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日本列島に台風がやってきます。一番手は台風5号?
東海地方、関東地方とも6月6日頃より平年より2日程早く梅雨入りし、どんよりした天気が続いています。
現在フィリピン東に位置している大型の台風第5号 (マリクシ)が週明けにも日本の方にやってくる予報で、月曜日にかけて各地で大雨の恐れが有ります。
台風だから大雨になるのは普通では?
今まで台風だから雨位降るでしょ?と思っていたのですが、そんな単純なことではありませんでした。
前線は暖かい空気の塊と冷たい空気の塊がぶつかる所に発生します。
暖かい空気は冷たい空気にぶつかると上昇し、雨雲が発生して雨が降ります。
梅雨前線は日本近辺で暖かい湿った空気と冷たい空気が衝突し続けている状態ですね。
台風が発生すると、海上で湿った空気を吸い上げて雨を降らすのですが、台風は移動に伴って暖かい湿った空気を日本の方に運んできます。
当然、梅雨前線の暖かな空気に湿気を供給することになるので、前線が活発になり大雨が降るという訳です。
これが、よく天気予報で、『前線を刺激して大雨が…』なんて放送されている状況です。
台風が遠くに有れば安心という訳ではない。
地球レベルで見ても台風はかなり大きなエネルギーですので、台風自体は日本からかなり遠い位置に有っても台風が送風機の役割を果たして、暖かい空気を前線に送り込んでしまうことが有ります。
台風の中心から1000km以上も離れていても台風の影響で大雨になることもあるそうです。
長雨+大雨+暴風雨の複合攻撃に注意が必要です。
言われてみれば、梅雨の長雨で濡れて地盤が緩み、台風の上陸で被害ってよく聞きますね。
2016年にはトリプル台風によって九州地方に大きな被害が出たのも記憶に新しいです。
直前に地震もあり、地盤が緩んでいたのも影響していたかもしれませんが。
梅雨の長雨+台風の暴風雨だと思っていたのですが、
台風の前の大雨も実は台風の先制攻撃だったのです、梅雨の長雨+先制の大雨+台風の暴風雨ですね。
2018年度日本上陸第一号となるか?
2018年6月8日 16時50分発表の気象情報によると、現在大型の台風第5号 (マリクシ)はフィリピン東に位置しており時速20km程の速度で北西方向に進んでいます。
太平洋上の湿った空気を運んで発達しながら、月曜日頃に関東地方に接近する予報となっています。
梅雨前線も日本にかかっていますので、大雨には十分な注意が必要ですよ。