痛み

筋肉には赤と白がある?!腰痛・膝痛予防に鍛えるべきはどちら?

トレーニング

赤?白?筋肉には色がある?!

私たち人間の筋肉の色は何色だと思いますか?

実は、人間の筋肉には『赤色筋』と、『白色筋』というものが存在します。

人間の筋肉というのは、筋線維と呼ばれるものが集まってできています。
その筋線維の色が赤いものを赤色筋、白いものを白色筋と分類しているのです。

赤色筋白色筋の説明で、良く例として挙げられるのが魚。
お魚の切り身をみてみると、マグロやカツオ等のように身の色が赤いモノと、タイやヒラメ等のように身の色白いモノが有りますよね。
身の色が赤い肉→赤色筋
身の色が白い肉→白色筋
と、いう具合にイメージするように説明されます。

魚で解説!赤色筋と白色筋の違い

これから、魚で赤色筋と白色筋の違いを解説していきます。

赤身魚・もしくは赤身は、赤色筋、白身魚・もしくは白身は、白色筋と置き換えて読んでもらっても大丈夫です。

赤身魚と白身魚にはどんな違いが有るの?

それでは、赤身の魚と白身の魚には具体的にどんな違いがあるのでしょうか?

一般的に、長距離を回遊するような魚の身は赤く、あまり移動しない魚の身は白い色であることが多いです。
つまり、こんな感じですね。

  • 長時間に渡り動き続ける必要がある魚→赤身
  • 必要な時のみ一気に動く必要がある魚→白身

では、その身の色の違いにはどんな理由があるのでしょうか?

身の色の違いは、筋肉へのエネルギー供給の方法により決まってきます。
動物が活動する、つまり筋肉を動かす為にはエネルギーが必要となります。その筋肉を動かす為のエネルギー供給方式は2種類に大別されます。

  • 無酸素系
    筋肉の内部に蓄えた、糖やATPという物質をエネルギーとして使用します。
    効率は良いのですが、筋肉の内部に蓄えられるエネルギーは少ない為、長時間動き続けることはできません。
  • 有酸素系
    体内に蓄えた、乳酸や脂質を呼吸によって取り入れた酸素を使い、エネルギーとして使用します。
    長時間の運動に対応できる反面、あまり大きな出力を出すことはできません。

どうして赤くなるの??

ここで質問です。体の中にある赤いものといえば何でしょう?

多くの方が『血液』と答えるでしょう。

では、何故血液は赤いのでしょう?

血液が赤いのは、血液の成分である『赤血球』が赤い色をしているからです。
赤血球の中に含まれる『ヘモグロビン』というたんぱく質が赤い色の正体なのです。
このヘモグロビンは、体内に酸素を運ぶ為の大切な役割を担っています。

でも、白身の魚に血液がないわけではありませんよね?

実際スーパーなどで売られている魚の切り身は、赤身であれ白身であれ血抜きをされた状態です。
赤身の魚が血まみれで売られている、なんてことはないですから!

では、赤身の魚の赤色は何なのでしょうか?
赤身魚の赤色は、筋肉内に含まれる『ミオグロビン』というたんぱく質の色なんです。
ミオグロビンは、エネルギーを作り出すのに必要な酸素を蓄えておく貯蔵庫のような役目をしています。
つまり、酸素が沢山必要な活動をしている魚は赤身ということですね。

逆に、酸素が沢山必要な活動をしていない魚は、その筋肉内にミオグロビンを多く含まないため白身と言うことになるのです。

鮭は中間の特性を持つからピンク色?!

ちょっと脇道にそれますが・・・。

食卓によく登場する鮭はどうなのでしょう?

鮭の身は、赤色でも白色でもなくピンク色をしていますよね。

実際に人間の筋肉にも、赤色筋、白色筋以外に、中間の特性を持つ筋肉があることが知られています。

鮭の身の色もそれと同じで、
『鮭は海で回遊するのに持久力も必要、産卵期には川を遡上するのに瞬発力も必要、だから中間のピンク色をしている!』
なんて言われてたりしますが
その説は、正しくありません。

実は鮭は白身魚なのです。
鮭に近い種類のマス等を捌いてみると、確かに身の色は白いですよね。

鮭の身の色がピンク色になるのは、鮭が食べているカニやエビ等に含まれるアスタキサンチンという色素が、鮭の筋肉内に蓄えられている為なのだそうです。

美味しいものをいっぱい食べているからピンク色なんですね(笑)。

腰痛や膝痛の予防に必要なのは赤色筋?白色筋?

赤色筋と白色筋の違いについて、わかっていただけたと思うので、ここからは人間の話になります。

人間の赤色筋と白色筋はどちらが多い?

先程説明したように、人間の筋肉には赤色筋と白色筋があります。

では、人間の体はどちらが多いのでしょうか?

一般的に、人間の体内の赤色筋と白色筋の比率はほぼ同じであると言われています。
しかし、全ての筋肉が同じ赤色筋50:白色筋50という比率ではなく、下腿部と呼ばれる膝から足首までの部分では、表層の腓腹筋(ひふくきん)では白色筋、深層のヒラメ筋では赤色筋が多いなど、筋肉によって違ってきます。

筋繊維の比率は、年齢では変化せず、環境により筋繊維の太さが変化します。

短期間に一気に動く事が多い環境にいる場合、白色筋の筋線維が太くなり、長時間動き続ける事が多い環境にいる場合は、赤色筋の筋線維が太くなっていきます。
陸上競技の短距離走者は白色筋が多くなり、長距離走者は赤色筋が多くなるなどが良い例ですね。

腰痛や膝痛を予防するためには赤色筋を鍛えましょう

人間の身体の中で、姿勢を保つような役割を担っているのは、赤色筋が多い筋肉でしょうか?白色筋が多い筋肉でしょうか?

人間が姿勢を保ったり、活動時に無意識にバランスの調節をするような役割を担っている筋肉は、無意識下で長時間働き続けているわけです。
その運動の特性上、これらを制御しているのは主に赤色筋が多い筋肉であると予想できますね。
これらの筋肉が、疲労などでうまく働けない状態となることで、動作に無理が発生し痛みの原因になり易いと考えられます。

つまり腰痛や膝痛等の慢性痛を予防する為には、赤色筋が多い筋肉を鍛える、もしくは筋肉内の赤色筋の筋線維を太くするのが効果的ということです。

赤色筋を鍛える方法

赤色筋を鍛えるには、魚の例えでもありましたが、有酸素運動が効果的です。

有酸素運動は、主にマラソンやジョギング、ウォーキングなど持久力を必要とする運動です。

腸腰筋(ちょうようきん)、腹横筋(ふくおうきん)、腰方形筋(ようほうけいきん)など、骨盤周りやお腹周りにあり、腰と骨盤を支えるのに欠かせない筋肉の赤色筋を鍛えることで、腰痛予防になるのです。

ですので、上記の筋肉をすべて使うマラソンや、ジョギング、ウォーキングなどは、腰痛予防にぴったりの有酸素運動と言えます。
姿勢を正しく、少し歩幅を広めにして、20分以上続けるとより効果的です。

また、大殿筋(だいでんきん)、内転筋(ないてんきん)、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)、ハムストリングなど、お尻から太もも、ふくらはぎにかけてある筋肉の赤色筋を鍛えることで、膝痛予防になります。

膝が痛い場合、マラソンやジョギング、ウォーキングはちょっと辛いですよね。そんな時は、水中ウォーキングや自転車漕ぎがお勧めです。
こちらも、20分以上続けることを目標にしましょう。

水中ウォーキングを除けば、普段の生活で簡単に取り入れられる運動ですよね。

日々のちょっとした積み重ねが、腰痛・膝痛の予防に繋がりますよ。

 

 

腹筋ローラーが腹筋運動に有効とか無効とか有名な人が議論していますが…腰痛予防に腹筋の勧め

腰痛腹筋ローラー

腹筋ローラーに意味はある?!

腹筋ローラーについてメンタリストな方が否定的な動画を発表して、グレートな方が反論動画をアップするなどと、ちょっとした話題になっていましたね。
個人的には、バキバキに鍛えている人のトレーニング方法について、頭でっかち系の人がどうこう言ってもあまり説得力が無い気がします。
それはまるで、プロの選手にヤジを飛ばしている、酔客のごときもの…
むしろ、今の学術的な定説で説明できないのなら、将来的には現在の学術的な常識が非常識になっている可能性もありますからね。

ただ、物凄く影響力を持っている人が『何かしらの発言』をすると、世論が動いてしまう訳です。
単に、庶民が誘導されて踊らされていたダケなような気もしないではないですが、本日は腹筋の話。

腹筋ってなんだ?

