2020年 6月 の投稿一覧

廣田紬株式会社のアイスコットンを使って子ども用夏マスクを作ってみた

自作アイスコットンマスク

夏場のマスク対策どうしよう

マスクをずっとつけているには暑い季節になりました

松阪こた堂接骨院のある東海地方も、梅雨入りとなりました。
梅雨入りに伴い、どんどん気温も湿度も高くなってきています。
しかし、新型コロナの脅威は去った訳ではないため、外出時などのマスク着用はまだまだ必要です。
冬場とは違い、マスクを着用する事による熱中症のリスクにも注意が必要な状態となっています。

子どものマスク着用による熱中症が心配

大人でさえ、暑い日にマスクをつけていると熱中症になる危険性があるのに、まして子どもともなると、熱中症になる危険性はもっと高いと言えます。
厚生労働省も、新しい生活様式における熱中症予防行動のポイントで、「高齢者、子ども、障害者の方々は、熱中症になりやすいので十分に注意しましょう」と注意喚起をしていますし、公益社団法人 日本小児科医会は、2歳未満の子どもにマスクを使用するのはやめましょう、と呼びかけています。

息子の通う保育園では、マスクは絶対着けなければいけないわけではないのですが、我が家は念のため、息子にマスクを着けてもらって登園しています。
これからも、そのスタイルを変えるつもりはありません。

う~ん、これは、子ども用夏マスクを自作するしかないか。

子ども用夏マスクを作ろう!

子ども用夏マスクに求められること

夏場のマスク着用時の一番の敵は、「蒸れ」でしょう。
自分の吐く息で、マスクの中がジメジメ高温になるのが不快だし、マスク内の蒸れによって熱中症を引き起こす可能性も出てくるわけです。

なので、ハンドクラフト子ども用の夏マスクに要求される蒸れない工夫としては…

  • できるだけ通気性の良い布地を使う
  • 鼻や口の前に可能な限り空間をつくる
  • 接触部分が冷たく感じる布を使用する

この3点に絞ることにしました。
メカニカルなモノや保冷剤を使用するとどうしても重くなってしまいますので、現実的だと思います。

通気性については、マスクの目的を考えるとあまり極端なモノはちょっとどうかな?と思う部分も有りますが、直接的な飛沫の予防なら薄い布でもそれなりに効果があるでしょう。
先程書いた、「新しい生活様式における熱中症予防行動のポイント」でも、マスクは「飛沫の拡散予防」のために着けてくださいと書かれていますしね。

さて、子ども用夏マスクを作るうえでの工夫を絞り込んだので、それらを盛り込んでマスクを作っていきましょう。

通気性の良さ&接触部分が冷たく感じる布を見つける

通気性と接触部分が冷たく感じる、その両方を備えた生地ってあるのかな?と色々とネットで調べていると、なんだかすごい生地を見つけてしまいましたよ。

それは、廣田紬株式会社のアイスコットン

アイスコットンは

・スイスのスポエリー社が開発した特殊紡績技術を使うことにより、天然素材である綿を使って接触冷感を実現
・綿本来がもつ肌に対する自然で優しい触り心地そのまま

という、すごい特徴があるんです。
ほほ~、これは子ども用夏マスクを作るのにぴったりじゃないですか。大人の夏マスクにもぴったりですが(笑)。

そして、嬉しいことに、個人でも廣田紬株式会社のホームページから、10cm単位で購入可能なのです。
この、10cm単位というのがまたマスクを手作りする自分にとってはありがたいんですよね。
メートル単位で買っても、そこまで大量に作りませんからね(笑)。

