2020年 9月 の投稿一覧

犬用車椅子『ドッグウォーカー』を愛犬仕様に少し改造してみた。10/5使用中動画追加

犬用車いすドッグウォーカー

ドッグウォーカー 何とか使えるようにしてみよう

先日購入したドッグウォーカーですが、当家のコーギーさんには今一つ合わないようなので改造してみることにしました。

ドッグウォーカーを使った時の問題点

まず、ドッグウォーカーの何が問題だったのかを考えてみました。
すると、この3点が問題と考えられました。

  1. 後足のせネットに足を乗せた状態だと、犬が足を下ろそうとする。
  2. 後足のせネットを使用しないと足を引きずる。
  3. 後足の付け根でドッグウォーカーを引く形となるので、固いフレームと足の摩擦が気になる。

問題点1は、犬の気持ちなので仕方がないとして、問題点2と問題点3はドッグウォーカーを改造したらなんとかなるのでは?

フレームの高さをあげてみよう

さて、どう改造しよう・・・。

色々考えた結果、後足を引きずるなら足が付かない高さにすればいいのではないかと思い、後足を支えるフレームの高さをを少し上げてみることにしました。

犬の

下半身を台車のように持ち上げて支えている部分の高さを少し上げて、引きずってしまう後足を浮かせてみる作戦です。
犬用車椅子
まず、後輪と本体フレームが接続されている2本のアームの前側のアームのネジをを外して、本体の長さ調整ネジの穴に移設してみました。
ネジが合っていませんが、仮設なので気にしない方向で…(笑)。

犬用車いすドッグウォーカー
そして、後足のせネットの付いていたフレームが後足と干渉する位置となってしまうので、取り外しました。

これで改造は終了。さて、どんな感じでしょう。
我が家のコーギーさんに乗ってもらいました。

犬用車いすドッグウォーカー
よいしょっと。

犬用車いすドッグウォーカー
この改造で、高さは少し上がりました。
しかし、つま先はやはり少し地面に付いてしまいますね。

フレームの高さを改造したドッグウォーカー 使った結果

結論から言うと、残念ながらうまくいきませんでした。
オヤツで誘導すれば、一時的に少し前進する事ができますが、やはり後ろへ下がってしまいます。

麻痺の無い犬を試しに乗せてみましたが、やはり同様に後ろに下がってしまい、うまく歩くことはできませんでした。
犬用車いすドッグウォーカー
このハーネスと組み合わせたら、良い感じになりそうなんですが…
そこまでの改造技術がなく無理でした。

犬用車椅子

ドッグウォーカーをバラバラに分解して、部品の組み合わせ方向を変えてうまい具合に使えないか試してみましたが、イマイチうまくいかず…残念!

胸に当たるバンドの方向を変えてみよう

フレームの高さを上げる作戦は駄目だったので、次の作戦を試してみることにしました。
犬用車いすドッグウォーカー
取敢えずネジの位置を元通りにして高さはノーマルに戻して。

犬用車いすドッグウォーカー
足置き部分のネットと支柱だけ外した仕様としてみました。

犬用車いすドッグウォーカー
さらに、胸の下側を通していたバンドの方向を、進行方向側に変えて、胸部分でも車椅子を進行方向に動かす力を掛けられるようにする作戦です。
この改造で、バンドが胸の下側ではなく、胸の前側に来るようになりました。

犬用車いすドッグウォーカー
胸の前に回したバンドは足を挙げてぬいてしまうので、手持ちのバンドを使って首輪に固定すると、うまい具合に足が抜けなくなりました。

犬用車いすドッグウォーカー
そして、背中部分のフレームも、手持ちのバンドを使用して、首輪に固定してみました。

胸のバンドと、背中のフレームの2つを首輪に固定することで、ドッグウォーカーがかなり安定しました。

バンドの方向を改造したドッグウォーカー 使った結果

ゴハンで釣って呼んでみると…うまく前に歩けています。
胸と背中部分の固定によって、前に進む力が上手くかけられるようになったみたいです。
それに加えて、後足がきちんと地面に付くので、後ろに下がっていってしまうこともありませんでした。
犬用車いすドッグウォーカー

これで、問題点3の「後足の付け根でドッグウォーカーを引く形となるので、固いフレームと足の摩擦が気になる。」は、一応の解決となった気がします。
しかし、問題点2の「後足のせネットを使用しないと足を引きずる。」は、解決には至りませんでした。

