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鈴の森公園は松阪の大きな憩いの場所の一つです。
松坂城址から阪内川を渡った対岸に『鈴の森公園』という大きな公園が有ります。
年配の方には、かつてカネボウの綿糸工場が有った場所と言えば分かり易いなじみのある場所だと思います。
1993年、カネボウが工場閉鎖した後、その跡地を利用し造られました。
公園の西側には2018年4月にリニューアルオープンした松阪市立図書館があり、大正時代に造られたカネボウの綿糸倉庫跡は現在も松阪市文化財センターとして残されています。
松阪市文化財センターとは?
カネボウ綿糸松阪工場の閉鎖に伴い、当初は取り壊し予定だった、大正12年建築の綿糸倉庫でしたが
平成8年10月に修復工事を行い、文化財センターギャラリー棟となりました。
この倉庫部分はレンガ造りの建物で、平成14年に国の登録有形文化財に登録されています。
平成15年3月には『はにわ館』が開館しました。国指定史跡の宝塚1号墳から、平成12年に発見された船形埴輪、囲形埴輪など、貴重な埴輪類が展示されています。
宝塚古墳から出土した埴輪276点は国の重要文化財に指定されています。
今回の目的地は調整池。
公園の東端、図書館や文化財センターとちょうど反対の角に調整池が有ります。
当初は虫や水草程度しか見られなかったこの池にも公園開園より20年近い歳月を経て色々な生き物が住みついています。
今回はお昼休みに鈴ヶ森公園調整池をウォッチングしてきました。
昨日通りかかった時に、気になる生き物がいたのです。
スッポン?にしては警戒心の薄いかなり大きなカメ。
??観賞魚??
スマホのカメラでは、特定できないので『OLYMPUS OM-D E-10マーク2』下げてウォッチングに出動です。
生息を確認できた生き物たち。
最初に発見したのは、要注意外来生物ミシシッピアカミミガメ。縁日でおなじみのミドリガメの成体です。
頭の両側にある派手な赤い模様が特徴。
在来のカメ類に比べて産卵数が多く,水質汚濁環境への耐性も強い。
雑食で他の爬虫類の卵を食べる食性もあり、現在では日本中どこにでもいるカメとなっています。
在来種のカメと異なり、真冬でも少し暖かいと活動しているのが確認できます。
近くを流れる阪内川にも、かなりの数が生息しているので、水路伝いにやってきたのでしょうか。
水際ではコイが活動中。
悪食で水質汚濁環境への耐性も強いです。
さすがに、自力では来ないと思われます。
放流されたものでしょうね。
浅瀬で活発に活動している個体が何体か見られました。
イトトンボの写真を撮っていたら、昨日のカメが出現しました。
スッポンですね。
こちらも雑食でかなりの大食漢です。
子供たちが池で捕獲するような遊びをしなくなったので油断しているのでしょうか?
悠々と目の前を横切っていきました。
こちらも阪内川からの移動でしょうか?
そして…。
水草の下に魚影。
ライギョ?ですかね。特徴的な模様が確認できます。
空気呼吸ができるため、溶存酸素量が少ない水環境でも生存可能です。
こちらも雑食。
これは、誰かが放流したものでしょうか。
今回はその姿を見つける事ができませんでしたが、ウシガエルの鳴き声も聞こえます。
四半世紀を経て、国籍不明の新たな生態系が形成されていました。
主に雑食で汚れた水に耐性の高い生き物たちが住み着いているようですね。
25年たった調整池には国籍不明の生態系が形成されているようです。
追記:テレビの企画『池の水ぜんぶ抜く』で水がぬかれ、生物調査が行われました
2018年10月23日
鈴の森公園にある池の水が抜かれました。『池の水ぜんぶ抜く』
『池の水ぜんぶ抜く』テレビ収録その後の池の様子。