と、言うことで、子ども用夏マスクの布は、廣田紬株式会社のアイスコットンに決定しました。

廣田紬株式会社のアイスコットンを購入

早速、ネットで注文しましたよ。

冷感マスク
注文の翌日に、郵便で発送されました。
発送連絡のメールもしっかり届きましたよ。

届いたのは、こちら。

冷感マスク
今回は、アイスコットン着物生地(藍縞)を10cm購入してみました。
布地の幅大体40cm程度でした。

手触りは、ちょっとしっかりしたガーゼ、といった感じでしょうか。

子ども用夏マスク製作開始

このアイスコットン生地から、マスクの型を切り出していきます。

冷感マスク

ギリギリ1個分、材料を切り出せました。
ちょっと余裕が無さすぎて、生地の向きがずれていますが、小さいモノなので大丈夫。かな。

大人用のマスクを作る場合は、10cmでは足りないと思いますので、もうちょっと多く生地を購入するようにしてくださいね。

冷感マスク
マスクは既に何回か作っていますので、製造工程は慣れたもの♪
(前回マスクを作った時の、もっと詳しく行程が書かれた記事を最後に添付しておきます。)

2枚の布地を縫い合わせます。アイスコットン生地は裏表が無いので気にしなくてもOK。楽々ですね。

冷感マスク
曲線部分にハサミで切れ込みを入れてから、

冷感マスク
縫い代を両側に割って、両側にミシンを掛けて縫い止めます。

口や鼻周りに空間を作る工夫

冷感マスク
マスクの中で、口の部分はどうしても湿気がたまり濡れた状態となってしまいますので、口の前に空間が出来るようにマスク中央部分に芯を入れてみました。
こちらの芯は、使用済みの使い捨てマスクから取り出した部品を再利用しています。
ジグザグミシンで、顔側の布地に縫い付けました。

冷感マスク
中表で重ね合わせ、上下を縫製してから、裏返します。

冷感マスク
アイロンでしっかり形をつけて、上下にステッチで縫い止めます。

冷感マスク
両端を折り返してから縫い留めて、ゴムを通す部分を造ります。

子ども用夏マスク完成

冷感マスク
こんな感じとなりました。

マスク中央部分に入れた芯のおかげで、かなりマスク内に空間ができてます。

冷感生地マスク

薄い生地なので、光に透かすと向こう側が見えています。
通気性に期待ですね。

最後に、ゴムを通せば、完成!!

子ども用夏マスク 着けた息子の感想

完成した夏マスクを、息子に着けてもらいました。

自作冷感マスク

うん、サイズも丁度いいですね。我ながら上出来です(笑)。

息子的には、キャラクターが付いていないのがちょっと不満みたいです。

着け心地を聞いてみると、最初は良かったのですが、少し経つと

「びちょびちょー」

と・・・・。
まぁ、子どもの呼吸回数を考えると、アイスコットンの吸湿性・通気性でも追いつきませんよね・・・。それは仕方ない。
通気性だけを考えるなら、両サイド部分に空気抜きのスリット穴でも作ってみてもイイかもしれませんね。
(飛沫拡散防止効果のことを考えると、悩ましいところですが。)

でも、「暑い」とは言ってなかったので、触感冷却の効果はあるの・・かも。
まぁ、マスクを着けて暑くなる原因は、マスクと肌が触れていることではなく、マスク内に籠った空気ですからね・・。

夏に使うものですし、汗をかいて湿ってしまうことも多いでしょうから、洗い替え用のマスクを数枚作っておいた方が良さそうです。

 

 

パパのハンクラグッズ★マスク入手困難?!作っちゃう?!立体裁断マスクを自作する

 

【玩具病院】40年前の玩具を修理してみたよ【トミーてんとりてんとう虫ゲーム】

トミーてんとりてんとう虫

実家で発見!40年前の玩具 てんとりてんとう虫ゲーム

偶然息子が発見した懐かしい玩具

実家に遊びに行くときは、いつもお気に入りのトミカを持って出かけるのですが、この日トミカを忘れて泣きべそをかいていた息子が気付くとなにやらご機嫌で遊んでいました。

何で遊んでいるんだろうと見てみると・・・・

なんだこの、なんだか懐かしい玩具は?!
トミーてんとりてんとう虫

 

てんとりてんとう虫ゲームはトミー(現タカラトミー)社製!