後足はひきずってしまいますが、そこは先日購入したPAWZドッグブーツと組み合わせて使用すれば良さそうです。
ふらついて倒れてしまうのは防げるので、暫くこの仕様でつかってみようと思います。

使用中動画追加(2020/10/5)


少し練習すると、歩けるようになりました。
ドッグウォーカーに乗った状態のままで、排尿もできています。

【犬用車椅子】老犬の歩行補助アイテム2つ 比較してみた【歩行補助ハーネス】

愛犬コーギーの後足ナックリングの擦過傷を防止する為にPAWZドッグブーツを試してみた

 

愛犬コーギーの後足ナックリングの擦過傷を防止する為にPAWZドッグブーツを試してみた

PAWZドッグブーツ

ナックリングの症状が出てきた愛犬に関する心配事

ナックリングとは?

犬も人間と同じように、年を取ると色々体に不具合が出てきます。

ナックリングと言う症状もその一つです。
ナックリングとは、足の感覚異常の一つで、普通なら歩くときに肉球面が接地するのですが、ナックリングが起こると足の甲が接地してしまいます。
当家の愛犬コーギーは、後足にこのナックリングが起こりはじめました。

ナックリングで起こるトラブル

ナックリングの症状が出て後足をひきずるようになると、どうしても起こるトラブルがあります。

DM症状ナックリング
上の写真のように、足の甲側が接地することで、ツメや甲など普段地面に付かない部分が擦れ、擦過傷ができてしまうのです。
足の背屈を補助する装具でも作れればよいのですが、なかなか難しいのが現実ですよね。

足を怪我しないよう対策が必要

しかし、装具を付けるのが難しいからと言って、そのまま足を引きずらせて歩いてもらうわけにもいきません。
ケガをしないように保護する為には、何かしらの対策を取る必要があります。
人間のように靴を履かせれば解決するのですが、なかなかにお高い&普段から服も着せていない老犬が靴を履いてくれるか?と考えると、靴を買うのをためらってしまいます。
スポンジをテーピングで巻き付けて対応していたのですが、それすらも嫌がって散歩中に外してしまいました。

PAWZドッグブーツを購入してみた

まるで風船?PAWZドッグブーツ

なにかいい方法はないものかと、色々と情報を探しているとこんなアイテムを見つけました。

こちらの、PAWZドッグブーツ
お試し価格で、少量でも購入できて中々良心的ではないですか。

ネコポス
ポチっとすると。翌日に届きました。

PAWZドッグブーツ
今回購入したのはSサイズ。
サイズ対応表によると、Sが 長さ63mm 足幅55mm
Mが、長さ76㎜ 足幅70㎜
となっています。

当家のコーギーは体重10㎏弱と小さめで、とりあえず後足だけ必要ということで計測してみると…
(なぜ購入してから計測したのかっていうツッコミはなしでお願いします(笑)。)

PAWZドッグブーツ
爪は含まないサイズ、のようなので4.5cmでした。XSでも行けそう…なのかも?

参考犬種一覧ですと、コーギーはMサイズとなっています(ページによってはSとされているサイトもありました)。
数字で見るとピンとこないのですが、ネットで検索すると足形のサイズ対応表が見つかるのでそれで合わせると良いかもしれません。

PAWZドッグブーツ
PAWZドッグブーツは、見た目も形状もほぼ『ふうせん』です。

PAWZドッグブーツ
材質は、風船と比較するとかなり厚めです。

PAWZドッグブーツ
風船のように膨らまそうと思えば、膨らまない事も無さそう。

PAWZドッグブーツを実際に履かせてみた

PAWZドッグブーツ
早速履かせてみました。
口の部分に指3~4本入れてグイッと広げて、犬の足を差し込めばOKです。
ですが…。
大人しく協力してくれるタイプの犬でないと、かなり大変です。
毛もあり、ゴムの摩擦もかなりあるので、履いてから引っ張ってずらすのは難しそうです。

PAWZドッグブーツを履かせるための便利アイテムもあります

履かせるのが結構大変だな・・・と思っていたら、PAWZドッグブーツを履かせる為のアイテムも用意されていました。

PAWZドッグブーツを履いた愛犬コーギーの反応

PAWZドッグブーツを履いて散歩してみた

無事、愛犬コーギーにPAWZペットブーツを履かせることができたので、実際に散歩に行ってみることにしました。

PAWZドッグブーツ
見た目は、お世辞にも『オシャレ』とは言い難いかも?(個人の感想です。)
愛犬コーギーはというと、履いた違和感はあまりない様子で、履かせても特に気にする素振りは見えませんでした。

