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紀州随一の鉱山跡&秘境温泉地
三重県の南部は、尾鷲市が降水量のデータ等で出てくる程度で、知名度は低めですよね。
2004年に、熊野古道が世界遺産に登録されたことで注目を集めましたが、ネット上で流行した『よくわかる〇〇県』では、三重県南部は『未開の地』だとか『野良鹿帝国領土』だとか、それはそれは酷い言われようです。
紀勢自動車道の開通によって、尾鷲・熊野方面へのアクセスは随分良くなったんですよ。
今回の目的地は、熊野市紀和町。旧南牟婁郡紀和町です。
『南牟婁郡』は『みなみむろぐん』と読みます。
松阪こた堂のある、三重県松阪市からは、伊勢自動車道・紀勢自動車道・熊野尾鷲道路を利用すると、2時間程の道のりとなります。
熊野尾鷲道路を下りると、奇岩で有名な鬼ヶ城を通過し、美しい浜辺沿いの国道42号線を少し走ってから、国道311号線で内陸部へ向かって行きます。
311号線ぞいには、いたるところに無人販売の棚が並んでいて、ミカンが売られていました。
ホテル靜流荘は北山川を望む絶景露天風呂が自慢の温泉ホテル
和歌山県との県境となる北山川を見下ろす場所に本日の目的地が有りました。
入鹿温泉 ホテル瀞流荘。イルカオンセン ホテルセイリュウソウ
こちらは温泉宿なのですが温泉に入りに来たのではなく、本日の目的は靜流荘の横にある施設。
トロッコ電車の靜流荘駅。
紀州鉱山で実際に使われていた坑内電車のトンネルを走るトロッコ電車に乗ることができます。
トロッコ電車は1㎞ほど離れた、湯ノ口温泉との間を1日6便運航しています。
紀州鉱山は
紀州鉱山は、奈良時代頃から採掘がおこなわれていたとされている、金・銀・銅・鉛・亜鉛・黄銅鉱・螢石・錫、等の産出された鉱山で、1934年に近代鉱山としての設備が整えられ、以来1978年の閉山まで44年間にわたって主に銅の採掘がおこなわれていました。
年間で最大3000トンもの銅を産出していた巨大な鉱山だったそうです。
南北朝時代からあったとされる温泉は、鉱山の開発に伴い昭和初期に一度は枯れてしまいましたが、
紀州鉱山閉山後、鉱床調査のためにボーリングを行ったところ、地下1300メートルから温泉が湧出しました。45.7℃毎分1200Lもの豊富な湯量の温泉です。
2016年10月から12月までは、各地の名所をサザエさんが訪れる、TVサザエさんのオープニングで、赤目四十八滝と共に、こちらのトロッコ電車が登場していました。
坑道跡を利用した観光トロッコ電車が2つの温泉を結ぶ
トロッコ電車以外にも、予約が必要ですがレールマウンテンバイクでトンネルを走る事も出来ます。
電動アシスト付き自転車で、さほど体力は必要ないのだそうですが、レールマウンテンバイクが出発した5分後、
同じ線路上をトロッコ電車が追いかけます(笑)
トロッコはバッテリーで動く先頭車両が、客車?を引っ張ります。7両編成で各車両の定員は8名ですが、8名なんて乗ったらギュウギュウです。
乗り心地は、素晴らしくワイルド。
薄暗い坑内で、トロッコ電車内にも小さな電球があるのみですので、写真もブレブレ、窓やドアも振動で勝手に開いてきます(笑)
トロッコ電車の料金
トロッコ電車の料金は下記のようになっています。
大人 片道270円 往復540円 湯ノ口温泉入浴券付き往復券860円
子供 片道140円 往復270円 湯ノ口温泉入浴券付き往復券430円
湯ノ口温泉入浴券付き往復券は20名以上だと1名当たり大人760円380円となる団体割引も有ります。
トロッコ電車は1日6便の運行
トロッコ電車の出発時刻は下記のようになっています(2019年2月※時間は変更されている可能性が有ります)
靜流荘駅発
8時50分
9時55分
11時15分
13時00分
14時30分
16時00分
湯ノ口温泉駅発
9時30分
10時55分
12時35分
14時10分
15時40分
17時10分
湯ノ口温泉には、木造の建物が並んでいます。

トロッコ電車靜流荘駅へのアクセス
トロッコ電車靜流荘駅の住所は 三重県熊野市紀和町小川口215-1
靜流荘 三重県熊野市紀和町小川口158 のすぐ上に有ります。
公共交通機関でのアクセス
JR紀勢本線熊野市駅から南紀広域バス(熊野古道瀞流荘線)約45分
終点の瀞流荘下車。
トロッコ電車の、目玉が落っこちるのではないかと言う程の振動は一度体験してみる価値ありですよ。
三重県南部には、綺麗なキャンプ場や自然豊かな場所が沢山有りますので、これから子供が大きくなっていく過程で、お世話になることが増えそうです。