実家の押し入れから発掘された、この玩具は…

トミーてんとりてんとう虫
トミー社のてんとりてんとう虫ゲーム

トミーてんとりてんとう虫

偶然にも、息子の大好きなトミカを作っている、タカラトミー社の前身トミーの玩具です。
昭和50年代(1981年)に発売されていたゲームのようですね。
光の当たらない押し入れに箱に入った状態で保管されていたので、埃以外はさほど古い感じはないのですが、
てんとりてんとう虫

添付のカードを見ると、古さが伺えますね。
カセット式のウォークマンに、カシオのデジタル時計でしょうか…。
パッケージの商品写真にも。

てんとりてんとう虫ゲーム
ちょっとレトロな景品の数々が…。
こんな感じの、生活用品がもらえるゲームがよくテレビでも放映されていました時代ですね。

トミーてんとりてんとう虫
カードは、これで全部揃っているのかな…?

トミーてんとりてんとう虫
この、「てんとりてんとう虫ゲーム」は、かわいい帽子を被ったゼンマイ仕掛けのてんとう虫が、ボード上の分岐点をランダムに進んで行って、最後のポイントにあるカードを取っていくゲーム。
だと、思います。
この玩具自体はすごく好きだった記憶はあるのですが、なぜかゲームとしてはあまり遊んだ記憶が無いんですよね。

てんとう虫の頭の帽子がゼンマイのネジとなっていて、足が動いてもぞもぞと歩く仕様となっています。
取敢えず息子に遊び方を説明しようと、ゼンマイを巻こうとしてみたのですが、手ごたえがありません。
残念ながら壊れているようです。

息子は壊れたてんとう虫でも楽しそうに遊んでいましたが、せっかくだからあの頃パパが楽しかった玩具でちゃんと遊ばせてあげたいなぁ…。

てんとりてんとう虫ゲームを修理してみた

と、言うことで修理することにしましたよ!
ボードは何の問題もないので、メインのこのゼンマイ仕掛けのてんとう虫を修理していきます。

てんとう虫を分解 原因を探ります

トミーてんとりてんとう虫
てんとう虫の裏面を見てみると、ネジが2本で止まっているだけのようですね。
トミーてんとりてんとう虫
ネジを外すと、てんとう虫の前後はツメではなく、接着されているようでしたが…
マイナスドライバーで軽く抉ると外すことが出来ました。
前後の足は短い金属の棒状パーツでギアボックスにはめ込んであるダケでした。

トミーてんとりてんとう虫
ゼンマイパーツの入ったギアボックスは、帽子から繋がる金属パーツが刺さっているだけで、引っ張るだけで外すことが出来ました。

トミーてんとりてんとう虫
ゼンマイパーツのボックスは、4隅が嵌め合わせられ、少し溶かして接着されているようでしたが、パーツの合わせ目をマイナスドライバーでこじ開けると、溶接部分が少し欠けたダケで外すことが出来ました。

トミーてんとりてんとう虫
ゼンマイパーツのボックスの中は、こうなっていました。
こういう物って、見ても何のためのパーツか判らない物がありますよね。
ゼンマイパーツのボックスの右上に写っているストッパーっぽいパーツとか…無いとどうなるんだろう?
気になりますが、外してしまって修理できなくなるのも嫌なので、そのままにしました(笑)。

てんとう虫が動かなかった原因を発見!

取敢えず故障の原因を探していると、ついに原因を発見!

ゼンマイのネジが空回りする原因は、てんとう虫の帽子から繋がる金属の軸パーツとゼンマイを繋ぐ、プラのパーツが破損している為でした。
トミーてんとりてんとう虫
このパーツ中央に開いた四角い穴に、金属の軸パーツがはまり込み、回転させてゼンマイを巻く仕組みなのですが…

てんとりてんとう虫ゲーム
割れてしまい、軸パーツが空回りしています。

てんとう虫の壊れたパーツの修理

パーツが割れていると分かったので・・・

トミーてんとりてんとう虫
困った時のアロンアルファ(笑)。
これで修理をしていきます。
付け過ぎてよく白くなってしまうのですが、今回は変色しても内部パーツなので問題無し。
念のため、パーツをよく洗って汚れと油分を落としてから接着します。

トミーてんとりてんとう虫
調子に乗ってアロンアルファを付け過ぎて、はみ出した接着剤で中央の穴が少々狭くなってしまいました(汗)。
狭くなった穴の内側を精密ドライバーで削り取って完成です。

てんとう虫の修理 無事終了?