PAWZドッグブーツ
歩いている時のゴムが擦れる音に、一緒にいる他の犬がビックリして足元を確認したりしていましたが、履いている犬は別に気にならない様子。
ご機嫌に歩いていました。
連れているこちらも、アスファルトで足が削れていく心配が無いので心穏やかに散歩できました。

散歩後のPAWZドッグブーツ

PAWZドッグブーツは、散歩のときだけ履いてもらう予定なので、散歩後は脱がす作業があります。

まず、PAWZドッグブーツのつま先をつまんで、引っ張って脱がそうとしたのですが、それでは脱がすことができませんでした。
脱がせるときは、口の厚くなっている部分をつまんで広げて脱がす必要があります。

愛犬コーギーの後足は、PAWZドッグブーツのおかげで、擦り傷を作ることもなかったです。

PAZWドッグブーツ本体はと言うと、

PAWZドッグブーツ
使用後はこんな感じになりました。
当家の犬が使用する分には、そんなにすぐに破れそうな感じではありませんでした。
今回はかなりゆっくりしたペースで10分程散歩したのですが、その間に脱げてしまいそうな様子もなくかなり良い感じでした。

ナックリングの症状のある愛犬のお散歩に、PAWZドッグブーツはかなり役立つと思いますよ!

 

【犬用車椅子】老犬の歩行補助アイテム2つ 比較してみた【歩行補助ハーネス】

犬用車いすドッグウォーカー

当家の老コーギーのお散歩問題

だんだん後ろ足に力が入らなくなってきた

犬用車いす

当家のコーギー、平成6年8月7日生まれ。
14歳となりました。人間だと70代くらいの年齢に相当するおじいちゃんです。

DM症状
近頃、歩き方がおぼつかないんです。
後足に力が入らず、よろけたり、歩いている最中に足が交差してしまったり…。

DM症状ナックリング
ナックリングという足の甲を地面に擦るような症状も見られます。

高齢なのももちろんですが、コーギーに多くみられるDM(変性性脊髄症)の症状でしょうか。
後足がおぼつかないので、歩ける距離も短くなって運動量が保てないのもこの病変のやっかいな所ですね。

歩行補助アイテムその1 AZUMAYA Co.,Ltd.のドッグウォーカー(犬用車椅子)

歩行補助アイテムを使って見よう

このままでは、お散歩も満足にできなさそうなので、犬用の歩行補助アイテムを使ってみることにしました。

犬用車いす
ポチっとな★

AZUMAYA Co.,Ltd.のドッグウォーカー

犬用車いす
購入したのはこちら、AZUMAYA Co.,Ltd.のドッグウォーカー。
コーギー専用に設計された車椅子です。

AZUMAYA Co.,Ltd.のドッグウォーカーのサイズ

サイズは、幅38cm×奥行66-72cm×高19cmとなっています。
上の画像は一番短い状態です。

犬用車いすドッグウォーカー
中央のノブが付いたネジ部分で、3段階にサイズが調節可能です。
適応サイズは胴回りで55cmから65cm程度のコーギーに対応となっていますので、平均サイズのコーギーであればほぼ使える仕様ですね。

AZUMAYA Co.,Ltd.のドッグウォーカーの重さ

製品はアルミ製で重量は1800g、車輪は直径18cmと結構大きいモノが付いています。
試しに少し動かしてみると、凄く軽い力で動かせます。
わんこの力でも十分動くと思います。

AZUMAYA Co.,Ltd.のドッグウォーカー その他の部分

背中に当たる部分と、足を入れる部分にはウレタンが巻かれています。

犬用車いすドッグウォーカー
胸に当たる部分にはベルトが付いています。
長さ調整のバックル、向き逆じゃないでしょうか…
この向きだと、せっかくの調整できるバックルがコーギーの身体側になって意味をなさないんですが。
若干不安になりつつ、表裏を反転して付け替えておきました。

問い合わせのQ&Aによると

胸ベルトの調整の際に、こちらはキツめがいいのか、余裕をもたせたらよいのかを知りたい。
このベルトは構造上機能していません。脚の重みを背中のパイプで受ける構造になっているからです。獣医の先生からも不要であると言われていますが、多くの飼い主様からタオルなどを挟み込んで使う際にベルトがあると調整がしやすいとの指摘を受けて、ベルトを付けた経緯です従って、ベルトは緩めで問題ありません。