腹筋は腹筋でしょ?
という声が聞こえてきそうですが…(汗)

一般的に腹筋というと腹直筋の事を指すことが多いです。
腹直筋rectus abdominis ラテン語で、腹の(abdominis)まっすぐな(rectus)、という単語が組み合わさっています。『お腹にある直線的な筋肉』といったような意味合いでしょうか。
中央に白線と呼ばれる白い条があり左右が分かれ、さらに腱画と呼ばれる中間腱により複数の筋腹に分かれています。
専門的には多腹筋と分類されています。
起始停止と呼ばれる、筋肉の端の部分は『恥骨(恥骨稜)』『恥骨結合』・『剣状突起』『第5~7肋軟骨』にあります。
筋肉は、縮む(短くなる)時にのみ、力を発揮します。引くだけで押す事は出来ないので、反対の動きをする際には必ず相対する筋肉が働きます。
つまり腹直筋は『恥骨(恥骨稜)』『恥骨結合』と『剣状突起』『第5~7肋軟骨』の間の距離を短くする動作に関与しています。
具体的な動きとしては、体幹の屈曲(体を丸めるような動き)。体幹の側屈(体を横に曲げるような動き)に働きます。
また、動作を伴わない働きとして、逆方向(例えば背中を逸らすような動き)の動作を強制された際などに、動かないように抵抗したり、腹腔内圧(お腹の中の圧力)を高めるような働きもあります。腹腔内圧を上げる事により排便や息を吐く動作を助けることができます。

シックスパックやエイトパックと、ビジュアルが非常に特徴的な腹直筋に対し、あまり目立ちませんが、その他にも『外腹斜筋』『内腹斜筋』『腹横筋』が腹部前面に位置しています。

所謂、腹筋ローラーで運動をする際には、体幹を丸めた状態から→体幹を伸ばした状態→体幹を丸めた状態に戻る。という一連の動作の中に、急激に伸びない(つぶれない)ように力を入れたまま少しづつ力を抜いていく姿勢の保持→重力に逆らって縮んでいくという腹筋の運動がぎっしり詰め込まれています。

体幹トレーニングは腰痛予防になる?!

メディアに露出しているキン肉マン達程の極端な筋力向上なんて現実味の無い人事ですが、腰痛の予防にも体幹を鍛えるトレーニングが推奨されています。

小さな動作にも多くの筋肉が連動する

人間の体は非常に複雑な構造をもち、かつ高度な制御がなされています。小さな動作1つとっても様々な関節とそれに付随する筋肉がお互いに相互しあって動きます。

例えば、何気なく使っている手の動き。
右手を前に突き出してみます。
肩の関節が動き、肘は伸び、前腕も回旋します。
手を前に出せば、手の重量分の重心が移動しますので、前方に倒れないようバランスをとるために無意識に脊柱回りの筋肉や、もちろん立っていれば足の筋肉も働きます。

上半身と下半身の運動を繋ぐ体幹

体幹は体の中心部で上半身と下半身の動きを繋ぐ役割をしています。
人間は二本足で立つ事で移動の為に地面に対し大きな力を発し、また二本の腕を使い様々な動作を行うことができますが、手足を繋ぐ胴体の骨は1本の脊柱のみです。
人間の手足の運動を結びつける、この胴体の部分が体幹ですね。

体幹は、身体を捻じるようなスポーツをしていると、『軸』とか『壁』という風に表現されたりもします。
背骨は、多数の椎骨に椎間板という弾力のあるパッキンが挟まり、S字状に積みあがった構造をしています。
S字にしなる事で、バネのように衝撃を吸収する役目も果たしています。
しかしバネのようにしなる構造は、例えば足の力を上半身の動きに連鎖させたい場合などには、逆に運動エネルギーを衰退させてしまう、つまりエネルギーをロスしてしまう構造でもあります。

スムーズに動ける事が負担の軽減につながる

動作の中で最適なパフォーマンスを発揮する為には、力を伝えたい部分はしっかり固定し、力のロスが極力少なくなる必要があります。
大きなエネルギーを生む上半身の力を下半身に伝える、下半身の力を上半身に伝える。この動作において体幹の筋肉は非常に重要な働きをしています。
スポーツなど大きな出力を必要とする動きだけでなく、普段何気なく行っている日常の動作においても『ロスなく力を伝える』事は、無駄な力による各部の負担を軽減する為に重要です。

筋肉が正しく働くために必要な要素

筋肉が正しく働くには2つの重要な要素がありあます。

1つ目は、筋力がある事。
強い筋力が有る事で、目的の部分をしっかりと固定したり動かしたりできます。

2つ目は筋肉を効率よく(うまく)使える事。
筋力だけが有っても、必要な時に有効に使えなければ意味がありません。

これら2つの要素は、身体を使う、つまり運動をすることで鍛えることができます。
運動によって、筋肉筋肉を動かす神経も鍛えることが重要なのです。
例えば電気刺激などによって、無理に筋肉を動かし肥大させたとしても、それを制御する神経が鍛えられていなければ、上手に動く事はできないでしょう。

運動のロスをなくし負担を減少する

身体のコントロールが上手にできると、運動時のパワーロスは少なくなります。
運動のロスが少なくなることは、スポーツではより高いパフォーマンスを得られ、また普通の生活動作でも、関節や靭帯にかかる余計な負担が減少します。
余計な負担を減らすことにより、腰痛等の痛みも予防できるのです。

痛みのある時は出来る事を欲張らすに

とは言っても、腰痛の有るときなどは普通の生活の為に動くだけでも辛いものです。
運動をするといっても、無理に痛みを我慢して動かす必要はありません。
身体の動きを伴わない等尺性の運動という手段も有りますし、バランスボールのような不安定な場所で正しい姿勢を保つようなモノでも筋肉を働かせる事ができます。
どうしても辛いときは、姿勢を良くしてお腹をへこめる。発声練習のような腹式呼吸をしてみる。など
状態に合わせて、少しづつ動きを増やしていきます。
最初から無理せずに、辛い時には『筋力を落とさない』という事を目標にするとイイかもしれませんね。

腹筋ローラーのような負荷の高い運動をするときにも、自分のレベルに有った強度で運動をする必要があります。
『腕が痛くならないように』『身体が反らないように』など、色々と表現されますが、正しいフォームが維持できる強度で運動を行う事が重要です。

 

【話題の大発明?!】親も子供も”得する柄”のTシャツ?!

プラレール

親も子どもも、どちらも”得”するTシャツ

結婚をして、子どもが産まれたら、やっぱり可愛い我が子とたくさん遊びたいですよね。
でも、たくさん遊びたいけれど、子どもと遊ぶ時間が取れない、もしくは、遊ぶ時間が取れても、パパママが日々の仕事で疲れで遊ぶ気力が出てこない、なんてことも。

そんな時に、このTシャツはいかが?

子どもと遊びたいのに疲れている、疲れているけど子どもと遊びたい、そんなパパやママにこのTシャツはいかがでしょうか?
「子どもが勝手にマッサージしたくなる線路Tシャツ」
Tシャツの後ろ見ごろ、つまり背中部分に、線路が描かれているTシャツです。
子供って、どこでも線路に見立てて遊びますから、この背中の線路も、もちろん子どもの心を鷲掴みです!

(クラブティー) ClubT 子供が勝手にマッサージしたくなる線路Tシャツ M ライトブルー

線路には、「かたひだり」「かたみぎ」「せなかちゅうおう」「こし」と、4駅がありま
す。見事に疲れが溜まりやすい部分ですね(笑)。
この駅があることで、子どもが右左、そしてひらがなも少し覚えることができますね。

このTシャツを考えた方は、河本健さんという方で、実際男のお子さんがいらっしゃるパパさんです。
なので、プラレールがどれだけ子どもにとって魅力的なのかをちゃーんとわかってらっしゃるんでしょうね。
そして、河本さん曰く気持ちよくマッサージしてもらうコツは、子どもへの声のかけ方だそうです。
最初は子どもが力加減がわからず、河本さんが求めていた気持ちよさは無かったそうなのですが、「こし駅からかたひだり駅を往復してくださーい」など声をかけてあげると慣れもあるのでしょうが、上手にプラレールを動かしてくれるようになったそうです。
子どもとのコミュニケーションも取れて、マッサージもしてもらえるなんて最高ですね。

接骨院的にTシャツの線路を考える

このブログは『接骨院』のブログですので、解剖学的な観点から理屈っぽく評価してみようと思ったのですが…
そんなヤボな事はやめておきましょう。

このTシャツに描かれた線路は、漢字の「北」のような感じになっています。
線路が上を通っている筋肉が、いわゆる”凝った”状態だと、プラレールが走る刺激が凝りをほぐして、とても気持ちよく感じるわけですね。
そして、プラレールに使われる電車の重量感と車輪のサイズ感が、背中の筋肉を刺激するのに実に丁度イイんです。

