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気象庁の最高気温はどうやって測定しているのか?
酷暑の影響でニュースで耳にする機会も多かったアメダス。気象庁で発表される気温はどんな場所で測定されているのでしょうか?
AMeDASでは電気式温度計で自動的に温度を測定してデータを収集しています。
AMeDASでは金属製の筒の出口に排気装置のついた通風筒の内側で、白金を使用した電気式温度計を使い気温を測定しています。
1993年まで気象庁の観測にも百葉箱が使用されていました。自然風に頼る百葉箱はどうしても測定される温度に誤差が発生するため、気象庁では換気装置が付いた百葉箱が使用されていました。
換気装置のモーター部分などが熱源となり、測定誤差が生じないように、換気装置は必ず空気の出口側につけられています。
周辺環境によって測定値に影響が出ないように配慮がなされている。
また測定値が周囲の環境によって影響を受けないように一定の基準が設けられています。
露場と呼ばれる、通風筒や百葉箱の下の地面は、照り返しや雨の跳ね返りなどの影響を最小限にする為、丈の短い芝生が望ましく、難しければ周辺と同じ土壌でもよいとされえています。また観測点の増加に伴う管理上の理由などから、雑草が茂らないよう人工芝も認められています。
露場の面積は広いほど良いとされており、アメダスの観測所ではおおむね70㎡以上が確保されています。
また各観測データの比較の為、気温観測場所の高さは、世界気象機関では地上1.25〜2.0m、気象庁では1.5mと定められています。
自分で百葉箱を作ってみよう。
牛乳パックやティシューの空き箱にブラインド状の切れ込みをいれるだけ。
周囲の4面と上の三角の部分にも風が通る道ができたら、百葉箱の完成です。
直接中の温度計に日光が当たらないように…
自由研究のヒント
百葉箱を作ってみよう。色によって中の温度に影響がでるかな?
家の周りの温度を測ってみよう。南側、北側、家の中、車の中など。最高最低気温がメモリーできる温度計を使えば楽々です。
今年は酷暑の影響で4月30日から7月29日までの間に57534人もの人が熱中症で救急搬送されました。
2020年度に行われるオリンピックでは、蒸し暑い日本の夏に世界中から多くの人々が集まる予定となっています。
どうしたら少しでも涼しく感じる事ができるか?実際に気温を下げることができるか?など、
気温を下げるアイデアを考えてみるのも面白いかもしれませんね。