結論から言うと、この接着のみではゼンマイを巻く際の力に耐えられませんでした。
割れた部分の接着と合わせて、金属パーツを差し込む穴のある周囲部分に糸を巻き付けて強度を稼ぎ解決しました。

てんとりてんとう虫ゲーム
元通りパーツを戻せば完成です。
が、元に戻す途中、プラスチックの経年劣化で、ネジ受けのパーツが破損してしまいました。
まぁ、なくてもなんとかなる。かな…。

トミーてんとりてんとう虫
てんとう虫さん復活!!!

復活した「てんとりてんとう虫ゲーム」で楽しく遊んでほしい

無事に修理が完成しました。
息子は喜んでくれるかな?

時代を超えて楽しく遊んでいます

息子、喜んでくれました。
よちよち動いていく様子が面白いみたいですね。
パパ、てんとう虫を直した甲斐があったよ。

今は、ゼンマイで動くてんとう虫を使って、てんとりてんとう虫ゲームで楽しそうに遊んでいます。
ゼンマイは名一杯巻いて、てんとう虫がギリギリゴールまで到達できる程度しか動きません、ゼンマイを巻くたびに修理箇所が壊れるんじゃないかとドキドキでしたが、うまく接着できている様子です。

玩具は約40年前のものですが、今の子供にも十分に楽しめるクオリティで、面白いモノは時代を越えて面白いんだなぁと、感心しきりなのでした。

 

 

 

アングラーズデザイン釣り用フローティングベストADオールラウンドベスト【初心者釣り記録】

ADオールラウンドベスト

釣りを楽しむのに必要なモノ それはライフジャケット

釣りの名所 JFE突堤に初訪問

松阪こた堂のある松阪市近辺で、有名な釣り場と言えばJFE突堤。
昔の『日本鋼管』の名称の方が有名かもしれませんが。
ここは、地元だけでなく、県外からも多くの釣り人が訪れる人気の釣り場です。


延々と続くテトラ帯には、フナムシやカニなど餌となる生物も多く生息し、恰好の漁礁となっています。
釣れる魚は、根魚からタコや青物まで多彩で、伊勢湾ショアから釣れる魚種なら大体こちらでお目にかかれるという感じ。

津日本鋼管

日本鋼管のテトラ帯は初めて訪れると、どこに釣り座を構えれば良いのか判らない程の長さ。

津日本鋼管
しかし大半のポイントはテトラ上からの釣りになります。
いい具合にコンクリが劣化していて、滑りやすくはないですが、ライフジャケットは必須ですよ。

釣り場によってライフジャケットは変えたほうがいいかも

膨張式救命具
私は釣行時には、以前購入したSHIMANOの『ラフトエアジャケット VF-052K』を使用しています。
膨張式のライフジャケットは必要な時に膨らんで浮き輪状態となるので、装着時にも邪魔にならず携帯性には優れているのですが…
日本鋼管のような場所で落水した場合、擦れて穴が開いてしまうリスクも高そうですね。
いざという時の保険ですから落水しないのが一番ですが、いざという時に役に立たなかったら困ります。

やはりテトラや磯場では、転倒時や落水時に防具替わりにもなるベストタイプのライフジャケットの方が安全性が高そう。

アングラーズデザインのオールラウンドベストを購入

一目ぼれしたアングラーズデザインのオールラウンドベスト

アングラーズデザインライフジャケット
ポチっとしたのは…

ADオールラウンドベスト
こちらのアイテム。

アングラーズデザインのオールラウンドベスト。

カテゴリー的には『フローティングベスト』というアイテムとなります。
なんと定価の半額程で売り出されていました。ラッキー!
しかし、いつも定価の半額という訳ではないので、まめにチェックをしてお安いときを狙ってくださいね。

アングラーズデザインとは

アングラーズデザインは2010年に開業したフィッシングギアのブランドです。
残念ながら2019年に廃業してしまいましたが、市場にはまだ在庫品が流通しています。

私、実はアングラーズデザインという会社を知らなかったのですが、
たまたま釣具屋さんでこの『オールラウンドベスト』を見つけて、一目ぼれしました。
今回は、運よくネットで見つけ購入することができました!