パソコンやスマートフォンの長時間使用。そして、長時間の着座、つまりデスクワークや、車の運転など同じ姿勢で長時間座っているなど、現代人の生活には身体が凝る原因になる要素が沢山有ります。
子供が背中でプラレール遊びをしている間に、凝り固まった背中の筋肉がほぐれるというワケです。

コリをほぐす以外の素晴らしい点も

このTシャツの持つもう一つの素晴らしい点が、子どもとのスキンシップ(身体的接触)を取る事ができる、ということです。
このTシャツを実際に使用している、河本さんの動画を見ると、子どもが河本さんの背中に乗ってプラレールを動かしています。つまり、子どもと体を触れ合わせているのです。

子どもの成長において、親とのスキンシップ(身体的接触)というのは大きな意味を持っています。
スキンシップ(身体的接触)により、オキシトシンというホルモンが分泌されます。
親子間のスキンシップ(身体的接触)が多いと、子どもの心はより安定するということが判っています。

そして、子どもはスキンシップにより”自分が受け入れられている”というポジティブな感情を持ち、その感情が他者と社会で関わっていくことの支えとなると言われています。
その上子供は、プラレールを動かして遊ぶことで、親が喜んでくれている=自分が役に立てている、という喜びも感じることができます。

パパやママの疲れを取り除く以外にも、親子間でいい効果がたくさんあるこのTシャツ。
子どもが小さいとき限定だからこそ着てみたいとも思いますよね。

プラレールで取り切れないしつこい症状は、松阪こた堂接骨院にご相談ください。

(クラブティー) ClubT 子供が勝手にマッサージしたくなる線路Tシャツ M ライトブルー

睡眠時の正しい姿勢。合わない枕が痛みの原因になることも。

睡眠時間が足りていない現代人。多相睡眠のすすめ。

お昼ご飯を食べて午後しばらくすると、眠くなってきませんか。
お腹がいっぱいで消化に血液が取られて、頭に血液が回らないからだ。なんておっしゃる方もいらっしゃいます。その理屈だと、朝ご飯や夕ご飯の後に眠くなりそうですが、眠くなるのは決まって昼食後です。

実は、ヒトの身体は午後2時頃に眠るように体内時計から指令が出ているそうです。
多相睡眠といって、人工的な照明を使わない動物の一般的な睡眠方法とされています。

ベッドに入ってからパソコンやスマホをいじってなかなか眠れなかったり、睡眠時間が足りていないと言われる現代人にとっては、睡眠が必用だと感じた身体が本能的に一度お昼頃にリセットをしようとしているのかもしれませんね。

脳をリセットするために無理せず少し休みましょう。

眠いからといって長時間昼寝をすると時差ボケのようになって却って辛くなってしまいますが、15~30分程度横になって目を閉じるとかなりリフレッシュできます。
とは言っても、休日でもなければ昼寝をするのはなかなか困難ですよね。
どうしても眠いときは1~2分でも良いので、何も考えず目を閉じてみるのもお勧めです。

どんな枕が良いのか聞かれることが多いのですが

睡眠時の正しい姿勢は?枕は高級品が良いですか??
肩こり腰痛にお悩みの方から、枕はどんなモノが良いのか?と聞かれる事が有ります。
枕と一言にいっても固いものや柔らかいもの、高さや材質も様々なモノが販売されていますので、買いに行くと選択肢が多すぎてどうしたら良いのか悩みますよね。

意識しない状態で正しい生理的湾曲を維持できることが大切

人間の体の軸となる背骨を横からみると、生理的湾曲といって背骨は首から骨盤にかけてS字に曲がっています。
人間は二足歩行ですから、この生理的湾曲によってバネのように縦方向の衝撃を吸収しているのです。
逆に言えば、人間の骨格は立っている状態に都合のよい形状となっています。
壁に背を向けて、壁際に立ってみると、背中と後頭部が壁に触れた状態で、首の後ろに隙間がでるのが判ると思います。
睡眠時に身体の力が抜けると、重力によって、この宙に浮いた部分は下がっていきます。
寝ている状態の間に、寝ている姿勢で座りの良い位置に身体は自然と収まろうとするのです。

椎間板などに十分な柔軟性がある年齢であれば、起き上がればすぐに元の位置に戻りますが、年齢と共に動きが悪くなると、戻る為に時間が掛かります。いわゆる『固まった』ような状態になってしまい、痛みの原因となることも有ります。
良い枕は立っている姿勢に近い生理的湾曲を支持できるモノということになります。

【健康診断】血液検査で基準値外と胃の穹窿部多発性ポリープが【大丈夫?】

健康診断の結果発表が届きました。

先日受けた健康診断の結果が返ってきました。
元々判っていた事を除くと、特記事項は2種類。

血液検査での『赤血球数』と胃部レントゲンでの『穹窿部多発性ポリープ』です。

総合所見では経過観察。となっていますが、これは一体何だろう?ということで調べてみました。

血液一般検査では、血球の数や機能を調べる。

検査項目は血液一般・血算等・赤血球数となっています。
血液一般検査とは、血液成分の中の血球の数・機能等を調べる検査です。血球白血球・赤血球・血小板、といった血液の固形成分の事をさします。検査項目における『基準値』は健康と判断された個体の分布95%を含む中央部分で、各医療機関により若干の違いがあります。
ちなみに今回の検査では5.64でHとなっています。

赤血球数の標準値は通常どの位?

各医療機関により違うということなので、多めの設定の医療機関を検索してみました(笑)
一般財団法人健康医学協会では男性430~570、女性380~500となっています。
ここの基準値なら範囲内です、安心安心…
そういう事じゃありませんね。

赤血球が増える要因は?

空気の薄い高所居住者,肺気腫などの慢性肺疾患,先天性心疾患。喫煙などの要因で増える事があるそうです。
しかし、該当は無さそうです。
赤血球が多い状態を多血症と言うそうで、血液の流れが悪くなり血管が詰まりやすくなったり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが上がるのだそうです。

少し不安になってきました。

血液中の血球数なので、発汗などにより相対的に増える事もあるようです。

検査の日は前日から絶食当日は水を少し飲んだだけ、しかも朝からイヌの散歩に行っています。それ以前に、夕ご飯の後にイヌと一緒に2時間運動しています…。

脱水が疑わしそうですね。

胃部レントゲンの穹窿部多発性ポリープとは何だろう?

もう一つは胃部レントゲンの穹窿部多発性ポリープです。
そもそも穹窿部ってどこだ??

胃は食道側から胃底部(穹窿部)胃体部幽門部(前庭部)と呼ばれています。
一番入り口よりが底なんて変な感じですが、胃の入口側の方にポリープがあるようです。

ポリープって?しかも多発性ってなってますが。
ギリシア語で多くの足を意味するpolupousから、胃粘膜上皮が異常増殖するなどしてイボのように突起が出来ている状態をポリープと呼びます。
多発性同時期に2か所以上の部位に病変が現れている状態。

胃底部は比較的ポリープができやすい部位で、ピロリ菌の感染が無い場合は気にすることは無いそうです。(ピロリ菌の有無もバリウム検査である程度判るそうです)

取敢えず、経過観察で良さそうですね。

 

http://comoestas.net/barium/ ‎

熱中症に注意!健康の為の運動も無理せず涼しい時間帯に。

連日の猛暑、三連休も猛暑日の予報となっています。

本日も松阪こた堂のある松阪市では30℃を超えており『熱中症のおそれのある危険な温度』が続いています。

近隣の方々の散歩コースとなっている川沿いの道にも、さすがに昼間はどなたもいらっしゃいません。
田舎で街灯も少ないですので、朝早くや夕方に歩いている方が多いようです。

日が陰れば少し気温が下がるといっても、昼間たっぷりと日光に当たり温められたアスファルトはそう簡単に冷えませんので、日が落ちた後であっても地表近くから熱気が立ち昇ってきます。

運動は大切です。病院でも適度に歩く事を勧められます、歩行の効果。

健康の為、運動はとても大切です。色々な科の先生たちが『歩きなさい』とおっしゃいます。

歩くことで下腿の筋肉が働きます太ももふくらはぎにある大きな筋肉は中に沢山の血管が通っており、歩行という動作の中で収縮と弛緩を繰り返すことにより、血液を送りだすポンプの役割をして血流を助けます
また運動する事で分泌される成長ホルモン健康な体を維持する為の重要な役割をもっています

成長ホルモンが分泌されると、こんな効果が。

成長ホルモンは体内で下のような働きをしています。
体を疲れにくくする気分の低下を防ぐ
脂肪を燃焼させ、血液中の糖が脂肪として蓄積される働きを抑える。
骨を強くし、骨粗鬆症を防ぐ。
免疫機能生殖機能を正常に保つ。
筋肉の成長を促す。