とのことでした。
胸のベルトは、機能的にはあまり重要視してないようですね。

AZUMAYA Co.,Ltd.のドッグウォーカー 実際に装着してみた

さて、当家のコーギーさんの装着してもらいましょう。

犬用車いすドッグウォーカー
当家のコーギーさんは体重10㎏。
長さ調整は一番短い状態でも上の写真のような感じになります。

犬用車いすドッグウォーカー
パンフレットのモデルコーギーさんだと背中にかかっている上側のフレームが、当家のコーギーさんだと首に掛かっていますね、ちょっと長すぎる印象です。

犬用車いすドッグウォーカー
後足は画像のように、引きずらないようにネットに載せるようになっています。

AZUMAYA Co.,Ltd.のドッグウォーカー 装着した結果

AZUMAYA Co.,Ltd.のドッグウォーカーを装着して、歩いてもらおうとしたのですが。

完全に後足がマヒしている状態なら良いのですが、感覚がある状態だと足を下に下ろそうとしてバックしてしまいます。
犬用車いすドッグウォーカー
ドッグウォーカーがずれないように、車椅子の本体と首輪を留めてみました。
首の位置が固定される事で、抜け出す事は無くなりましたが…

犬用車いすドッグウォーカー
やはり、後足を伸ばして載せるのは拒否…
この製品の足を入れる部分は、ウレタンが巻かれているとはいえ金属製なので、このまま姿勢の補助具と割り切って歩行器代わりに使用するにはちょっと腿辺りが厳しそうです。

製品自体の重量は気にならないレベルです。最初は後ろから付いてくる見慣れない車に怯えた様子もありましたが、少し練習することで慣れてきました。

後足の麻痺に対応するアイテムとしては、こんなのも販売されています。

歩行補助アイテムその2 ペティオ(Petio)老犬介護用 歩行補助ハーネス 後足用

ペティオ老犬介護用歩行補助ハーネス後足用

ドッグウォーカーの車いすタイプではなく、お次はハーネスタイプの物を買ってみました。

歩行補助ハーネス歩行補助ハーネス
当家のコーギーさんは10㎏なので15㎏まで対応のLサイズですね。

ペティオ老犬介護用歩行補助ハーネス後足用の形状

歩行補助ハーネス
ペティオ老犬介護用歩行補助ハーネス後足用は、このように帯状の本体と、手提げのような平紐、平紐を纏めるパーツがセットとなっています。

歩行補助ハーネス
外側面は、ツルツルした素材。内側はメッシュ状の生地になっています。

ペティオ老犬介護用歩行補助ハーネス後足用 実際に装着してみた

歩行補助ハーネス
後足をバンドの穴に通して…

歩行補助ハーネス
マジックテープで胴体を巻いて留めます。

歩行補助ハーネス
バックルを留めて、ベルトを調整すれば、装着完了。

装着は、こちらのハーネスタイプの方が断然楽です。

歩行補助ハーネス
こんな感じで、手提げかばんのように装着した犬の下半身を持ち上げる感じになります。
持ち手の紐の長さもちゃんと調節できます。

ペティオ老犬介護用歩行補助ハーネス後足用 装着した結果

この、歩行補助ハーネスは、常に持ち手を持って使うことが想定されているみたいです。
例えば、階段や、犬が疲れてきたときにだけ持ち手を使って補助したいというのには不向きと思います。
なぜなら、持ち手を離すと、持ち手の紐が地面に着いてしまうのです。
大型犬なら持ち手が地面まで着かないのかもしれませんが、コーギーのような体型だと絶対に地面に着いてしまいますね。

歩行補助ハーネス
当家の犬だけかもしれませんが、ハーネスを装着すると後足は脱力した状態となってしまいます。
自力で立ち上がる補助と言うよりは、下半身をぶら下げて支えている状態です。

どんどん歩いて行こうとするタイプなら良いかもしれませんが、下半身を支えながら犬と歩調を合わせて歩くのはかなり難しそうです。
支えた下半身を操作して、犬の歩く方向を操作してみようと試みましたが、車椅子の時と同様に犬が拒否するとこれも少々難しそうです。

車椅子タイプ(ドッグウォーカー)とハーネスタイプどちらも一長一短

2つの老犬用歩行補助アイテムを使って見たのですが、どちらも一長一短な感じで、「これだ!」と感じられませんでした。

折角買ったので、組み合わせて自分と犬にとっていい感じになるように工夫してみようかなと考え中です。