アングラーズデザインの釣り用フローティングベストは4アイテムだけ流通?

実は、この『オールラウンドベスト』ネット上にあまり情報が無いんです。
廃業したため、メーカーのHPも既に閉鎖してしまっています。

現在流通している、アングラーズデザインのフローティングベストは在庫品のみで

  • エクストリーム Ⅱ
  • エクストリーム Ⅲ
  • オールラウンドベスト
  • エボリューションゲームベストⅢ

色々検索してみましたが、流通しているモノは上記の4アイテム(しか見つけられませんでした)。
もう4アイテムしか流通していないのか、私が見つけきれなかったのかはちょっとわかりませんが・・・。
見つけた製品も、エントリーモデル帯とハイスペックモデル帯の両極端で、中間の価格帯設定モデルが無い状況でした。

では、今回見つけた4アイテムはどんな特徴があるのでしょうか。

エクストリームⅢ Ⅱ

このエクストリームシリーズが、アングラーズデザイン製フローティングベストのフラッグシップモデルとなるのでしょうか。
定価は2万円台後半。
ネット上でも、インプレッション記事や商品が多く見つけられました。
背面のポケットが可動式となっており、ベストを脱がなくとも背面ポケットに収納した物が取り出せる『背面可動式ポケット』が採用されています。
また、インビスタ社のコーデュラという布地が使用されています。
コーデュラは、コーティング回数を通常より多く施工した裂けや切れに対して強い布地で、米軍の軍服等にも採用されているのだそうですよ。

エクストリームⅢはエクストリームⅡの後継モデルで、2016年4月頃の発売です。
ⅡからⅢの変更点は、

  • 塩噛みの多い止水ファスナーを減らし、プラファスナー(ビスロンファスナー)を採用
  • メインポケットの大容量化

などが主となっています。

浮力は7.5㎏/24hと、救命胴衣と遜色ない浮力設定となっています。
7.5㎏/24hというのは、7.5㎏の錘を24時間水に浮かべる事が可能な浮力を有しているという事です。
救命胴衣の目安としては体重の1割程の浮力が必要とされています。つまり体重(装備込み)75㎏の人が24時間水面に浮いていられる浮力が有ると言う事ですね。

エボリューションゲームベストⅢ

エボリューションゲームベストは、メーカーが設定した定価で1万円台前半、実売価格が6千円台~とエントリーモデル帯のお値段設定となっています。
エボリューションゲームベストⅠの発売が2012年9月。Ⅲの発売日は見つけられませんでしたが、アマゾンの取り扱い開始日を見ると2018年頃の発売だと思われます。
エボリューションゲームベストⅢも、浮力は7.5㎏/24hとなっています。

オールラウンドベスト

今回入手したオールラウンドベストは、2017年12月に発売されたものです。
2014年3月に発売された、アングラーズデザイン・ロックショアベストの後継モデルとなります。
ネット上でオールラウンドベストの情報はあまり見つけられなかったのですが、ロックショアベストはインプレ記事等をいくつか見つけることが出来ました。
ロックショアベストは、収納性よりも機動性と安全性を重視して開発されたモデルのようです。
足場の悪い磯場での移動や、泳ぐことまで考慮されており、エクストリームよりも機動力に優れているという特徴があります。

アングラーズデザインのオールラウンドベストを詳しく見てみよう

では、ここからは、アングラーズデザインのオールラウンドベストがどんなものか、写真で詳しく見ていきましょう。

アングラーズデザインのオールラウンドベスト 正面

ADオールラウンドベスト
正面から見るとこんな感じ。
フロントの収納は、左肩に1つと左右の身頃にポーチが各1つずつ、計3つあります。
ADオールラウンドベスト
前ポーチはプラファスナー(ビスロンファスナー)で、スライダーが2つ。
ココに限らず、全てのファスナーのスライダーには大きなループ状のつまみが付いています。

ADオールラウンドベスト
ファスナーの取り付けには、ポーチの中のものが落ちにくくなるような工夫がされています。
ちょっとわかりにくいですが、上の写真で開口部左側の方が右側より深いところまでファスナーが付いていますよね。
なので、ファスナーを全開にしてもポーチの前面がベロンと下にめくれることがないのです。