筋肉は維持するだけでエネルギーが必用な組織ですので、筋肉を使わないでいると身体は使わない筋肉を減らそうとしていってしまいます。
筋肉が減ってしまうと、ちょっとしたことでも疲れ易くなったり、負担がかかって痛みの原因になることも有ります。
適度な運動は腰痛、膝痛などの予防にも効果が期待できます。

安全に運動するために、普段からできる熱中症対策。

しかし、身体の為にと思って運動をしているのに、熱中症で体調を悪くしてしまっては本末転倒ですよね。

熱中症予防に重要なのは、日ごろの生活習慣です

普段から毎食しっかりと食事をとる。汗と共に失われる塩分やミネラルはしっかりした食事をすることで体内に取り込めます。激しい運動をする場合には、サプリメントやスポーツ飲料なども有効です。

喉が渇いたと感じる前にこまめに水分補給をする。体温を下げる為に身体は水をどんどん消費しています、摂取した水が吸収されるまでの時間差も有りますので、水分補給はこまめに行います。

しっかりと休息、睡眠をとる。時々クーラーを極端に嫌う方がいらっしゃいますが、弱めにクーラーをかけておくと、快適に睡眠がとれますよ。睡眠は暑さで弱った体力を回復させるためにも重要です。

冷却グッズ等を使い、体温が上がりすぎないようにする。
直接身体を冷やす、室内の温度が上がりすぎないようにするなど、様々な商品が販売されています。

運動の継続は大切ですが、『できる事をする』という選択肢も用意しましょう。

少しでも異常を感じたら、運動は中止して涼しい所で休憩しましょう。

あまりにも暑い日には、無理に外に繰り出さなくともクーラーの効いた室内でできる運動で代用しても良いと思いますよ。

災害時被災地における感染症リスク。発症が懸念される感染症とは??

被災地における感染症って?何に気を付けたらよいの?

記録的な大雨のニュースと共に、慣れない生活での体力消耗と暑さによる感染症のリスクを報じているニュースがあり、災害時の感染症について調べてみました。

大雨、浸水時における注意すべき感染症。

発生リスクのある感染症は下記のようなモノが有ります。
急性胃腸炎・急性呼吸器感染症・レジオネラ症・レプトスピラ症・破傷風等。

急性胃腸炎

細菌やウイルスにより胃の粘膜が炎症をおこし、痛み吐気などが急激に発症する。重症の場合には嘔吐や吐血、下血を伴うこともあります。
刺激物の摂取が原因となる事も有りますが、被災地におけるリスクとしては、慣れない生活におけるストレス、感染によるもの、特に経口感染が主な原因となります。
被災地・避難所では困難となることですが、食事の準備や食前、排便の後、排泄処理後にはできる限り十分に手洗いを行ってください。

急性呼吸器感染症

病原体への感染により、上気道・下気道・肺に炎症を起こします。
飛沫感染・手指などからの接触感染などによって伝播するため、避難所などの過密な状態での滞在を余儀なくされた状態で感染リスクが上がりやすくなるため、予防の為にマスク装着など咳エチケットが有効です。

レジオネラ症

レジオネラ属菌による感染症で、病態には劇症型の肺炎と一過性のポンティアック熱があります。
温泉施設や噴水など循環水を利用した設備などで増殖した菌を含んだエアロゾル(数μmの水の粒)を吸引することで発症しますが、浸水時などの溺水によっても発生することが有ります。人から人への感染はありません。
国立感染症研究所の報告によれば、東日本大震災においては「浸水建造物清掃時」あるいは「がれき撤去等に関連する作業」に従事していて発症したのではないかと考えられる事例もあったようです。

レプトスピラ症

病原性レプトスピラに汚染された水や土壌などとの接触により発生します。病原性レプトスピラは、イヌ、ウシ、ブタなどほとんどの哺乳類に感染。腎臓尿細管などで増殖しますが自然界においてはネズミなどが保有しています。大雨によりネズミの住処から尿が流れ出したり、住処を追われたネズミと生活圏が重なりやすいなどの要因で発生することが有ります。
日本国内においても、大雨や洪水後に感染した事例が有ります。
感染予防の為には、手袋やゴム長靴を着用し汚染物との接触を極力減らすことが重要となります。

破傷風

土中等、自然界に芽胞の状態存在している嫌気性の破傷風菌が、傷口から体内に侵入し毒素を放出することで発症します。
先進国においては三種混合ワクチン等予防接種を受けている方が多いので発症症例は少ないのですが、抗体レベルが十分でなければ、発症のリスクが有ります。
抗体の持続期間はおおむね10年程度とされています。

感染症予防の為の注意事項。

避難所で不自由な生活をされている方には、難しいことも有ろうかと思います。
手洗い・うがい等をしっかりと行う。
極力マスクを着用する。
できるだけ、涼しい場所で休息を十分とる。
浸水した場所の片付け等は長靴、手袋を着用する。

ボランティア等で被災地へ向かわれる方も
母子手帳等で予防接種の確認、麻疹、風疹、破傷風などできる限り接種してから。
体調が悪いなら無理をしない
等の注意を守り、十分に注意してお向かいください。

バリウム飲みやすくなった?胃部レントゲン検査を受けてきました。

飲むことを考えるだけで憂鬱になるバリウム検査。

健康診断で胃部レントゲン検査を受けてきました。
『不味い』『気持ち悪い』『明らかに食品じゃないのに食べ物の味して』
などなど悪名高いバリウム検査です。

検査待ちで既に動悸が…

検査室の前には色々な注意書きが貼られています。
手間のかかる検査なので、無駄にならないように神経質になっているのでしょうか。

検査2時間前は水もダメです。となっていいて少し動揺…
9時の検査だったので、検尿もあるしと、朝から水飲んでしまいました。幸いレントゲン検査は最後だったので2時間たっていました。
胃のなかに水があると、うまく検査ができないのだそうです。

自分の順番がやってきました、以前バリウムを飲んだのは10年以上前。

検査室に入ると、技師のお兄さんが『バリウムに臭い付けられますけどどれがいいですか?』と聞いてくれました。

示された壁には ストロベリー メロン バナナ パイナップルのメニュー?が。
かき氷かっ!と心の中で突っ込みをいれつつ、10年以上バリウムを飲んでいない僕は恐る恐る『どれが飲みやすいですか?』と聞いてみます。
甘いのが好きならストロベリーが飲みやすいですかね。』
さっき臭いって言ってなかった?甘いの??やや不安に感じながらも、10年で飲みやすく進化している事を期待しつつお勧めされたストロベリーをリクエストします。
本当にかき氷のシロップみたいなモノを混ぜていらっしゃる(笑)

まずは、胃を膨らませる為の発泡剤から。

続いて粉末のラムネみたいなモノ(発泡剤)と紙コップを渡されます。
『いっきに全部飲んでください』
これは覚えています。空腹でしぼんだ胃袋を膨らませて検査をしやすくするモノですね。前回は飲んだ瞬間に胃が物凄く膨らんだ感じがして、技師さんが『ゲップしないで』というより早くゲップし終えてしまったので記憶に残っていますよ…。

意を決していっきに飲み込みます。紙コップの水で流しこ…

!!!!!!(´;ω;`)ウッ

紙コップの中は水ではなくバリウムでした。
食道の検査がある場合には先に少しバリウムを飲むのだそうです。
心の準備ができる前に不意打ちでバリウムの味が口の中に満たされてしまいました。
濃いめの石膏の粘度を上げてストロベリー味を足した感じです。
口中にネトーと重い不快感が広がります。ストロベリーらしき味はしますが10年で飲みやすくなった感じはあまりありませんでした。

機械に乗り込み検査開始。

続いて検査室の中央に鎮座した宇宙飛行士の訓練マシーンのような機械に乗り込みます
少し撮影したら、残りのバリウムを一気飲みです。
飲み終わると、機械が動いて…『はい左向いてくださーい

!?自分で動くんかいっ!!

