり減って溝が無くなっていたとか。
現代人は、子供の頃から柔らかい食べ物を食べて、しっかり噛む習慣が無いために歯並びが悪くなりやすいそうです。
歯並びが悪くかみ合わせの障害となっていたり、虫歯などの痛みを避けて片側で食べ物を食べたりというような事を繰り返していると、痛みの原因となることがあるそうです。
自然に減っていくものだから、少しくらい削っても平気。上下を合わせてしっかり噛み締められるようにしてあげるよ。ということだそうです。
求める先はどこにあるのだろうか?
ただ当然ですが、削りすぎた場合には戻りません。その場合は少し盛ることもできるそうです。
近頃は体の色々なパーツを人工物に交換することができる研究も進化して、人工骨頭なども一昔前よりずっと長く使用することが可能だそうです。
治療という観点で見ればもちろん喜ばしいことですし、もっと研究が進むことを期待しています。
しかし同時に、使えるモノを安易に『交換すればいいから』、と大切に扱わない、使い捨ての文化がこんな所まで進出してきたのか。と少し怖く感じてしまう部分もあるのです。
松本零士の 銀河鉄道999で、主人公 星野鉄郎が求めた、機械の体の世界ももう目前に迫っているのかもしれませんね。