前ポーチの容量は、山田化学のW210、明邦化学工業の3010が左右のポーチにそれぞれ1個づつ収納できるサイズとなっています。

ADオールラウンドベスト
W210浅型を前ポーチに入れてみると…

ADオールラウンドベスト
厚みには、少し余裕があります。

ADオールラウンドベスト
W210を収納してみます。
ADオールラウンドベスト
ちょっとミチミチですが…
ADオールラウンドベスト
ピタリと収まりました。
W210は蓋が底面に対し若干サイズが大きい形状となっているので、画像と表裏を逆に蓋が体側となる方向で入れた方が入れやすそうです。

ADオールラウンドベスト
前ポーチの前面には斜めの薄いポケットが装備されています。

ADオールラウンドベスト
左肩部分には、中にクリップがついた小さなポケットが装備されています。
こちらは止水ファスナーが使われて簡易防水仕様となっています。スライダー部分は完全に密閉はできませんので落水すればさすがに少しは水が浸入しそうですが、雨や水しぶき程度であれば十分ガードできそうです。
ポケットのサイド部分には、平ゴムのループが装備されています。
こちらは、用途が判らなかったのですが、エクストリームを使用されている方に聞いてみたところ『サングラスホルダーだと思われる』との事でした。

アングラーズデザインのオールラウンドベスト 背面

ADオールラウンドベスト

背面はこんな感じ。
大きなD環が3カ所に配置されています。
そして、収納がたっぷりできる大きなポーチが1つあります。
ADオールラウンドベスト
背面のポーチには開口部が4か所、いずれもプラファスナーでスライダーにはループ状のつまみが付いています。

ADオールラウンドベスト
一番外側のメッシュポケットは両サイドがファスナーで開くようになっています。

ADオールラウンドベスト
伸びのあるメッシュ素材なので、ペットボトルが収納可能です。

ADオールラウンドベスト
ファスナーを閉じると、こんな感じ。

ADオールラウンドベスト
がんばれば、500mlのペットボトルが2本はいりますね。
メッシュポケットの上部のファスナーは薄いポケットとなっています。

ADオールラウンドベスト
上部のスライダーは2個。こちらは前ポーチよりも大きめで幅23cm深さ20cm奥行は4.5cm位となっています。
エクストリームシリーズでは、この背面ポーチがマジックテープ式で可動となっているのですが、オールラウンドベストでは固定されています。

ADオールラウンドベスト
背面ポーチの中には、ターポリン製の収納ポーチが伸縮コード付きでセットされていました。

アングラーズデザインのオールラウンドベスト 内側

ADオールラウンドベスト
内側。
前面の両側にはメッシュのポケット。
ADオールラウンドベストADオールラウンドベスト
メッシュポケットは、2段ポケットになっていて、奥には大きなものが1つ、前面に小さなものが2つあります。

アングラーズデザインのオールラウンドベスト 装備品

エマージェンシーホイッスル

ADオールラウンドベスト
左側の内ポケットには、エマージェンシーホイッスルが標準装備♪
ADオールラウンドベスト
エマージェンシーホイッスルには穴が二つ。
それぞれを単独で吹くとピーという高温とポーというやや低めの音がします。
雑音にも聞こえやすい仕様なんでしょうか。

ADオールラウンドベスト
エマージェンシーホイッスルのボディはクリップ状となっています。

ADオールラウンドベスト
こうやって、挟んで止める事もできます。
結構タイトフィットなので、ポケットに収納していると肋骨辺りにゴリゴリ当たって痛いんですよね、助かります。

股ベルト

ADオールラウンドベスト
逆側のポケットに収納されていたのは…

ADオールラウンドベスト
こちらは、股ベルトです。
ADオールラウンドベスト
フロントの両側と背面中央の下にあるバックルとつなげ、前からの紐を股の間に通して使用します。
ライフジャケットの浮力はとても強いので、勢いよく落水した際に水面でライフジャケットが脱げ人間だけが水中に沈んでしまう。という事故を防止する為のモノです。