機械は寝たり、頭を下に傾けたりしてくれますが、方向を変えたり、回ったりは自分でしなければなりません。無理やり膨らまされた胃袋と、重いバリウムが相まって逆流しそうです。

必死に耐えつつ右を向いたり左を向いたり回ったり、狭い機械の台の上でもぞもぞ注文の動きを繰り返します。時間にして5分程度でしょうか。
体を動かしながら、体内でバリウムが流れる様子を撮影することで、腫瘍や、くぼみが判るのだそうです。

検査が終わると、速やかにバリウムを排出しなければいけません。

検査が終わると、下剤とお茶が出されました。
バリウムは水に溶けず吸収されないので無害と言われていますが、排出されないと、固まって腸閉塞など、不具合が起きる場合があるので、水を沢山のんでダメなら追加で飲んでください。と予備の下剤まで渡され検査は終了しました。

意外と知らない検査後の注意事項。

翌日、飲みやすいバリウムは無いのか?と調べていたら、アルコールバリウムが固まるので検査した日は飲まないほうが良いそうです。
知らずに飲んでしまいました(汗)
下剤も飲んでいますし、絶対ダメ!!と言うほどではなさそうですが。

検査機器の導入にもお金が掛かっていますし、製薬会社や、機械の保守点検メーカー、技師さんの人件費など、色々な要素が絡んで難しいとは思うのですが、もう少し負担の少ない検査で代用できないのでしょうか。

いよいよ夏本番、梅雨が明けると本格的な夏の到来です。熱中症にご注意。

気温の上昇と共に熱中症のリスクが高まります。

梅雨が終わるといよいよ夏本番。松阪市営プールにもすでに水がはられています。
2018年6月26日、鹿児島地方気象台は、平年より3日早く奄美地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。
松阪こた堂接骨院のある三重県松阪市でも昨日に引き続き温度計は30℃を超えています。

暑くなると心配なのが熱中症ですね。
年配の方など、クーラーを嫌ってつけない方もいらっしゃいます。閉め切った家の中でこもっているのは何となく不健康。少しは体をいじめないと…。
しかし、日本は年々暑くなっている気がします。
生活環境が快適になることや老化で、暑さが堪えるのだよ。という人もいますがそれでもやはり温暖化は進んでいるように思うのです。

気温が30℃を超えると熱中症患者が急増します。

熱中症は高温の環境下での全身の障害の総称で炎天下に限らず室内でも発症します。

国立衛生研究所によると、熱中症の患者は25℃辺りから発生し、段階的に増加して31℃を超えると急増するそうです。

熱中所の予防。

体温を上げないようにするのが重要です。温度が比較的低くても湿度が高いと汗による体温調整ができない為に体に熱がこもり、熱中症になることが有ります。

屋内では、扇風機、エアコンなどを使用して温度が上がりすぎないように調整する。
建物に簾をかけたり、グリーンカーテン、打ち水などをして暑い空気が屋内に入ら無いよう工夫する。
涼しい衣服を着用する。
できるだけ暑い時間に活動することを避ける
屋外に出るときには帽子や日傘を使い、直射日光を避ける
冷感グッズなどを使用して、体に熱がこもらないようにする。
こまめに水分補給を行う。

こまめな水分補給が大切。のどの渇きを感じる前に。

温度が上昇すると体温を調整するために汗が出て、体の水分が失われていきます。喉が渇いたと感じる前に『水分』を補給する必要が有ります。また発汗で失われてしまう『塩分』を補う為にスポーツドリンク等で補水しましょう。しかしスポーツドリンクには糖分が多く含まれていますのであまりそればかり飲むのはよくありません。
スポーツなどで、屋外活動を長時間行う場合は水や麦茶などで水分を補給しつつ、適度に塩分も補給してください。

水分補給はカフェインが含まれない麦茶や水がお勧め。

麦茶?麦酒がいいな。

BBQなどしていると、飲み物はビール!!という方もいらっしゃいますよね。
アルコールは、利尿効果があり、また分解には水が使われる為に体内の水分がますます不足してしまいます。
炎天下でのアルコール摂取はお勧めできません。

またアイスコーヒーやお茶など、カフェインの接種も利尿作用が高まりますので注意が必用です。

具合が悪い時は、涼しい場所で早めに休憩を。

熱中症になると、めまい、頭痛、吐き気、あくびが出たり、気分不良、異常に発汗したり、逆に汗が止まったりします。ひどくなると失神してしまうこともあります。

少しでもおかしいと感じたら涼しい場所で早めに休んでくださいね。

捻挫は癖になるって本当ですか?それはどんな状態?きちんと治すには。

濡れたコンクリートで滑って…

道路を歩いていると、アスファルトの場所と側溝などのコンクリートの場所があります。コンクリートは梅雨時などで濡れていると大変よく滑ります。
特に、普段からジメジメしているような場所だと苔が生えていたりして猶更です。

ツルっと足を取られ転倒して足首を捻ってしまった。

スポーツや日常のちょっとした油断でも良く起こる捻挫。

捻挫とは『関節の急激な捻じれ、あるいは強い外力による関節周辺の関節包や靭帯、軟骨、関節を通過する筋・腱の損傷』を言います。

スポーツなどでもよく起こるケガの一つです。

捻挫は癖になる?

『捻挫は癖になるというのは本当ですか?』

こんな事をよく聞かれます。
一度捻挫をすると、何度も繰り返し捻挫をしやすくなる、というのです。

本当か?と聞かれるなら、本当です。しかし、必ず癖になるわけではありません

そもそも捻挫とはどういう状態になっているのか?

関節はとても滑りやすい構造になっています。関節を形成する軟骨どうしの摩擦はアイススケートの1/10以下ともいわれています。

しかし、例えば足首を動かしてみてください。関節はある程度の方向、ある程度の位置までしか動きませんね。摩擦はとても小さいですが、動く方向や大きさは周りにある靭帯等によって制限されています。

捻挫は過度な外力で、関節の動きを制御しているこれらの構造物が破損した状態です。つまり本来動かない位置まで関節が動いてしまう状態、と言い換えることもできます。

治療は程度にもよりますが、おおむね『関節を動かさないように安静にする』ということになります。安静にすることで、破損した構造物の回復を待ちます。

安静にできないとどうなるでしょうか?

目に見える部分で想像すると分かり易いのですが、例えば手の甲、指の関節の上に切り傷ができたとします。しばらくすると傷口は閉じますが、指を曲げるとまた傷が開いてしまいます
安静にしていれば閉じた傷口も、動くことで開いてしまうのです。

関節の中でもこれと同様のことが起こります。安静に出来ていないと破損した構造物はなかなか治りません、そしてその状態が継続すると関節が動いても傷が開かない状態、つまり本来より伸びた状態で治ってしまいます。

関節の動きを制御している構造物がしっかり関節の動きを制御できない状態になれば、当然関節には本来起こらない動きが発生します

捻挫をきちんと治療しないと、本来起こらない動きが生じて負担がかかり、捻挫を繰り返しやすくなります。

これがいわゆる『捻挫は癖になる』と言われる状態です。

捻挫を癖にしない為には、しっかりした治療が必須です。

「捻挫くらいで…」などと捻挫は軽く考えてしまいがちです。ですが甘く見ると何度も怪我に泣くことになることも有ります。スポーツをする方ですと今後の競技人生を左右するかもしれません。

捻挫くらいと甘く見ずに、適切な治療を受けることが大切です。さらに、安静にしている期間が長くなれば適切なリハビリも必要となってきます。

捻挫を癖にしてしまわないように、治療は焦らずに十分な治療期間を設けてください。

生活習慣病の予防にニートが有効?隙間時間の有効活用で健康増進。

無駄な動きが健康の為に有効になります。

『健康の為に運動をするのが良い。』そんなことは判っていますが、日々の生活に追われ、なかなか運動をする時間を取るのは難しいですよね。
健康診断の問診で生活習慣の項目にこんな質問がありました。

1回30分以上の軽く汗をかく運動を週2日以上、1年以上実施している。
日常生活において歩行又は同等の身体活動を1日1時間以上実施している。

厚生労働省の「国民栄養調査」では、「1回30分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上続けている」ことをもって運動習慣がある人としています。
ジムや運動のサークル等に入っていればさほど難しく無くクリアできる数値ですね。

また成人病予防で有効とされるのが、有酸素運動です。
有酸素運動を行うことで体内の脂質を消費することができます。脂質は体にとってエネルギーを取り出しにくいエネルギー元ですので15分以上は運動を続ける必要が有ります。

こちらの健康診断を基準にするならば1日1時間以上歩く位の運動を毎日していることで、成人病の予防に効果があるということですね。

生活習慣病の予防にはニートも有効です。

なかなか運動できないという方にはニートが有効です。引きこもりではないですよ、むしろその逆です。
『non-exercise activity thermogenesis』 略してNEATです。
運動によるものではなく、日常生活の中で少しずつ体を動かして消費されるエネルギーのことを示しています。

例えば、エスカレータをやめて階段を使ってみる。
通勤時に1駅歩いてみる。
バスをやめて自転車を使う。等も有効です。

都会の方々は一駅でも大した距離ではなかったりしますが、田舎では一駅はとんでもない距離だったりします。
そんな場合は自転車で次の駅まで通ってみるとか、少し回り道して歩いてみるでも良いかもしれません。

