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警察犬のお仕事内容~専門知識が必用なむずかしいお仕事です~
警察犬にはいくつかの仕事が有ります。1頭が全てを行う訳ではなく、専門の分野があります。
三重県警で嘱託警察犬として採用しているのは
跡追及犬
気選別犬
警戒犬
の三種類で、犬種はエアデールテリア、ボクサー、コリー、ドーベルマン、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、シェパードの7犬種に限られています。
この他にも、警察には麻薬探知犬という仕事をしている犬もいます。
麻薬を探知する訓練をする為には麻薬の匂いを覚えなければなりませんので、こちらは直轄警察犬の専門でしょうね。
また沖縄県警の嘱託警察犬審査会では『爆発物捜索の部』という項目が有るようです。
地域によって必要な能力の違う嘱託警察犬がいるということですね。
『爆発物さがしてください』なんて民間人にはかなり怖い気がしますが(汗)
跡追及犬のお仕事内容。
誰かが行方不明になった時などにTVでよく見るのがこの仕事をしている警察犬です。
『足跡追及』や『捜索活動』など遺留品の匂いから対象や対象の落とした物品などを追跡する仕事です。
犬は汗に含まれる揮発性脂肪酸の匂い等を感知し、足跡の匂いを追いかけます。
歩いた痕まで判るなんて、人間には真似できない物凄い嗅覚ですね。
気選別犬のお仕事内容。
『臭気選別』という、遺留品の匂いと容疑者の匂いを判定するお仕事をしています。
この臭気選別の結果は裁判での重要な証拠となる場合がある程正確な情報と認められているそうです。
審査会ではTVなどでもよく見る、台の上に置かれた複数の布から犯人の臭いと同じ臭いのついた布を選択して持ってくるという競技が行われます。
警戒犬のお仕事内容。
隠れた犯人を見つけ、逃走されないように威嚇したり、確保した犯人の逃亡を阻止するほか、犯人の凶器を奪ったり足止めを行ったりする武闘派の警察犬です。
嘱託警察犬審査会で特に優秀な成績を修めた犬のみに許されたお仕事です。
嘱託警察犬は警察の依頼があると出動して業務にあたります。もちろん、いつ呼び出されるかは判りません。
お給料はだいたい一時間につき3000~5000円程だそうです。
人間には見えない臭いを追いかけるので人間には結果でしか仕事内容を評価できません。
イギリスでは国内への麻薬の持ち込みを阻止しようと2014年、マンチェスター空港に1.9億円もかけて6頭の麻薬探知犬を導入しましたが、半年程の間に麻薬探知犬が見つけられたのはチーズやソーセージのみでした。
日本でも短時間で事件を解決したエピソードも沢山ありますが、すぐ近くまで迫っていながらも発見に至らなかったという失敗エピソードも当然存在しています。
優秀な警察犬を育てるのはなかなかに難しいもののようです。
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