ADオールラウンドベスト
前側は、ファスナー止めに+バックルが2箇所。
ファスナー上部と、前側の浮力体上方で止める仕様となっています。

簡易ロッドホルダー

ADオールラウンドベスト
簡易のロッドホルダーも付いています。
下側のループにロッドを差し込んでリール部分でひっかけ、上側のベルクロ付きのループでロッドの上側を止めて使います。
地面にロッドを置けないような場所でも、これなら両手が使えます。

フィッシュグリップホルダー

ADオールラウンドベスト
前ポーチの外側サイドにあるベルクロ付きのバンドはフィッシュグリツプホルダー、左右両側に装備されています。

プライヤーケース

ADオールラウンドベストフロント
前ポーチ右手側にはプライヤーケースが付いています。
立体的に芯が入った設計となっています。私の所持しているアルティマプライヤーデミニッシュを入れると画像のようになります。

ADオールラウンドベスト
底部分は貫通しているので、大き目のプライヤーも収納できそうですね。

ADオールラウンドベスト
プライヤーケースのバックルは、手袋をしていても使いやすい軽い力で外せるタイプですね。

浮力材

ADオールラウンドベスト
浮力材は、5pcsセットされています。

ADオールラウンドベスト
浮力材は、ベスト内側下のマジックテープ部分から出し入れできます。

ADオールラウンドベスト
浮力材は薄いPEフォームが何層か重ねて入っています。
厚みは約5cmですね。

ADオールラウンドベスト
右側の浮力材ポケットの中に洗濯表示タグがありました。

ADオールラウンドベスト
浮力材には、水抜きのハトメが付いています。

ADオールラウンドベスト
肩から背中部分はメッシュ素材ですが、浮力材で殆どふさがれてしまいます。

その他

水が抜ける構造

ADオールラウンドベスト
前ポーチ、後ポーチ共に、ファスナー部分より下側は、メッシュ素材で水がたまらないようになっています。

ADオールラウンドベスト
薄いポケットの方は、これも前ポーチ後ポーチともに大きなポケットと連絡する穴あきのハトメが2個ずつ装備されており、水が入ってしまっても抜けるようになっています。

D環の個数

アングラーズデザインのオールラウンドベストには、13個のD環が装備されています。

  • 前面左 3個
  • 前面右 4個(左と同部位+プライヤーケースサイド)
  • 後面 5個 (うち大3個)
  • 後面ポーチ内 小1個

結構いろいろなものがぶら下げられそうです(笑)。

謎のループ

アングラーズデザインのオールラウンドベストには、ロッドホルダーやサングラスホルダー(?)以外にも、ループ状の平テープが何か所が装備されています。

ADオールラウンドベスト
浮力材の取り出し口についている4個は、マジックテープ用のつまみでしょうか?
前合わせ部分のジッパー下部の両側にも1カ所ずつ2個装備されています。
何に使う事を想定したものなのでしょうか?

アングラーズデザインのオールラウンドベストはあくまでも「レジャー用」

オールラウンドベストや、エクストリーム、エボリューションゲームベストは、ライフジャケットとは言っても『救命胴衣』ではなく『フローティングベスト(レジャー用ライフジャケット)』という位置付けになるようです。
浮力は、「7.5㎏/24h」という国土交通省の定める”作業用救命衣・小型船舶用救命胴衣の型式承認試験基準”を満たしていても、船舶に乗る際のライフジャケットとして使用することはできません。
オールラウンドベストは救命胴衣と同じくエマージェンシーホイッスルも装備されていますが、浮力が明記されているサイトを発見する事はできませんでした。
あくまでも、陸地をベースとした釣り場で使うアイテムとして考えるのが良さそうですね。

アングラーズデザインからの保証が受けられないことを理解したうえで購入しましょう

アングラーズデザインは残念ながら閉業しているので、どの製品もメーカー保証等のアフターフォローを受ける事はできません。
しかし、今回買ったオールラウンドベストに使われているコーデュラ生地は強度も十分で、縫製なども見る限りとてもしっかりとしています。
在庫処理などの大幅な値引きも期待できますので、釣り用ライフジャケットの購入を考えている方は候補に加えてみても良いかと思いますよ。

 

 

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