動けば疲れますので、どうしても自分に甘くなりがちです。梅雨時だと『雨だから』なんて丁度良い言い訳が出来てしまいますから、気合いを入れなくてもできる程度のことを少しずつ実行していきましょう。

適度な運動は色々な事に有効です。

生活習慣病の予防だけにとどまらず、運動には様々な効果が提唱されています。
循環器、内分泌系、それに伴う精神にかかわる分野まで、枚挙にいとまが有りません。

筋肉も運動することでスムーズに働くことができます。
姿勢を保つような、無意識下で自動的に動いている筋肉がスムーズに正しい動きをすることで体は自然と良いバランスを保ち、腰痛や肩こり等も起こりにくくなります。

隙間時間を見つけて少しずつ体を動かしていきましょう。

動作の意識付け、意識して動かすことで筋肉が働きやすくなります。

筋肉

健康な時には無意識にできる動作も大変になってしまいます。

膝は不思議な関節です

上側に位置する大腿骨はちょうど海賊旗の骨のようで、横から見ると関節は円形をしています。
対して下側に位置する脛骨の関節面はほぼ平面です。

円いぶん、関節面の長さは大腿骨の方が長くなっているのです。
平らな脛骨の関節面で、大腿骨の関節面が転がるとそのままでは脛骨の関節面を通り過ぎて落ちてしまいます。

膝の曲げ伸ばしを行うとき、脛骨の関節面から転がり落ちないように、
大腿骨は『転がりつつ滑る』という難しい動きをしています。

関節の動きを支える組織

走る、跳ぶ、しゃがむ、などの動作時に膝にかかる強力で複雑な動きを支えているのは靭帯です。

骨付き鶏ももの関節などを観察すると、靭帯が関節面が全く見えない程に巻き付いているのを観察することができます。。
膝の関節には周りだけでなく、関節の中にも十字靭帯という強力な靭帯が有って、膝が一定の方向以外に動かないように支えています。

関節面の摩擦は非常に小さく、0.001~0.01と言われています。

ちなみに日本トライボロジー学会によると床材リノリウムと靴底の間にバナナの皮を挟んだ場合の摩擦係数は、0.076~0.101だそうです。

可動部を完全に固定してしまうと動けませんので、ある程度靭帯で固定された状態で細かな調節は筋肉によって行われています。

逆に言えば、筋力が衰えると非常に摩擦の少ない関節の細かな調節ができず
無駄な動作が加わり、膝の関節にかかる負担が大きくなります。

無駄な動きは筋肉によって制限されている。

膝の動きはいくつかの筋肉によって支えられています。
膝の動作を支えている筋肉のうち最も大きいのは、太ももにある大腿四頭筋でしょう。
腸骨と大腿骨から始まるこの筋肉は膝蓋骨を介して脛骨の前面に停止しています。

筋肉によるスムーズな動作ができない状態になると、弱った筋肉に変わって動きを制御する為に靭帯や軟骨に対する負担が増えていきます。
この負担により、軟骨がすり減ったり、炎症が起こって痛みがでたり、水がたまったりといった不具合が起こりやすくなります。

痛みが出るのは、年配の方だけではありません。

年配の方だけに限らず、筋力低下による不具合はその人の体で、『以前よりも』筋力が低下すると起こりやすくなります。
仕事で筋肉をよく動かすような環境であっても老化は気づかない間に進んでいます。
弱ってしまってから、新たに筋力をつけるのは大変です。

健康であればそれほどでもありませんが、
いざ痛みが出てしまうと病院で『筋力をつけてね』なんて言われても、
運動すること自体が苦痛になります。

普段から意識して動作を行うことが大切です。

普段から意識して使うことで、筋肉の衰えは減らしてあげることが可能です。
階段の昇降、立ち上がり時など、筋肉の動きを意識してしっかり力をいれて動く習慣をつけてみてください。
同じ動作であっても、意識して動かすことで筋肉の働きがよりスムーズになり、
体をいたわる事につながりますよ。

いよいよ梅雨入りです。体調不良にならないようにご注意ください

梅雨

そろそろ梅雨の季節が到来です。

沖縄ではすでに梅雨入りしているころですね。
本州にもそろそろ梅雨の時期がやってきます。

梅雨ってなんだろう?

中国大陸東部から日本の東方沖にかけて前線が停滞することによりおこる雨季で、1か月~1か月半ほど続きます。
梅雨が終わると本格的な夏が訪れます。

ところでなぜ『梅』語源は?

梅と言えば2月か3月頃…お花でイメージする方が多いと思うのですが、
この時期はちょうど梅の実が熟す頃なので梅雨と呼ぶようになったという説が有ります。

また、雨が続くとジメジメしてあちこちからカビが生えたりもします。
『黴(かび)』の雨で『黴(ばい)雨』となりそれが転じて梅雨となったという説もあります。

黴??この字は一体何と読むのか?

『黴』画面では文字がつぶれてよく見えませんね。
バイ・ビ・ミ
かび・か(びる)
23画。漢字検定1級レベルだそうです。
バイキンマンさんは漢字で名前を書くのが大変そうですね。
ちなみに『菌』は11画なので『黴菌』は34画。カタカナで書いたときの3倍です(笑)

梅雨時は体調が悪くなる?

やる気が出ない、だるい、食欲がない。
梅雨の時期は低気圧に覆われる為に気圧が下がり、副交感神経が優位に働きやすくなります。
副交感神経は体を休める働きを主体とする為、何となく眠いような感じになりやすくなります。
また、雨の為に日照時間が減ることで、体内時計も狂いやすく体調が崩れやすくなります。

梅雨時のこんな症状を『梅雨ダル』と呼ぶのだそうです。

梅雨ダルを元気に乗り越えましょう!

梅雨ダルの解消には下のような事を気を付けてください。

生活のリズムを整える
規則正しく生活することで、体内時計を正確に働かせましょう。
睡眠をきちんととり、晴れた日にはできるだけ日に当たるようにします。

適度に運動する
雨で外に出られないからと、家の中でダラダラしていませんか?
少しストレッチしてみるのも効果が有ります。
大きくゆっくり体を動かすことで血液の循環が良くなります。
循環をよくして体を起こしてあげましょう。

食中毒にご注意ください。

気温が高く、湿気の多い梅雨時は菌が繁殖しやすい環境になりやすく、食中毒が起こりやすい季節でもあります。
お弁当などお持ちになる方は、
作る際になるべく清潔にする、加熱調理を徹底する、ごはんやおかずは冷ましてから弁当箱に詰める、保管には冷蔵庫、保冷剤等を利用するなど、
菌が繁殖しないようにご注意ください。

運動会は秋?春?スポーツは秋が定番でしたが、最近は春開催が多いそうです。

運動会

運動会と言えば秋?

運動会と言えば『秋の』大運動会ですね。
以前は秋が定番でした。国民の祝日である『体育の日』も10月の第二月曜日と秋にあります。
スポーツの秋なんて言うくらいですし、秋のイメージが強い方も多いのでは?

最近は春開催の運動会が主流?

ところが、最近の運動会は春に行われることが多いそうです。
北海道など一部の地域ではもともと春に行われていましたが。
松阪こた堂接骨院の近所の学校でも5月に運動会という所が多いです。

運動会はなぜ秋に行われていたのか?

農業(稲作)をされている方が多かった為、収穫が終わって仕事がひと段落する秋に運動会を開催すると皆が集まるために都合が良かったからではないかと言われています。

なぜ春に行うように変わってきたのか?

昔は運動会というと春と秋、年に2回開催していたそうです。
週休二日の導入に伴い授業時間が減り、授業時間の確保の為に学校行事を減らさざるを得なくなったため年に一回の開催となりました。

春に運動会を開催するメリット
・新しいクラスの結束を高める。
・クラス替えなどで、新しくなったクラスに馴染みやすくし結束を強くする為。
・体調面への配慮
・秋に運動会を開催すると、練習をするのがどうしても残暑の頃となるため、熱中症等になるリスクが高くなる為。春だと練習も本番も比較的涼しく負担が少ない。
・学校行事の分散化。
・秋には文化祭等の学校行事が重なり忙しいので、行事を分散して負担を軽減する為。
・中学生ですと、秋ごろは受験を控え、勉強を優先させたい為。

農業に従事する保護者の減少もあり、秋より春に開催するのが良いとの判断なのでしょうね。

スポーツにケガはつきものですが。

ちなみに運動会の練習中にケガが多いのは、短距離走、リレー、騎馬戦、組体操なのだそうです。
(日本スポーツ振興センターの調査)
練習で怪我をして本番は見学なんてことにならないように、きちんと準備体操をして、身体をほぐしてから参加してくださいね。

普段動いていない保護者の方はさらに準備が必須です、動けるイメージのまま急に運動をすると思わぬ怪我の元になりますよ。

怪我をしたらライス

恥ずかしくて救護所に行きたくない。なんてヒトは応急処置の基本を覚えておいてください。
RICESライスです。お昼ご飯じゃないですよ。

応急処置の頭文字をとったもので、一つ追加してRICESということもあります。
Rest安静にして
Icing冷やし
Compresssion圧迫し
Elevation挙上し
Stability固定します。
いずれにせよ、無理せず早めの処置が悪化も防ぎ、早く治ります。
怪我がないのが一番ですので、準備体操をしっかりして、運動が終わった後のストレッチもお忘れなく。

整形外科で処方されるお薬。きちんと内容を確認して服用していますか?

整形外科内服薬

整形外科で処方された薬、どんなもの?

腰痛で整形外科にかかると、何種類かのお薬が処方されます。
何となく言われるがまま飲んでいますが、そのお薬はどんな効果のあるものですか?

調剤薬局でも説明してもらえますが、痛みがひどい時は『いいから早くして!』と聞いていなかったり、お薬の説明の紙も帰ったら捨ててしまったり…。

消炎鎮痛剤

一般に痛み止めと呼ばれるお薬です。
体の痛みには『炎症』を伴うことが多く、炎症を鎮めることで痛みをとるお薬です。

胃薬

痛み止めに主に使われているNSAIDsは胃の粘膜を荒らして胃潰瘍が発生するリスクが高くなるため、これを防ぐために痛み止めとセットで処方されることが多いです。

筋弛緩剤

筋弛緩剤と聞くとぎょっとされる方が結構いらっしゃいます。
2000年に仙台で起こった事件が記憶に残っているためでしょうか。
腰痛などで痛みが強いと体はその部分を安静にする為に筋肉を硬くします。
筋肉が硬くなることで、血流が悪くなり痛みの物質が溜まります。
この負の循環を薬で筋肉を緩めることによって断ち切ります。

血流改善薬

血液の循環が悪くなることで悪化してしまう腰痛の症状に対し、血液循環をよくすることで回復させようとするものです。

抗うつ薬

ストレス等を原因として起こる心因性腰痛の軽減や、痛みに伴い発生する不安や恐怖心による増悪を軽減する目的で処方されます。

ビタミン剤

ビタミンB1は、筋肉の疲労による痛みの軽減等を目的として。

ビタミンB6、ビタミンB12は神経の機能回復を助け神経を正常に働かせるため。

ビタミンEは、末梢血管を広げて血流をよくし、症状を軽減させることを目的として処方されます。

漢方薬

薬のアレルギーのある方など、一般的な薬が使いづらい時などに処方されることが多いです。吸収されにくいので空腹時に飲まないといけない等、普通の薬と飲むタイミングが違う為につい飲み忘れてしまいがちです。

その他にも、お薬の効き具合等を見ながら少しずつ変えていきます。

お薬を止める時期も考えなければいけません

年配の方に多い印象ですが、『痛み止めは体に悪いから!』という理由で痛みが引くとすぐに服用をやめてしまう方がいらっしゃいます。
お薬が効いて痛みが引いた状態でも、急に体内から薬の成分がなくなってしまうと痛みがぶり返してしまう事が有ります。
抗うつ剤などではリバウンドが見られる場合もありますので、自己判断で急に止めないようにしてくださいね。

お薬に不安のある方は接骨院がお勧めです。

接骨院ではお薬は使いません。
接骨院で行われる治療は、ご自身の身体にもともと持っている『治ろうとする力』を助けるモノです、即効性は低いですが副作用等の心配も少ないですのでお薬に不安のある方も安心して受けて頂けますよ。

毎日少しずつ動くことで、やる気が回復してくるかもしれません。

使わない部分は退化してゆきます。

現代人は動きません。
オフィスでも、昔ならコピーだの書類の郵送だの社内だけでも多少動いていたものも、
今は目の前のパソコンで用が足りてしまいます。
『楽に。効率よく。』家事を手伝ってくれる機械も進化し続けています。
発売予定が延期されてしまいましたが、『洗濯物を畳む』機械も何年か後には普及していきそうです。
現代人は昔に比べて、顎の骨格が細くなっているそうですが、このままですと手も足も退化して機械に育てられるハチの幼虫のようになっていくのではないかと恐怖すら感じます。

適度な運動は心臓の働きを助けます。

さすがにそこまではいかなくとも、普段から体を動かすことは健康のためにも重要です。
人間の心臓はちょうど握りこぶし位の大きさです。
この小さなポンプで体中に血液を流しています。
立った姿勢で、身体の末端まで血液を流し、心臓まで戻すのは大変な圧力が必用です。
心臓の力だけではなかなか賄いきれません。
そこで筋肉が役に立っています。
筋肉に力を入れると、硬くなりますよね。
筋肉の中には血管が沢山通っています。筋肉に力が入った際にこの筋肉のなかの血管にあった血液がギュっと押し出されます。
特に、末端に送られた血液が重力に逆らって戻る下半身では、足などが午後になるとむくみやすくなってくるものです。
人間は歩くことにより、フクラハギやモモの筋肉が収縮して、血液が戻るのを助けます。
適度な運動は滞った血流を助け、たまった老廃物を流してくれます。

運動することで成長ホルモンが分泌される

また運動することにより成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンというと身長を伸ばすイメージですが、身体の働きを助ける重要な役割を持っています。
やる気や集中力のアップ。筋肉の維持、増加。代謝のアップ。
簡単にいうと『元気になります』

少しでも構いません。

判っていても、なかなか体を動かすのは大変です。
時間がない!休みの日は少しでも寝ていたい!

少しでだけでも良いです。
効果の高い運動ほど、地味で辛い。というのもまた真理ですが。
体を動かす筋肉は、どこの部分であっても体を動かせば使えるのです。
少し歩いてもよいですし。
お風呂場で何回かスクワットをしてみてもいいでしょう。
休憩中に腹式呼吸で何回か深呼吸してみてはいかがでしょう。
手を大きく開いたり、握ったりしてみてください。
大きな声でシャウトしてみても、腹筋に刺激が与えらえます。

わざわざトレーニングジムに通わなくてもできることはありますよ。
毎日、少しずつでも体を動かすことで、やる気も少しずつ育ててみてください。

白身と赤身の魚がいるけれど、ヒトはどちらなのだろう?

筋肉には白い筋肉と赤い筋肉が有ります。

良く引き合いに挙げられるのは魚です。
お魚にも、白いのと赤いのがありますよね。

それでは、人間は赤身でしょうか?白身でしょうか?

 

白身魚と赤身魚の違い。

一般に、あまり移動しない魚の身は白く、長距離を回遊するような魚は赤いモノが多いです。
筋肉が動く為には、エネルギーが必要ですがが、そのエネルギーの供給方式は大きく分類して2種類あります。

無酸素系
筋肉内に蓄えられたATPや、糖を燃料として使います。
筋肉に蓄えられるエネルギーが少量な為、短時間しか使えません。

有酸素系
酸素を使い乳酸や脂質を燃料として使います。
長時間の運動に対応できます。

赤い色の正体
体の中にある赤いものは何でしょう?
血液です。血液の成分である赤血球が赤色をしています。
赤血球は酸素を運ぶために、ヘモグロビンというタンパク質を含んでいます。
このヘモグロビンが赤色の正体です。

また肉の赤色は筋肉内に含まれるミオグロビンの色です。
ミオグロビンは、エネルギー産出に必要な酸素を貯蔵しておく役目をしています。

つまり、酸素が沢山必要な活動をしている魚は赤身になるということです。

 

鮭はピンク色だから中間なの?

実際にヒトの筋肉にも、白筋赤筋の他に中間の特性を持つものがあることが知られています。
『鮭は海で回遊するし、川を遡上したりもするから、中間のピンク色なのです!』
と、信じているヒトもいらっしゃるのではないでしょうか…。

分類上、鮭は白身魚になります。
食物連鎖によりアスタキサンチンという色素が、鮭の筋肉内に蓄えられ、鮭の身はピンク色になるのです。

人間は赤身?白身?

一般には、白筋と赤筋の比率がほぼ同じであると言われています。
下腿部では表層の腓腹筋が白筋、深層のヒラメ筋が赤筋など、部位によって違うことも知られています。
筋繊維の比率は年齢で変化しませんが、筋繊維の太さは環境で変化します。
短距離走の選手等は白筋が優位、長距離走の選手等は赤筋が優位であろうと予想できます。

赤身の筋肉が大切です。

体の中で、姿勢を保っているような筋肉はどちらの筋肉でしょうか?
姿勢を保っている筋肉は、無意識下で長時間働き続けるような動きをしますので、赤筋であろうと考えられます。
近頃では『インナーマッスル』と呼ばれているような、これらの筋肉を鍛えることで、
腰痛等、慢性痛の予防ができます。
疲労することで、うまく働けない状態が痛みにつながりやすくなるためです。

 

 

 

 

パフォーマンスを向上する、腰痛の予防にも、体幹の筋トレが有用です。

exercise ball

体幹を鍛える。

スポーツ選手のパフォーマンス向上、腰痛の予防に体幹を鍛えるトレーニングが推奨されています。
体幹が安定するとパフォーマンスが向上する?
人間の体は単純な構造ではなく、一つの動作にも様々な関節がお互いに相互しあって動きます。
例えば右手を前に突き出してみて下さい。
肩の関節は上がり肘は伸びますよね。前腕の回旋も入ります。
手を前に出せば、重心が移動しますので、バランスをとるために無意識に脊柱回りの筋肉や、立っていれば足の筋肉も動きます。

体幹は体の中心部で上半身と下半身の動きを繋ぐ役割をしています。

人間は二本足で立ち、二本の腕を動かしますが、中央にある脊柱は一つです。
ここが体幹ですね。

手足の運動が体幹でつながります

体幹をねじるようなスポーツをしていると、『』とか『』という風に表現されたりもします。
背骨はS字状に曲がっており、椎間板というクッションが挟まっているバネのような構造をしています。
これは衝撃を吸収する為に重要な役目を果たしています。

しかし逆に、例えば足の力を上半身の動きに連鎖させたい場合などには、運動エネルギーを衰退させてしまう、エネルギーをロスしてしまう構造でもあります。
最適なパフォーマンスを発揮する為には、力を伝えたい部分はしっかり固定してロスが無いようにしなければなりません。
上半身の力を下半身に伝える、下半身の力を上半身に伝える。このときに体幹の筋肉は非常に重要な働きをしています。

筋肉がきちんと働くために必要な要素

筋肉がしっかりと働くには2つの重要な事が有ります
1つは、筋力がある事
これは筋力が強くなることで、しっかり目的の部分を固定したり動かしたりできるようなことですね。
2つ目は効率よく(うまく)使える事

筋力だけが有っても、必要な時に使えなければ意味がありません。

これらは二つとも運動をすることで鍛えることができます
運動は、筋肉を動かす神経も鍛えることが重要なのです。

運動のロスをなくすことで、負担や無駄を減らす。

上手に体を操作できることで、運動のロスは少なくなります。
運動のロスを少なくすることで、スポーツではより高いパフォーマンスを得られます。
普通の生活であっても、関節や靭帯にかかる余計な負担を減らせます。

余計な負担を減らすことは、腰痛等の痛みの予防につながります。

できる事を少しずつ増やしていきましょう。

痛みのある部分を無理に動かす必要はありません。
等尺性の運動という、アクションを伴わない運動も有りますし、バランスボールのような不安定な場所で正しい姿勢を保つようなモノも立派な運動です。

どうしても辛いときは、姿勢を良くして、お腹をへこめる。
腹式呼吸をしてみる。など

状態に合わせて、少しづつ動いてみましょう。

必要な部分の運動が無理な時でもトレーニングは有効かもしれません。

トレーニング

よいしょっと。

掛け声をかけて動くのは恥ずかしくありません

『掛け声をかけないと、動けないのよ。』
年配の方がよく言われる言葉です。
何をするにも、口から掛け声がこぼれます。

必要な筋肉が不足している??

ヒトは持っている筋肉をすべて使えているわけではありません。
筋肉に電極を差し込み、通常の神経からの信号に変えて電気刺激を与えて強制的に収縮させると、通常の最大収縮時よりも30%も高い値が得られるというデータが有ります。
つまり我々は構造的に出しうる筋力より少ない筋力を『全力』だと認識しているのです。

この『予備』は自分で自分の体を破壊してしまわないようにするための保険でもあります。
しかし、一方で『これ以上頑張ると疲れる』という辛いことから逃避しようとする心理的な枷でもあります。

集中することで発揮できる筋力はUPすると言われています。

ドーピングに、集中力を高める薬剤を使用するという方法が有ります。
薬剤により、通常時よりも強い刺激が神経から筋肉に伝わり、筋力をUPさせようというものです。

掛け声を掛けることで同様の効果を期待できます。
掛け声をかけることにより、動きに集中することができ、
同時に『動く』という意識が明確に脳に伝わることにより、心理的な枷も少し抑えられるのではないかと考えられます。

トレーニングは神経も鍛える。

また、適度にトレーニングをすることで、上述の構造的に出しうる筋力実際に使える筋力差が少なくなるともいわれています。
神経が上手に筋力を使えるようになることで、筋肉の量が同じであってもより強い筋力が発揮できるのです。
自分自身の体ですが、上手に動かす練習をすることも必要なのです。

年をとってから、筋肉を増やそうと考えてもなかなか大変です。
しかし、予備として『すでにある』部分を上手に使うことで、現在よりも体は動かしやすくなると考えます。
筋肉は我々の体の中で無意識に働いています。
特に姿勢を保つ働きをしているような筋肉は疲労で動きづらくなったとしても、怠ける訳には行きません。
出力が落ちると、その負担は関節や靭帯にかかってきます。
関節が痛んだり、ヘルニアによる神経症状が出てきたりする原因になるかもしれません。

実際に必要な部分の筋トレだけが大切か?

このようなデータがあります。
片側のみの筋力トレーニングを行ったところ、反対側の筋量の増加は見られなかったが、反対側にも筋力の増加が認められた。

トレーニングを行うことで、筋肉の操作を行う中枢神経が鍛えられると、実際にトレーニングを行っていない場所も上手に操作できるようになるのです。

痛みが出ている部分の運動については、痛みが引くまでは控えるべきだと思います。
しかし、神経系のトレーニングは他の部分でも行えます。
同時に痛みの出ている部分の筋力も強化でき、それにより負担を減らせると考えれば、他の部分のトレーニングも有用であると考えられます。

無理せず、できるところから、少しずつ運動してみませんか?

老化の防止にも運動は有用です。中年期のスポーツ損傷に思うこと。

スポーツ外傷

怪我は思わぬ時に起きることもあります。

後ろからふくらはぎに、ボールが当たったような感覚があって。

ソフトボールをしていたAさんがそう訴えられました、実際にはボールは当たっておらず後ろには誰もいませんでした。
学生時代は野球部でならしたAさんでしたが、近頃殆ど運動らしい運動はしていませんでした。子供の行事でソフトボールに参加し、走っている最中の出来事です。
痛みはさほどなく、歩くことはできるのですがうまく踏ん張れません。
アキレス腱というふくらはぎと踵の間にある丈夫な腱が切れてしまったのです。

アキレス腱断裂は中年期に多い損傷です。

スポーツに起因する損傷は20~30歳代に好発するのに対し、アキレス腱損傷は30~40歳代におこる損傷です。
上述のような運動中に起こることもあれば、階段を踏み外したとか、直接何かがぶつかって起こることもあります。

アキレス腱は 紐?ゴム?

腱は一般に伸縮せず、筋肉の動きを骨に伝える役目をしていると言われています。
しかしカンガルーなどを見ると、速く走るために筋肉を発達させ使うのではなく、長く強靭なアキレス腱を使い効率よく速く走ることのできる能力を身に着けています。
このことから、腱をただのエネルギー伝達の為の『紐』ではなく、スプリングのようにエネルギーを蓄え発揮する運動器官の一つであると考える先生もいらっしゃいます。

人間のアキレス腱は成人で15cm程ですので仮に強力なゴムのような性質があったとしても、運動能力にさほど影響するとは思えませんが、強力な下腿の力を受け止め、身体を動かす動力を受け止める部分ですから、大きな力がかかるのは間違いありません。

これも老化現象の一つなのでしょうか

年齢と共に少しずつ組織が劣化し弾力が無くなっていくことに加え、30~40歳代は、なかなか体を動かす機会を持てないなどの理由で、使わない筋肉の筋力が衰えてくる時期でもあるのではないでしょうか。

脳は動けるイメージを持ち続け、若い頃の様に体を動かそうと指令を送る、無理な負担が体にかかることにより、怪我につながってしまうのです。

運動はとても重要です。
心臓の力だけで、体の隅々まで十分な血液を送るのはなかなかに困難ですが、筋肉の収縮により中の血液が押し出されることにより、運動は血液の循環を良くしてあげる効果も期待できます。

また、少しずつでも使用することにより、体は筋肉を維持しようと働きます。

健康の為にも、怪我の予防のためにも、毎日少しだけでも体を動かしてみてはいかがでしょうか。